BLUE IN RED

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BLUE IN RED』(ブルー・イン・レッド)は、T-SQUARE22枚目のアルバム

1997年5月21日にリリース。

解説

スクェア22枚目のオリジナルアルバム。

今作は、前作『B.C. A.D.』に引き続き再びメンバー全員が楽曲提供を行っている。

CD帯に書かれている「ジャンルは無視、アイデアを駆使」というキャッチコピーの通り、今作は様々な曲調の楽曲で構成されている。ボイスサンプリングなどの手法を取り入れた1曲目「BAD BOYS & GOOD GIRLS」、ハードロック調の2曲目「KNIGHT'S SONG」など従来の「スクェアらしさ」にとらわれない楽曲も収録。

リーダーの安藤まさひろによると、このアルバムではサウンドをすごく変えたいという気持ちがあり、リバーブの少ない、デッドな音で録っている。サンプリングもこの頃から使い始めており、いろいろなところからサンプリング素材を集めて作曲するのが新鮮だったという[1]

山本美芽とのインタビューで安藤は、本田とふたりでスクェアの事務所のスタジオでレコーディングするというのは初めてで、「妙な感じでしたけど・・・」と語っている。レコーディングの時はリズム録りでは一緒に演奏したり、ギターだけ録るときにはバッキングを入れたり、ソロを入れたりしてるのをみんなが聴いている。人が聴いてるのがプレッシャーになって、「盛り上げなきゃ」「受けないとまずいな」「終わって出ていったときに「わーー!!」って拍手が起きないとまずいな」のように思ったという。それに比べると、ここで一人でやるというのは家でやっているようなリラックスした感じで出来るという[2]

今作を最後にサックスEWI担当の本田雅人キーボード担当の和泉宏隆がスクェアを退団する。次作『GRAVITY』からサックス・EWI担当の宮崎隆睦、キーボード担当の難波正司(本作「KNIGHT'S SONG」でハモンドオルガンを演奏)が新メンバーとしてスクェアに入団する。

収録曲

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#タイトル作詞作曲時間
1.「BAD BOYS & GOOD GIRLS」 安藤まさひろ
2.「KNIGHT'S SONG」 安藤まさひろ
3.「ANCHOR'S SHUFFLE」 和泉宏隆
4.「MAZE」 安藤まさひろ
5.「TOOI TAIKO」 則竹裕之
6.「SAMURAI METROPOLIS」 本田雅人
7.「カスバの少年」 安藤まさひろ
8.「TRELA ALEGRE」 本田雅人
9.「FROM THE BOTTOM OF MY HEART」 須藤満
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曲解説

  1. BAD BOYS & GOOD GIRLS - 安藤まさひろ作曲
    安藤は、自分では必ず「前にはないような曲」と思いながら作っており、それでも一般の人には、「どうせやるなら・・・」ということで、思い切って作ったという。サンプリングは単なる素材だけではなくて、素材自体が面白かったという。作曲が単独の作業ではなく、すごく大勢の人が助けてくれてる感じ、何人かと共作してる感じであるという。今回ループ物を使ったというのは、たまたまだという。ここで安藤は「不良って好きなんですよ」と語っており、「不良になりたい」という願望があり、基本が真面目な人で、そういった憧れが音楽に出てるんだという[2]
  2. KNIGHT'S SONG - 安藤まさひろ作曲
    この曲は安藤が前年に「ANDY'S」名義でリリースした同名アルバムの1曲目「MOON OVER THE CASTLE」をスクェアのメンバーでセルフカバーした楽曲。「MOON OVER THE CASTLE」自体は「グランツーリスモシリーズ」のオープニング曲としてアレンジを変えながら代々使用。
    このアルバムはもともと4月21日発売の予定だったが、AKAIF1のスポンサーになった関係等で「ANDY'S」の曲を1曲入れたため、発売が1ヶ月遅れた[2]
  3. ANCHOR'S SHUFFLE - 和泉宏隆作曲
    和泉はこのアルバムのために5・6曲書いており、自身が年をとって成長していくのに、コアなファンの年齢層というのがあり、「“T-SQUARE 卒業です”みたいなのってあるんですよ」と語っている。大人が聴けるものとしてとらえたときに作った曲と、それとは別にコアなファンの年齢層を考えたらこういう曲かなと思って作った曲と両方あるという。この曲は、女子高生の運動会の入場行進にはぴったりだが、30代の男性が週末に彼女とドライブに聴くには、ちょっと若すぎる曲かもしれない、みたいな感じだという。バンドのカラーを出すという意味では、「5人でつくるっていうのは難しいですよね」と述べている[3]
  4. MAZE - 安藤まさひろ作曲
    タイトルの「MAZE」とは「迷路」という意味で、打ち込みでセーブをしておくときに名前を付けるとき、「NO 1」とかにしておくと後で訳がわからなくなるため、「MAZE」や「カスバの少年」などの様にとりあえず名前を付けるんだという。そうすると、曲とそのタイトルがリンクしたり、お互いに影響し合う感じになるという[2]
  5. TOOI TAIKO - 則竹裕之作曲
    則竹によると、タイトルの「TOOI TAIKO」は、村上春樹のエッセイ『遠い太鼓』からとったもので、今作の前年(1996年)にカプリ島に行くとき大幅に飛行機が遅れ、そのとき買って読んだものであるという。何年やっていても、思い通りにいかないことが多くてこのタイトルにしたという[4]
  6. SAMURAI METROPOLIS - 本田雅人作曲
    本田はこのアルバム用に20曲ほど書いており、いつも多すぎると言われてしまうが、それをまったく無視して20曲持っていったという。タイトルは「SAMURAI」だけだとスズキのバイクみたいなのでこのタイトルになったという。もとのイメージは何かしらあるが、曲の作り方として、「何かを見てそれに対して書いてみる」みたいな曲や、そうではなく「何か音楽的なモチーフが頭に浮かんであってそれを発展させて作る」曲や、ただ曲を作るもの、そういう意味でのタイトルとのつながりが違ってくるという。この曲は家で譜面から書いており、家のテレビを見ながら「何か浮かんだなあ」と思い、「成り行きにまかせられる」と述べている。そのため譜面から書いた方が発想する気が起きるんだという。家で譜面を書いて、それをマックに全コーラスを入れて、ちょっとづつ作っていくような形が「一番多いんじゃないかな」と語っている[5]
  7. カスバの少年 - 安藤まさひろ作曲
    タイトルにある「カスバ」とは「城壁の都市」という意味で、昨年(1996年)モロッコへ行き、半日の観光でスペインから行き、「いまだにこういう生活をしてる人がいるんだな」と思い、それを曲にしたという。「カスバの少年」というタイトルを入れた瞬間から、この曲は「カスバの少年」というタイトルに支配されるという。アレンジしていくときも「“モロッコ風”(笑)みたいな」と述べている[2]
  8. TRELA ALEGRE - 本田雅人作曲
    タイトルはポルトガル語で「楽しいおしゃべり」という意味である。本田はボサノバなどのブラジルの音楽、ラテン的な音楽が好きで、今回はじめて採用されただけで、今までもこのような曲をいっぱい書いてもっていってるという。普通のメロディーっぽい方が好きで、曲の書き出しにしてもリズムから書いているよりメロディーから書くのがほとんどであるという[5]
  9. FROM THE BOTTOM OF MY HEART - 須藤満作曲
    須藤は今回のアルバム用に5曲ほど作っている。曲自体は「案外スッとできたかな」という。前回のアルバム『B.C. A.D.』収録の「PIOGGIA DI CAPRI」も同様である。この曲を作ってる段階ではそんなにタイトルのイメージもなかったが、伊達公子の引退の試合で挨拶があり、その中で「FROM THE BOTTOM OF MY HEART」の「HEART」のところだけすごく感情がこもっていて、この一節は「もらい!」かなと述べている[6]

ミュージシャン

  • T-SQUARE
  • KNIGHT'S SONG
  • ANCHOR'S SHUFFLE
    • 荒木敏男 - Trumpet
    • 西村浩二 - Trumpet
    • 村田陽一 - Trombone
    • 山本拓夫 - Tenor Saxophone
    • 本田雅人 - Alto Saxophone
    • ブラス編曲 - 和泉宏隆
  • SAMURAI METROPOLIS
    • 荒木敏男 - Trumpet
    • 村田陽一 - Trombone
    • 山本拓夫 - Tenor Saxophone
    • 本田雅人 - Alto Saxophone
    • ブラス編曲 - 本田雅人

外部リンク

脚注

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