(ハル)

1996年制作の日本の映画作品 From Wikipedia, the free encyclopedia

(ハル)』は、1996年東宝系で公開された日本映画である。監督・脚本は森田芳光。主演は深津絵里内野聖陽

脚本 森田芳光
製作 鈴木光
概要 (ハル), 監督 ...
(ハル)
Haru
監督 森田芳光
脚本 森田芳光
製作 鈴木光
出演者 深津絵里
内野聖陽
戸田菜穂
宮沢和史
音楽 野力奏一(作曲)
佐橋俊彦(作・編曲)
撮影 高瀬比呂志
編集 田中慎二
製作会社 光和インターナショナル
配給 東宝
公開 1996年3月9日
上映時間 118分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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キャッチコピーは、

  • まだ見ぬあなたに、恋してる[1]
  • 「はじめまして (^_^)」 で終わるラブストーリー。[2]

概要

1996年、インターネット時代の到来に先駆け、パソコン通信電子メールがつなぐ男女の恋を描いた、ラブストーリーの佳作[3]。使用パソコンのOSMS-DOS(もしくはWindows3.1)[4]

パソコン通信を題材にした本作は、同様の韓国映画接続 ザ・コンタクト』(1997年)より1年以上、ハリウッド映画ユー・ガット・メール』(1998年)より3年近く早く公開されている。

森田芳光が競馬情報を取得するためにパソコンを買ってパソコン通信の存在を知り、そこから発想を得て脚本を書いた。

パソコン通信の会話を忠実に字幕で表現する実験的な手法は賛否両論だったが、人物の心理的変化を巧みに表現した字幕の演出やエドワード・ホッパーの絵画を参考にした高瀬比呂志の撮影など、森田の的確かつ繊細な演出によって普遍的なコミュニケーションのドラマに仕上がっている[5]

森田の演出と脚本、深津絵里と内野聖陽の演技は多方面で高い評価を得た。

深津と内野は本作で映画での初の大役に抜擢され、内野は第20回日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得。

ストーリー

速見昇は、学生時代にはアメリカンフットボールの選手として活躍していたが腰の持病が悪化して選手生活を断念してからは夢を見失い東京で平凡なサラリーマン生活を送っている。ある日、パソコン通信の映画フォーラムにアクセスする。「ヤミノボ」から(ハル)のハンドルネームで参加した速見は、(ほし)というハンドルネームのユーザと意気投合し、パソコン通信で電子メールのやりとりを始めた。互いに素顔を明かさない関係でのやりとりであったが、誠実に対応する(ほし)に好感を抱いた(ハル)は、悩み事も相談するようになる。

しかし、(ほし)の正体は、(ほし)が自称した東京在住の男性ではなく、盛岡に住む藤間美津江という女性だった。その(ほし)もまた、恋人をなくして心に傷を抱え、転職を繰り返す日々を送っていた。男性と偽っていたことを(ほし)から伝えられたが、(ハル)との間の信頼関係が崩れることはなかった。(ほし)は、亡き恋人の親友をなのる戸部につきまとわれる。また、(ほし)は会社社長の山上から求婚されて心が傾く。

そんなある日、(ハル)は東北出張に出ることになる。それを聞いた(ほし)は、沿線のある地点で(ハル)が乗車する新幹線を見送ると約束する。互いにビデオカメラを片手に持ち目印のハンカチを振り、線路沿いに立つ(ほし)と車中の(ハル)を撮影することで、遠くからの、ほんの一瞬だけの、対面を果たした。それは、相手が「実在する人間である」ということを確認する、鮮やかな一瞬だった。

(ハル)は、それ以前に映画フォーラムで(ローズ)というハンドルネームの女性と知り合っており、その関係を(ほし)に誤解される。(ハル)は誤解を解こうと対話を試みるが、(ローズ)の正体は(ほし)の妹で、その事実を知った(ほし)はショックを受け(ハル)とのやりとりをやめてしまう。しかし、今までの(ハル)とのメールでの会話が心の支えであった事実に気付いた(ほし)は(ハル)と会う決意をし、東京駅ホームで待ち合わせる。

東北新幹線ホームの南側の端で、遂にふたりは対面する。ふたり、藤間美津江と速見昇は、互いに見つめ合い、互いに「はじめまして」という言葉をかわす。

キャスト

藤間美津江(ほし)
演 - 深津絵里
速見昇(ハル)
演 - 内野聖陽
藤間由花(ローズ)
演 - 戸田菜穂
山上博幸
演 - 宮沢和史
戸部正午
演 - 竹下宏太郎
(ハル)の元恋人
演 - 山崎直子
(ローズ)の婚約者
演 - 鶴久政治
スーパーの店長
演 - 潮哲也
(ほし)の父
演 - 平泉成

スタッフ

受賞歴

ノベライズ

  • 『(ハル)』、原作/森田芳光、ノベライズ/丹後達臣、扶桑社〈扶桑社文庫〉、1996年、ISBN 4594019153

脚注

外部リンク

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