トヨタ・bZ4X
トヨタ自動車のクロスオーバーSUV型乗用車
From Wikipedia, the free encyclopedia
bZ4X(ビーズィーフォーエックス)は、トヨタ自動車がSUBARUと共同開発し、販売しているクロスオーバーSUV型の二次電池式電気自動車である。
2022年5月販売型(2022年 - 2025年)
| トヨタ・bZ4X(2022年5月販売型) XEAM10/YEAM15型 | |
|---|---|
|
フロント(2022年5月販売型) | |
|
リア(2022年5月販売型) | |
|
室内(2022年5月販売型) | |
| 概要 | |
| 製造国 | |
| 販売期間 | 2022年5月 - 2025年9月 |
| 設計統括 | 井戸大介 |
| ボディ | |
| ボディタイプ | 5ドア クロスオーバーSUV |
| 駆動方式 | 前輪駆動 / 四輪駆動 |
| プラットフォーム | e-TNGAプラットフォーム |
| パワートレイン | |
| モーター |
1XM型 交流同期電動機(前輪駆動) 1YM型 交流同期電動機×2基(四輪駆動) |
| 最高出力 |
1XM型: 150 kW (201 hp; 204 PS) 1YM型: 80 kW (107 hp; 109 PS)×2基 |
| 最大トルク |
1XM型: 266 N⋅m (27.1 kgf⋅m) 1YM型: 169 N⋅m (17.2 kgf⋅m)×2基 |
| 変速機 | 1段変速機 |
| サスペンション | |
| 前 | ストラット式コイルスプリング |
| 後 | ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,850 mm |
| 全長 | 4,690 mm |
| 全幅 | 1,850 mm |
| 全高 | 1,650 mm |
| 車両重量 | 1,920 - 2,005 kg |
| その他 | |
| バッテリー | 71.4 kWh リチウムイオン |
| 姉妹車 | スバル・ソルテラ |

2021年4月19日にコンセプト車両が上海モーターショーにて世界初公開された[4]。同日発表されたトヨタのEVシリーズ「TOYOTA bZ」の第一弾であり、bZシリーズのパートナーの一社であるSUBARUと共同開発されている。
SUBARUと共同開発したEV専用プラットフォーム「e-TNGA」を採用し、ショートオーバーハング・ロングホイールベース化による、特徴的なスタイリングと広い室内空間を実現している。駆動方式は、AWD技術に優れたSUBARUとの共同開発による新AWDシステムを採用している。回生システムの活用だけでなく、ソーラー充電システムにより停車中も充電が行える。
異形ハンドルによるステアバイワイヤを、量産車としては世界初採用している。これにより、ハンドル操作によるタイヤ切れ角を自由に変化させることができ、持ち替え不要なハンドル操作を実現している[5]。また、生産面では部品を一体鋳造するギガキャスト技術を導入。bZ4Xのリヤセクションは、従来ならば部品数86、工程数33で組み合わせていたものを、部品数1、工程数1に低減、剛性や生産性を高めた[6]。
2022年年央までにグローバルでの販売を開始し、日本と中国での生産が予定されている。日本向けモデルは販売に先行して2021年生産分のうち1台は第98回箱根駅伝(2022年1月2日~1月3日)の大会本部車に投入された[7]。
2022年4月12日に、日本向けモデルを5月12日に発売することが発表された。当初はリース専用販売となり、個人向けにはサブスクリプションサービス「KINTO」に最長10年間の長期契約が可能な専用プランを設定。法人向けにはトヨタレンタリース(東京地区ではトヨタモビリティサービスでも対応)を通じて提供される[8]。
2022年10月7日、リコールのため生産を中止していたが生産再開。そして10月26日に受注開始。
2022年10月、中国での製造販売を一汽トヨタと広汽トヨタで開始[9]。 中国仕様では「ダークブルーマイカ」が存在しない代わりに、中国限定の「暮光金」、「皎月銀」の2色が追加される。 バッテリーも日本と異なるCATL製造品でベースグレードは容量50.3 kWh、それ以上のモデルが容量66.7 kWhとなる。また、タイでも販売を開始し、翌日に受注を締め切っている[10]。なお、現在タイでの販売車両は日本での生産となる。
2023年10月25日、日本向けモデルを一部改良[11]。充電ポートリッドのBEVシンボルマーク(ELECTRIC)を“BEYOND ZERO”タイプの「BEV」に変更。冷間時のバッテリー暖気性能向上等により、低外気温下における充電時間を短縮。また、AUTO(ECO)モードの自動起動化と空調制御の最適化が行われ、フロントガラスの曇りを検知して外気取り込みのタイミングをより精密にコントロールするために湿度センサーが追加された。後方車両への接近を警告するフラッシュハザードランプが装備され、「Z」には後席シートヒーター、助手席8Wayパワーシート、ブラック塗装のホイールアーチモールも標準装備された。グレード体系が細分化され、インナーミラーを自動防眩にグレードダウン(デジタル(カメラ洗浄機能付)はメーカーオプション設定)、ハンズフリーパワーバックドアやナノイーXを省くなど、必要な装備や機能を厳選することで「Z」よりも50万円(10%程度の消費税込)割安の価格に設定されたエントリーグレードの「G」が追加された。販売方法に関しても、「KINTO」やリース販売に加え、販売店を通じた一般販売(現金一括・残価型割賦など)を同年11月13日より開始することも発表された。しかし発売当初はKINTOのみの販売だったことや高額な価格、奇抜すぎるフェンダー周りのデザインが不評で、現金買いの一般発売後も前期型は販売台数的には振るわなかった。
2025年10月販売型(2025年 - )
| トヨタ・bZ4X(2025年10月販売型) XEAM1#型 | |
|---|---|
| 概要 | |
| 販売期間 | 2025年10月 - |
| 設計統括 | 井戸大介 |
| ボディ | |
| ボディタイプ | 5ドア クロスオーバーSUV |
| 駆動方式 | 前輪駆動 / 四輪駆動 |
| プラットフォーム | e-TNGAプラットフォーム |
| パワートレイン | |
| モーター |
フロント 2XM型 交流同期電動機 リア(四輪駆動のみ) 3XM型 交流同期電動機 |
| 最高出力 |
2XM型: 124 kW (166 hp; 169 PS)(G) 167 kW (224 hp; 227 PS)(Z) 3XM型: 88 kW (118 hp; 120 PS) |
| 最大トルク |
2XM型: 268 N⋅m (27.3 kgf⋅m) 3XM型: 169 N⋅m (17.2 kgf⋅m) |
| 変速機 | 1段変速機 |
| サスペンション | |
| 前 | ストラット式コイルスプリング |
| 後 | ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,850 mm |
| 全長 | 4,690 mm |
| 全幅 | 1,860 mm |
| 全高 | 1,650 mm |
| 車両重量 | 1,830 - 1,880 kg |
- 2025年5月15日
- 後述する「BZ Woodland」の世界初披露が予告された際、日本向けのbZ4Xのビッグマイナーチェンジモデル[注 1]を2025年後半に発売することが予告された[12]。
- 2025年10月9日
- 日本向けモデルをビッグマイナーチェンジ[注 2][13]。
- インバータで初期型のシリコン(Si)製から高効率なシリコンカーバイド(SiC)製のパワー半導体へと改善したことなどで、1回の充電で走行できる距離が長くなり、急速充電時の充電時間を短縮化[14]。また、急速充電時に予め電池温度を温めることで低温時の充電速度を改善する機能である「バッテリープレコンディショニング」を搭載。走行性能ではeAxleを小型化並びに形状最適化され、電動パワーステアリングのギアボックスをボディ直結化。なお、フロントモーターが2XM型に、4WD車に搭載のリアモーターが3XM型にそれぞれ換装されたため、車両型式がXEAM11/XEAM15型へ変更された。
- グレードと駆動方式によって、3つの最高出力がある。「Z」の4WD車では342馬力ものハイパワーを発生し、一充電走行距離は687km。「Z」のFWD車で224馬力、一充電走行距離は746km、「G」のFWD車で167馬力、一充電走行距離は544kmとなる。サスペンションやアブソーバーなどのチューニングを実施。室内静粛性の向上を図るため、フロントドアにアコースティックガラス(高遮音性ガラス)が採用された。外観はフロントデザインがハンマーヘッドモチーフへ大幅変更され、アルミホイールのデザインを変更。BEVシンボルマーク("BEYOND ZERO"タイプの「BEV」)の位置は、充電ポートリッドからバックドア左下に移動された。
- ボディカラーは、モノトーンは2022年5月販売型からのプラチナホワイトパールマイカ(メーカーオプション)、プレシャスメタル(メーカーオプション)の2色に加え、アティチュードブラックマイカを追加する一方、ブラック、ダークブルーマイカ、プレシャスシルバー(メーカーオプション)、エモーショナルレッドIIが廃止され3色展開となった。ツートーン(メーカーオプション)はラインナップを一新し、アティチュードブラックマイカ×プラチナホワイトパールマイカとアティチュードブラックマイカ×プレシャスメタルの2色となり、計5色が設定される。
- 内装は、インパネのデザインを水平基調で薄くシンプルな形状に変更。ディスプレイオーディオはコネクティッドナビが最新化され、14インチにサイズアップされた。なお、エントリーグレードの「G」はFWD車のみの設定となった。また今モデルから元町工場に加え、高岡工場に新設されたBEV車専用製造ラインでの生産も開始された。さらに後期型より日本全国のトヨタディーラーに積極的に試乗車を配備する方針が立てられ、販売台数は前期型に比べ回復しつつある。
bZ4X Touring(2026年 - )
| トヨタ・bZ4X Touring XEAM1#型 | |
|---|---|
| 概要 | |
| 販売期間 | 2026年2月 - |
| ボディ | |
| ボディタイプ | 5ドア クロスオーバーSUV |
| 駆動方式 | 前輪駆動 / 四輪駆動 |
| プラットフォーム | e-TNGAプラットフォーム |
| パワートレイン | |
| モーター |
2XM型 交流同期電動機 (四輪駆動はフロント・リアに搭載) |
| 最高出力 | 167 kW (224 hp; 227 PS) |
| 最大トルク | 268 N⋅m (27.3 kgf⋅m) |
| 変速機 | 1段変速機 |
| サスペンション | |
| 前 | ストラット式コイルスプリング |
| 後 | ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,850 mm |
| 全長 | 4,830 mm |
| 全幅 | 1,860 mm |
| 全高 | 1,675 mm |
| 車両重量 | 1,920 - 2,030 kg |
BZ4X Touring(ビーズィーフォーエックス ツーリング)はBZ4Xのシリーズ車種で、北米向けに販売されているBZ Woodlandの日本仕様車。SUBARUが北米向けに販売されているトレイルシーカーがベースとなっており、bZ4Xと共通イメージのフロントマスクを組み合わせている。
生産はトレイルシーカーと同じくSUBARUの群馬製作所 矢島工場で行われる。
- 2025年5月15日
- 北米で新たなBEVとなる「BZ Woodland」を世界初披露することを予告。また、「BZ Woodland」は日本向けにもbZ4Xのシリーズ車種として「bZ4X Touring」の車種名で2026年春ごろに発売することを発表[12]。
- 2026年2月25日
- 予告されていた「bZ4X Touring」が発表・発売された[15]。車両型式がXEAM12/XEAM17型となっており、bZ4Xとは異なる。
- bZ4Xから全長が140 mm長く、全高が25 mm高くなったことで、後席ヘッドクリアランスにゆとりを持たせ、前後カップルディスタンスを拡大。ラゲージスペースについても容積がbZ4Xよりも拡大された。
- 4WD車はリアモーターがフロントと同じ2XM型に換装されたことで380馬力に向上され、一充電走行距離は690kmとなった。また、フロント左右輪の回転差を前後駆動力配分にフィードバックする新4WD制御が採用されたほか、SUBARUのAWD制御である「X-MODE」が搭載され、走行シーンに応じて3つのモードから選ぶだけで悪路でのスムーズな脱出をサポートする。
- 外観はLEDリアコンビネーションランプが横一文字の黒基調デザインとなり、ブリッジタイプの大型ルーフレールやスキッドプレート(フロント・リア)を装備。ボディカラーはbZ4Xと同じくモノトーン3色、ツートーン(メーカーオプション)2色の計5色が設定されるが、bZ4Xとは異なるバリエーションとなる。モノトーンはクリスタルホワイトパール(メーカーオプション)、マグネタイトグレーメタリック、クリスタルブラックシリカに、ツートーンはクリスタルブラックシリカ×ブリリアントブロンズメタリックとクリスタルブラックシリカ×クリスタルホワイトパールとなった。
販売店
ひだかトヨタ自動車販売・東かがわトヨタ自動車販売を除く全国のトヨタディーラー各店で販売。