BUB1B

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BUB1B(budding uninhibited by benzimidazoles 1 beta)は、ヒトではBUB1B遺伝子にコードされる酵素プロテインキナーゼ)である[5]BubR1としても知られ、有糸分裂時に紡錘体チェックポイント(SAC)やキネトコア-微小管相互作用において機能し、染色体の移動と整列を促進するタンパク質として認識されている。BubR1は娘細胞への染色体の適切な分離を保証することで、有糸分裂の正確性を高め、異数性が生じないよう保護している。BubR1は腫瘍形成を防ぐことが提唱されている。

PDBオルソログ検索: RCSB PDBe PDBj
記号BUB1B, BUB1beta, BUBR1, Bub1A, MAD3L, MVA1, SSK1, hBUBR1, BUB1 mitotic checkpoint serine/threonine kinase B
染色体15番染色体 (ヒト)[1]
概要 PDBに登録されている構造, PDB ...
BUB1B
PDBに登録されている構造
PDBオルソログ検索: RCSB PDBe PDBj
PDBのIDコード一覧

2WVI, 3SI5, 4GGD, 5JJA

識別子
記号BUB1B, BUB1beta, BUBR1, Bub1A, MAD3L, MVA1, SSK1, hBUBR1, BUB1 mitotic checkpoint serine/threonine kinase B
外部IDOMIM: 602860 MGI: 1333889 HomoloGene: 933 GeneCards: BUB1B
遺伝子の位置 (ヒト)
15番染色体 (ヒト)
染色体15番染色体 (ヒト)[1]
15番染色体 (ヒト)
BUB1B遺伝子の位置
BUB1B遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点40,161,023 bp[1]
終点40,221,123 bp[1]
遺伝子の位置 (マウス)
2番染色体 (マウス)
染色体2番染色体 (マウス)[2]
2番染色体 (マウス)
BUB1B遺伝子の位置
BUB1B遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点118,428,692 bp[2]
終点118,472,072 bp[2]
RNA発現パターン
さらなる参照発現データ
遺伝子オントロジー
分子機能 protein serine/threonine kinase activity
ATP binding
血漿タンパク結合
キナーゼ活性
ヌクレオチド結合
トランスフェラーゼ活性
protein kinase activity
細胞の構成要素 動原体
細胞核
細胞骨格
outer kinetochore
微小管形成中心
perinuclear region of cytoplasm
セントロメア
後期促進複合体
染色体
細胞質
spindle midzone
細胞質基質
紡錘体
生物学的プロセス protein localization to chromosome, centromeric region
anaphase-promoting complex-dependent catabolic process
mitotic cell cycle checkpoint signaling
タンパク質リン酸化
中期
細胞周期
アポトーシス
リン酸化
細胞分裂
細胞増殖
protein localization to kinetochore
mitotic spindle assembly checkpoint signaling
meiotic sister chromatid cohesion, centromeric
体細胞分裂
regulation of mitotic cell cycle phase transition
ubiquitin-dependent protein catabolic process
出典:Amigo / QuickGO
オルソログ
ヒトマウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)

NM_001211

NM_009773

RefSeq
(タンパク質)

NP_001202

NP_033903

場所
(UCSC)
Chr 15: 40.16 – 40.22 MbChr 15: 118.43 – 118.47 Mb
PubMed検索[3][4]
ウィキデータ
閲覧/編集 ヒト閲覧/編集 マウス
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機能

BUB1Bは紡錘体チェックポイント機能や染色体分離英語版に関与するプロテインキナーゼである[6]。このタンパク質はキネトコアに局在し、後期促進複合体(APC/C)を阻害する役割を果たしており、有糸分裂後期の開始を遅らせて適切な染色体分離を保証している。紡錘体チェックポイントの機能不全は多くの種類のがんでみられる[7]

マウスでは、BubR1の発現上昇によって健康寿命の伸長がみられる[8]

臨床的意義

BubR1は、がん、老化、多彩異数性モザイク(mosaic variegated aneuploidy、MVA)、心疾患など、さまざまな生物学的過程や病理への関与が示唆されている。BubR1タンパク質レベルは年齢とともに低下することが示されている[8][9][10]。さらに、若年個体でのBubR1の喪失は、老化の加速や加齢関連疾患の早期発症、心機能不全、創傷治癒の遅れ、白内障脊柱後弯、脂肪喪失や筋消耗(悪液質)、がんなどと関係する[9]。このことはマウスで示されている。

DNA修復

化学放射線療法(CRT)は治癒目的で化学療法放射線療法を併用する治療法であり、さまざまながんの治療で利用されている。CRTはがん細胞にDNA損傷を誘発することで作用する。膀胱がんの治療前の患者から採取された腫瘍試料と同じ患者のCRT後に再発した試料との比較では、CRT後再発試料ではBUB1Bの発現レベルが増加していることが示されている[11]。こうした発現上昇は代替非相同末端結合(A-NHEJ)と呼ばれる不正確なDNA修復過程を促進すると考えられており、CRTによって引き起こされたDNA損傷が不正確に修復されることでさらなる変異が引き起こされ、腫瘍にCRT抵抗性が誘発されている可能性がある[11]

相互作用

BUB1Bは次に挙げる因子と相互作用することが示されている。

出典

関連文献

外部リンク

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