BUB1B
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BUB1B(budding uninhibited by benzimidazoles 1 beta)は、ヒトではBUB1B遺伝子にコードされる酵素(プロテインキナーゼ)である[5]。BubR1としても知られ、有糸分裂時に紡錘体チェックポイント(SAC)やキネトコア-微小管相互作用において機能し、染色体の移動と整列を促進するタンパク質として認識されている。BubR1は娘細胞への染色体の適切な分離を保証することで、有糸分裂の正確性を高め、異数性が生じないよう保護している。BubR1は腫瘍形成を防ぐことが提唱されている。
機能
臨床的意義
DNA修復
化学放射線療法(CRT)は治癒目的で化学療法と放射線療法を併用する治療法であり、さまざまながんの治療で利用されている。CRTはがん細胞にDNA損傷を誘発することで作用する。膀胱がんの治療前の患者から採取された腫瘍試料と同じ患者のCRT後に再発した試料との比較では、CRT後再発試料ではBUB1Bの発現レベルが増加していることが示されている[11]。こうした発現上昇は代替非相同末端結合(A-NHEJ)と呼ばれる不正確なDNA修復過程を促進すると考えられており、CRTによって引き起こされたDNA損傷が不正確に修復されることでさらなる変異が引き起こされ、腫瘍にCRT抵抗性が誘発されている可能性がある[11]。