AMD Award

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デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー(Digital Contents of the Year)は、一般社団法人デジタルメディア協会(AMD)が主催し、総務省が後援するデジタルコンテンツの年間表彰制度。通称AMDアワード(AMD Award)。1995年に創設され、毎年、国内で発売または発表されたデジタルコンテンツの中から優秀作品を選定し、制作者個人またはグループの功績を讃えている。最上位の大賞には総務大臣が授与される。

受賞対象その年に発売・発表されたデジタルコンテンツの中から優秀な作品を選定し、制作者の功績を讃える賞
日本の旗 日本
主催一般社団法人デジタルメディア協会(AMD)
初回1995年
概要 受賞対象, 国 ...
デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー/AMDアワード
受賞対象その年に発売・発表されたデジタルコンテンツの中から優秀な作品を選定し、制作者の功績を讃える賞
日本の旗 日本
主催一般社団法人デジタルメディア協会(AMD)
初回1995年
公式サイト公式サイト
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概要

デジタルコンテンツ制作者の立場から作品の質的向上と人材育成を促すことを目的とする。ゲーム、アニメ、映画、音楽、放送、ウェブサービス、アプリケーションなどジャンルを問わず、1月1日から12月31日までに発売・発表された国内デジタルコンテンツが審査対象となる。

各回の正式名称は「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'XX/第N回AMDアワード」の形式をとる(例:「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'24/第30回AMDアワード」)。回数の起算は1995年度を第1回としており、第N回は原則として西暦(N+1994)年度の作品を対象とする。

授賞式は例年2月から3月にかけて行われ、近年は帝国ホテル明治記念館が会場となっている。ニコニコ生放送YouTubeでも中継される。

主催団体

主催の一般社団法人デジタルメディア協会(Association of Media in Digital、略称AMD)は、1994年11月に「マルチメディア・タイトル制作者連盟」として郵政省管轄のもと設立された[1]。当時通商産業省管轄の「マルチメディアソフト振興協会」(現・デジタルコンテンツ協会)がハードウェアやインフラ寄りのメーカーを中心としていたのに対し、AMDは当初CD-ROM等のデジタルコンテンツ制作者側の団体として発足した。1999年にCD-ROMからネットワーク・新メディアへの展開を反映し「デジタルメディア協会」に名称変更した[1]が、略称AMDはそのまま維持された。

所在地は東京都中央区入船[2]。正会員52社、賛助会員11社(2025年1月時点)[2]。理事長は襟川惠子(2007年より。前理事長は山科誠[3][2]

賞の種類

現行の賞(第13回以降)

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賞名対象件数
大賞/総務大臣賞優秀賞の中から最も優れた作品の制作者に授与1作品
AMD理事長賞優秀賞の中から選出1作品(まれに2作品)
優秀賞その年の優秀なデジタルコンテンツ約10作品
功労賞業界への長年の献身・功績があった人物1名程度
江並直美賞(新人賞)業界第一線へのデビューを飾った人物1名程度
リージョナル賞地域に根ざしたデジタルコンテンツで功績を挙げた人物・団体1件程度
審査員特別賞業界枠を超えて発展に寄与した人物(年によって設置)不定
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このほか周年記念の際には特別賞が設けられることがある。第20回では20周年記念特別賞、第30回では30周年記念特別賞が授与された。

初期の賞構成(第1回〜第12回)

創設初期は制作者の職能ごとの部門賞が主体だった。Best Producer/Director賞、Best Visual Designer賞、Best Programmer賞、Best Music Composer賞、Best Writer賞などがあり、大賞のほか技術賞、海外作品賞、特別賞も設けられていた。第13回(2007年度)から現行の方式に改められ、約10作品の優秀賞を選出したうえで大賞とAMD理事長賞を決める形となった。

江並直美賞について

江並直美1956年生まれのグラフィックデザイナー、電子出版物プロデューサー[4]1981年にプロペラ・アート・ワークス社を設立し、アートディレクター・博覧会展示映像監督として活動した[4]。第8回(2002年度)で功労賞を受賞、第11回(2005年度)から新人賞に「江並直美賞」の名称がつけられている[4]

選考方法

  1. 実行委員会が指名する「AMDアワードサポーター」および一般推薦者がAMD公式サイトを通じて作品を推薦する。
  2. 審査員長の指名する審査会で審議し、優秀賞(約10作品)を決定する。
  3. 優秀賞の中から大賞/総務大臣賞、AMD理事長賞が選出される。

近年の審査員長は夏野剛近畿大学情報学研究所特別招聘教授)が務めている。

歴史

  • 1994年11月 - 社団法人マルチメディア・タイトル制作者連盟(AMD)設立。
  • 1995年12月 - 第1回AMDアワード開催。大賞として郵政大臣賞を授与。会場は新宿パークタワー。
  • 1999年 - 協会名を「デジタルメディア協会」に改称。
  • 2001年 - 中央省庁再編に伴い、大賞の名称を総務大臣賞に変更(第6回より)。
  • 2005年 - 第11回より江並直美賞(新人賞)を新設。
  • 2007年 - 第13回より賞構成を刷新。職能別の部門賞から「優秀賞」方式に移行し、AMD理事長賞を新設。
  • 2020年8月 - 第25回(2019年度)は新型コロナウイルス感染症の影響で授賞式を延期して開催。
  • 2025年3月 - 第30回を迎え、30周年記念特別賞を新設。村井純に授与。

受賞作品一覧

大賞

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対象年度授賞式大賞/総務大臣賞受賞者・制作者
第1回1995年1995年12月Amusement Planet PHANTASMAGORIAたむらしげる 他
第2回1996年1997年1月SUPER MARIO64宮本茂 他(任天堂
第3回1997年1998年1月RIVEN - The Sequel to MystRand K. Miller 他(CYAN社)
第4回1998年1999年2月信長の野望 Internet田端俊幸 他(コーエー
第5回1999年2000年2月いつでもキャラッパ林俊樹 他
第6回2000年2001年2月ドットブック萩野正昭 他(ボイジャー
第7回2001年2002年2月ayumi hamasaki DOME TOUR 2001 Super Stream Liveエイベックス・グループ
第8回2002年2003年2月ファイナルファンタジーXIスクウェア
第9回2003年2004年着うたKDDI/レーベルモバイル
第10回2004年2005年イノセンス押井守Production I.G
第11回2005年2006年GyaOUSEN
第12回2006年2007年時をかける少女細田守
第13回2007年2008年Wii Fit任天堂
第14回2008年2009年3月App Storeアップルジャパン
第15回2009年2010年セカイカメラ頓智ドット
第16回2010年2011年AKB48 コンセプト秋元康
第17回2011年2012年3月MIKUNOPOLIS in LOS ANGELES初音ミク関連各社
第18回2012年2013年3月おおかみこどもの雨と雪製作委員会/スタジオ地図
第19回2013年2014年3月進撃の巨人プロジェクト講談社/製作委員会
第20回2014年2015年3月妖怪ウォッチ日野晃博レベルファイブ
第21回2015年2016年3月ユニバーサル・クールジャパンユニバーサル・スタジオ・ジャパン
第22回2016年2017年3月超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』超歌舞伎チーム
第23回2017年2018年3月Nintendo Switch任天堂
第24回2018年2019年3月チコちゃんに叱られる!NHK
第25回2019年2020年8月AI美空ひばりNHK/ヤマハ/ひばりプロダクション/秋元康
第26回2020年2021年4月劇場版「鬼滅の刃」無限列車編集英社アニプレックスufotable
第27回2021年2022年3月最愛TBSスパークルTBSテレビ
第28回2022年2023年3月FIFAワールドカップ カタール2022 ABEMA全64試合無料生中継株式会社AbemaTV
第29回2023年2024年3月日曜劇場「VIVANTTBSテレビ
第30回2024年2025年3月ゴジラ-1.0東宝
第31回2025年2026年3月(予定)2026年3月25日発表予定
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AMD理事長賞

AMD理事長賞は第13回(2007年度)から設けられた。

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対象年度AMD理事長賞受賞者・制作者
第13回2007年恋空プロジェクト魔法のiらんど
第14回2008年モンスターハンターポータブル 2nd Gカプコン
第15回2009年ドラゴンクエストIX 星空の守り人堀井雄二スクウェア・エニックス
第16回2010年ポケットモンスター ブラック・ホワイトゲームフリーク
第17回2011年九州新幹線全線開業「祝!九州」キャンペーン電通
第18回2012年EPUB 3IDPFen:International Digital Publishing Forum
第19回2013年Sound of Honda / Ayrton Senna 1989プロジェクトチーム
第20回2014年SmartNewsスマートニュース
第21回2015年スプラトゥーン任天堂
第22回2016年PPAP古坂大魔王
第23回2017年あゝ、荒野フィルムパートナーズ
第24回2018年U.S.A.DA PUMP
第25回2019年限界突破×サバイバー氷川きよし
第26回2020年あつまれ どうぶつの森/日曜劇場「半沢直樹」(2作品)任天堂/TBSテレビ
第27回2021年東京リベンジャーズ講談社
第28回2022年silentフジテレビ
第29回2023年THE FIRST SLAM DUNK東映アニメーション
第30回2024年Netflixシリーズ「地面師たちNetflix
第31回2025年2026年3月25日発表予定
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各回の受賞詳細

第1回(1995年度)

授賞式:1995年12月4日、新宿パークタワー[5]

第2回(1996年度)

授賞式:1997年1月28日、恵比寿ガーデンプレイス[5]

第3回(1997年度)

授賞式:1998年1月28日、恵比寿ガーデンプレイス[5]

第4回(1998年度)

授賞式:1999年2月5日、ウェスティンホテル東京[5]

  • 大賞/郵政大臣賞 - 信長の野望 Internet(田端俊幸、コーエー
  • 優秀賞 - CD-ROM星の王子さま(岩波書店)、T-Time インターネット縦書き読書術(祝田久)、PostPet 2001(ソニーコミュニケーションネットワーク)、YMO SELFSERVICEサイトロン・アンド・アート
  • パッケージ部門
    • BestProducer賞・BestDirector賞 - YMO SELFSERVICE
    • BestMusicComposer賞 - 回路100キロバイト(星健太)
    • BestVisualDesigner賞 - CD-ROM星の王子さま
    • BestWriter賞 - まよなかのおしばい
    • BestProgrammer賞 - T-Time インターネット<縦書き>読書術
  • ネットワーク部門
    • BestProducer賞・BestDirector賞 - なすびの部屋
    • BestMusicComposer賞 - ロケットウェブ【シーナ&ザ・ロケッツ・ オフィシャル・ウェブサイト】
    • BestVisualDesigner賞 - PostPet 2001
    • BestWriter賞 - 中田英寿 オフィシャルホームページ
    • BestProgrammer賞 - 信長の野望 Internet
  • 海外作品賞 - EVE(New Line Cinema)
  • 特別賞 - ポケットボード開発チーム
  • 功労賞 - 萩野正昭

第5回(1999年度)

授賞式:2000年2月3日、青山ダイヤモンドホール[5]

  • 大賞/郵政大臣賞 - いつでもキャラッパ(林俊樹)
  • Best Producer賞 - iモードNTT移動通信網
  • BestDirector賞 - いつでもキャラっパ!
  • Best Music Composer賞 - SOUTHERN ALL STARS SPACE MOSA(ハンズオン・エンタテインメント オラシオン 他)
  • Best Visual Designer賞 - 人間と文字(AXIS Design)
  • BestWriter賞 - トレジャー・オブ・ゲノム
  • Best Programmer賞 - motion dive2(小林貫、細川展裕)
  • 海外作品賞 - The Blair Witch Project Official Web Site
  • 審査員特別賞 - AIBOソニー)、iモード(NTT移動通信網)
  • 技術賞 - Linuxリーナス・トーバルズ
  • 郵政大臣特別賞 - ドラネット
  • 功労賞 - 杉山知之デジタルハリウッド大学校長)

第6回(2000年度)

授賞式:2001年2月1日、青山ダイヤモンドホール[5]

第7回(2001年度)

授賞式:2002年2月6日、青山ダイヤモンドホール[5]

第8回(2002年度)

授賞式:2003年2月5日、青山ダイヤモンドホール[5]

第9回(2003年度)

授賞式:2004年2月6日、明治記念館[5]

第10回(2004年度)

授賞式:2005年2月3日、赤坂プリンスホテル[6]

第11回(2005年度)

授賞式:2006年2月1日、明治記念館[8]

第12回(2006年度)

授賞式:2007年1月31日、明治記念館[10]

第13回(2007年度)

授賞式:2008年3月10日、明治記念館[12]

第14回(2008年度)

授賞式:2009年3月24日、明治記念館[14]

第15回(2009年度)

授賞式:2010年3月1日、明治記念館[17]

第16回(2010年度)

授賞式:2011年5月31日[注釈 1]、明治記念館[18]

第17回(2011年度)

授賞式:2012年3月1日、明治記念館[19]

第18回(2012年度)

授賞式:2013年3月19日、明治記念館[20]

第19回(2013年度)

授賞式:2014年3月18日、明治記念館[21]

第20回(2014年度)

授賞式:2015年3月16日、明治記念館[22]

第21回(2015年度)

授賞式:2016年3月14日、明治記念館[23]

第22回(2016年度)

授賞式:2017年3月13日、明治記念館[24]

第23回(2017年度)

授賞式:2018年3月12日、明治記念館[25]

第24回(2018年度)

授賞式:2019年3月4日、明治記念館[26]

第25回(2019年度)

授賞式:2020年8月20日[注釈 2]、明治記念館[27]

第26回(2020年度)

授賞式:2021年4月21日、帝国ホテル[28]

第27回(2021年度)

授賞式:2022年3月14日、明治記念館[29]

第28回(2022年度)

授賞式:2023年3月7日、帝国ホテル[30]

第29回(2023年度)

授賞式:2024年3月5日、帝国ホテル[31][32]

第30回(2024年度)

授賞式:2025年3月25日、帝国ホテル[33][34]

第31回(2025年度)

授賞式:2026年3月25日予定[35]

功労賞

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対象年度受賞者主な功績
第4回1998年萩野正昭電子出版の先駆者
第5回1999年杉山知之デジタルハリウッド大学校長
第6回2000年糸井重里コンテンツクリエイター
第7回2001年鈴木敏夫スタジオジブリプロデューサー
第8回2002年江並直美岡田裕介
第9回2003年モンキー・パンチ漫画家
第10回2004年ハローキティ
第11回2005年富野由悠季村上隆アニメーション監督、現代美術家
第12回2006年宮本茂ゲームクリエイター
第13回2007年石原恒和ポケモン社長
第14回2008年大浜史太郎東京ガールズコレクション
第15回2009年川上陽介セルシス(RETAS!PRO開発)
第16回2010年トマ・シルデJapan Expo創設者
第18回2012年国立国会図書館
第19回2013年浜野保樹(特別功績賞)
第20回2014年鈴木敏夫(20周年記念特別賞)スタジオジブリ
第21回2015年久夛良木健PlayStationの父
第22回2016年シブサワ・コウコーエーテクモゲームス
第23回2017年堀井雄二ドラゴンクエストシリーズ)ゲームデザイナー
第24回2018年岡村秀樹日本eスポーツ連合会長
第25回2019年細野晴臣音楽家
第26回2020年HIKAKINYouTuber
第27回2021年森岡毅CEO
第29回2023年宮本茂任天堂(2回目)
第30回2024年桜井政博ゲームディレクター
第31回2025年落合陽一メディアアーティスト
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江並直美賞(新人賞)

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対象年度受賞者備考
第11回2005年西田幸司ウェビー賞(Webby Awards)個人部門賞を日本人初受賞[36]
第12回2006年中村勇吾ウェブデザイナー
第13回2007年勅使河原一雅ウェブデザイナー
第14回2008年稲本零AKQA チーフ・クリエイティブ・オフィサー
第15回2009年川村真司映像ディレクター
第16回2010年児玉裕一映像ディレクター
第17回2011年猪子寿之チームラボ
第18回2012年真鍋大度ライゾマティクス
第19回2013年スプツニ子!アーティスト
第20回2014年藤本実
第21回2015年本多達也
第23回2017年瀬尾拡史サイアメント
第24回2018年本多修パラデル漫画
第25回2019年草薙昭彦Cognite
第26回2020年景井ひなTikToker
第27回2021年Ado歌手
第28回2022年藤井亮TAROMAN
第29回2023年加藤創地図デザイナー
第30回2024年押山清高アニメーション監督
第31回2025年HANAガールズグループ
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脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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