ADME
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吸収
分布
代謝
排泄
→一般的な排出については「排泄」を参照
薬物とその代謝物は排出過程により(通常糞尿中へと)生体から排除される。排出が完全でない場合、異物の蓄積は正常な代謝に悪影響を及ぼす可能性がある。生体からの薬物の排出は腎臓、肝臓、肺の3ヶ所で行われる。腎臓は最も重要な排出の場であり、最終的に薬物は尿として排出される。胆汁中排出または糞便中排出のプロセスはまず肝臓で始まり、消化管を経てその他の老廃物と共に糞便として排出される。気体の麻酔薬など肺を通して呼気と共に排出される薬物もある。
腎臓における薬物の排出は主に三つの機序による。
- 結合していない薬物の糸球体濾過。
- 輸送体からの能動分泌(例:尿酸塩、ペニシリン、グルコン酸塩、硫酸抱合体などの陰イオン、もしくはコリンやヒスタミンなどの陽イオン)。
- 原尿は尿細管での再吸収によりさらに濃縮され尿として排出される。このとき部分的に受動拡散により再吸収されることがある。
化合物の潜在的もしくは実際の毒性(Toxicity)も含めて議論される場合には、ADME-ToxもしくはADMETと表現されることがある。またコーティング剤やその他の賦形剤から薬物が放出される過程を考慮に入れる場合は放出を表す英語、Liberationの頭文字を取ってLADMEと表記される。
定量的構造物性相関や定量的構造活性相関の概念を用い、計算化学を駆使してADME-Tox特性を予測する試みが行われている。
投与経路の違いはADMEに非常に大きな影響を及ぼす。
関連項目
参考文献
- S.K. Balani; G.T. Miwa; L.S. Gan; J.T. Wu; F.W. Lee (2005). “Strategy of utilizing in vitro and in vivo ADME tools for lead optimization and drug candidate selection”. Curr Top Med Chem 5 (11): 1033-8. doi:10.2174/156802605774297038.
- Singh S.S. (2006). “Preclinical pharmacokinetics: an approach towards safer and efficacious drugs”. Curr Drug Metab 7 (2): 165-82. doi:10.2174/138920006775541552.
- Tetko IV, Bruneau P, Mewes HW, Rohrer DC, Poda GI. (2006). “Can we estimate the accuracy of ADME-Tox predictions?,” (pre-print). Drug Discov Today 11 (15-16): 700-7. doi:10.1016/j.drudis.2006.06.013.
外部リンク
- PubPK The Complete Pharmacokinetic Database
- The Emerging Role of A.D.M.E. in Optimizing Drug Discovery and Design