CYP2C19

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シトクロムP450 2C19(Cytochrome P450 2C19)、CYP2C19酵素である。このタンパク質は、混合機能オキシダーゼ系のシトクロムP450のひとつであり、多くのプロトンポンプ阻害薬抗てんかん薬など、生体異物の代謝に関与する。ヒトにおいて、CYP2C19タンパク質はCYP2C19遺伝子によって符号化されている。[3][4] 21世紀初頭に臨床的に使用されている薬の、少なくとも10%に作用している肝臓の酵素で[5]、特に抗血小板薬のクロピドグレル、潰瘍の痛みの治療薬オメプラゾール、抗マラリア薬プログアニル、抗不安薬ジアゼパムといったものである[6]

PDBHuman UniProt検索: RCSB PDBe PDBj
記号CYP2C19, CPCJ, CYP2C, CYPIIC17, CYPIIC19, P450C2C, P450IIC19, cytochrome P450 family 2 subfamily C member 19
概要 PDBに登録されている構造, PDB ...
CYP2C19
PDBに登録されている構造
PDBHuman UniProt検索: RCSB PDBe PDBj
PDBのIDコード一覧

4GQS

識別子
記号CYP2C19, CPCJ, CYP2C, CYPIIC17, CYPIIC19, P450C2C, P450IIC19, cytochrome P450 family 2 subfamily C member 19
外部IDOMIM: 124020 HomoloGene: 133565 GeneCards: CYP2C19
EC番号1.14.14.51
遺伝子の位置 (ヒト)
10番染色体 (ヒト)
染色体10番染色体 (ヒト)[1]
10番染色体 (ヒト)
CYP2C19遺伝子の位置
CYP2C19遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点94,762,681 bp[1]
終点94,855,547 bp[1]
RNA発現パターン
さらなる参照発現データ
遺伝子オントロジー
分子機能 iron ion binding
酸素結合
arachidonic acid epoxygenase activity
金属イオン結合
モノオキシゲナーゼ活性
steroid hydroxylase activity
ヘム結合
oxidoreductase activity, acting on paired donors, with incorporation or reduction of molecular oxygen
酵素結合
酸化還元酵素活性
oxidoreductase activity, acting on paired donors, with incorporation or reduction of molecular oxygen, reduced flavin or flavoprotein as one donor, and incorporation of one atom of oxygen
細胞の構成要素 オルガネラ膜
endoplasmic reticulum membrane

細胞内膜で囲まれた細胞小器官
小胞体
細胞質
生物学的プロセス ステロイド代謝プロセス
epoxygenase P450 pathway
omega-hydroxylase P450 pathway
複素環代謝プロセス
monoterpenoid metabolic process
生体異物の代謝プロセス
有機酸代謝プロセス
出典:Amigo / QuickGO
オルソログ
ヒトマウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)

NM_000769

n/a

RefSeq
(タンパク質)

NP_000760

n/a

場所
(UCSC)
Chr 10: 94.76 – 94.86 Mbn/a
PubMed検索[2]n/a
ウィキデータ
閲覧/編集 ヒト
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CYP2C19は、UniProt英語版にて、(R)-リモネン-6-モノオキシゲナーゼ(S)-リモネン-6-モノオキシゲナーゼとされている。

遺伝的多型と薬理

CYP2C19の発現についての遺伝的多型があり(主にCYP2C19*2、CYP2C19*3、CYP2C19*17)、コーカソイド(白人)の約3-5%、アジア系民族の約15-20%に、CYP2C19機能がなく代謝が弱い[7][8]。例えば、プロドラッグであるクロピドグレルでは、活性のためにこの酵素による代謝を必要とするが代謝されず、薬理学的効果に達しない可能性がある。CYP2C19の変異がある場合、ジアゼパム(セルシン)、オキサゾラム(セレナール)、オキサゼパム英語版テマゼパムは避けるべきである[9]。(S)-mephenytoinや他のCYP2C19基質を代謝する、各人の能力に基づいて、広範代謝群と不完全代謝群に分類できる[8]。不完全代謝を予測する8種の対立遺伝子の変異が同定されている[8]

リガンド

以下の表は、基質誘導物質と阻害物質英語版を選別したして記したものである。薬剤の種別が記されている場合、その種の中に例外がある場合もある。

CYP2C19阻害剤の力価英語版は、以下のように分類できる。

  • 血中濃度の曲線下面積 (AUC)の5倍以上の増加、あるいは基質のクリアランスの80%以上の低下[10]
  • 中等度 AUCの2倍以上の増加、あるいはクリアランスの50-80%の低下[10]
  • AUCの2倍以下で1.25倍以上の増加、あるいはクリアランスの20-50%の減少[10]
さらに見る 基質, 阻害 ...
基質 阻害 誘導
強い
モクロベミド[[12] (抗うつ薬)
フルボキサミン[12] (SSRI)
クロラムフェニコール[17] (抗菌剤)
フルオキセチン[18] (SSRI)
弱い
いくつかの抗てんかん薬
不明
プロトンポンプ阻害薬
シメチジン[11] (H2ブロッカー)
インドメタシン[11] (NSAID)
ケトコナゾール[11] (抗真菌薬)
モダフィニル[11] (覚醒薬)
プロベネシド[11] (尿酸排泄促進薬)
チクロピジン[11] (抗血小板剤)
イソニアジド[20]
Unspecified potency
リファンピシン[11][12] (抗菌剤)
アルテミシニン[12] (抗マラリア剤)
カルバマゼピン[11] (抗てんかん薬)
ノルエチステロン[11] (避妊薬)
プレドニゾン[11] (副腎皮質ホルモン)
アスピリン - 89 mgの低用量[21]
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出典

参考文献

外部リンク

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