9K35
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9K35 ストレラ-10(ロシア語: 9К35 Стрела-10)は、ソビエト連邦が開発した車載式の近距離防空ミサイル・システムである。
NATOコードネームでは、SA-13 ゴファー(Gopher:ホリネズミの意)と呼ばれる。
開発
設計
9K35は、MT-LB装甲兵員輸送車に9K31と同様の4連装発射機を搭載した9A35自走発射機が中心となった対空システムである。9K31では9M31を用いていたのに対し、9K35では、ミサイル弾体としては、改良型の9M37を使用する。9M37は、9M31の赤外線ホーミング誘導に加えて画像識別装置やTV モニター誘導を追加することで、フレアなどの欺瞞に対応できるようになっている。射程も、有効射程800-5,000m、有効射高10-3,000mに延長され、発射速度の増加が行われた。なお、発射機からは旧式の9M31も発射することができる。
2018年からは改良型の9M333の開発が始まり、2020年12月に試験に合格し量産を開始、2021年11月にロシア軍へ最初の大量納入が行われた[1]。9M37の2モード誘導に対し9M333では耐妨害性に優れた3モード誘導を採用し、有効射程は5,000m、有効射高は3,500mである[1]。ストレラ-10M3に搭載される[1]。
9K35は、4連装発射機を装備し、予備弾4発を搭載した自走発射機3両に、誘導レーダー車・指揮車が各1両で一個小隊が編成され、この一個小隊が各戦車連隊に配備されることで、連隊レベルの防空を担うようになっていた。
運用国
アルメニア - 72両。
アゼルバイジャン - 2024年時点で、アゼルバイジャン陸軍が9K35を保有[2]。
ベラルーシ - 350両のSA-8、SA-11、SA-12、SA-13を保有[3]。
ブルガリア - 20両。
チェコ[4]
クロアチア - 10基。独自の改良型にアップグレード。2024年時点で、クロアチア陸軍が3両のストレラ-10M3、6両のストレラ-10 CROを保有[5]。
キューバ
ジョージア - 2024年時点で、ジョージア陸軍が9K35を保有[6]。
ハンガリー
インド
ヨルダン - 92両。
カザフスタン - 2023年時点で、カザフスタン防空軍が9K35を保有[7]。
キルギス - 2023年時点で、キルギス陸軍が9K35を保有[8]。
北マケドニア - 2024年時点で、北マケドニア航空団が8両の9K35を保有[9]。
北朝鮮[10] -「ポンゲ-3(雷-3、번개-3)」の名称で運用[11]。また2017年の金日成生誕105周年記念パレードにおいて、北朝鮮製MANPADSを4基搭載した発射機に換装した車両が確認されている[11]。
ロシア - 350両。
セルビア - 18両。アップグレード済。
スロバキア
トルクメニスタン - 2024年時点で、トルクメニスタン陸軍が13両の9K35を保有[12]。
ベトナム
ウクライナ - 150両[13]。