Xubuntu

軽量なubuntuのフォーク From Wikipedia, the free encyclopedia

Xubuntu(ズブントゥ)とは、Ubuntu コミュニティーから公式に派生した Linuxディストリビューションである。 デスクトップ環境には Xfce を採用する。

OSの系統 GNU/Linux
開発状況 開発中(運営中)
ソースモデル FOSS(オープン・ソース)
概要 開発者, OSの系統 ...
Xubuntu
Screenshot
Xubuntu 25.04 "Plucky Puffin"
開発者 Canonical Ltd., Xubuntu Team
OSの系統 GNU/Linux
開発状況 開発中(運営中)
ソースモデル FOSS(オープン・ソース)
RTM 無し
製品出荷版 (GA) 無し
最終開発版 25.10[1] ウィキデータを編集 / 2025年10月9日 (5か月前)
使用できる言語 33言語日本語対応済み。
言語の一覧
英語
パッケージ管理 dpkg
カーネル種別 モノリシックカーネル
既定のUI Xfce
ライセンス 複数の自由ソフトウェアライセンス(主にGPL
ウェブサイト xubuntu.org
サポート状況
サポート中です。
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概要

比較的動作は軽く、派生ディストリビューションの中では長期サポート(LTS)版も含まれる数少ない存在である。軽量化の方向性(開発指向)としてはLubuntuLinux Mintなどと競合している。

日本では大阪府交野市で、サポート期間が終了したWindows 2000搭載パソコンでも動作する軽量な代替OSとして採用されている[2]

歴史

初期のXubuntuのロゴ

Xubuntuは、当初Ubuntu 5.10(Breezy Badger)と同じタイミングでリリースされることを意図していた。しかしながら、このリリースの時点までには作業が完了しなかった。その後、最初のXubuntuのリリースは、Jani Monosesに主導され、Ubuntu 6.06(Dapper Drake)ラインの一部として、KubuntuEdubuntuとともに、2006年6月1日にリリースされている。

パフォーマンス

Xfceデスクトップ環境は、UbuntuのデフォルトのGNOMEよりも、より少ないシステムリソースで動作することを意図されている。2010年9月の時点でXubuntu開発者は、Xubuntuの最小限なRAMの必要量は128MBであるとし、256MBのRAMが強く推奨されるとしていた[3]

事故

2025年10月20日に、ghacks.netなどに揚げられた投稿などによると、オフィシャルサイトがマルウェア拡散のためにハッキングされたとの事[4]。ちなみに、本サイトで拡散したマルウェアはトロイの木馬と呼ばれるタイプであり、システムメンテナンスのためにバックポートなどを開けている場合、そこからパスワードやシステム設定情報などを盗まれる危険がある。なお、拡散したマルウェアはLinux上では確認されておらず、Windows10及びWindows11用だったと確認が取れている。

リリース

Xubuntu 6.06 LTS

Xubuntu 6.06 LTS Dapper Drake

最初のXubuntuの公式で独自のリリースは、6.06(LTS)で、これは2006年6月1日に利用可能となった。このバージョンは、Linuxカーネル 2.6.15.7とXfce 4.4 beta 1を用いており、Thunar、GDM、Abiwordなどのアプリケーションを含んでいる[5]

Xubuntu 6.10

Xubuntu 6.10 Edgy Eft

Xubuntu 6.10は2006年10月26日にリリースされた。このリリースでは、Xfce 4.4 beta 2が用いられており、Upstartも含まれている[6]。また、このリリースはデザインされ直した各種テーマを含んでおり、64MBのRAMで動作する(128MBのRAMが強く推奨されている)。

Xubuntu 7.04

Xubuntu 7.04 Feisty Fawn

Xubuntu 7.04は2007年4月19日にリリースされた。このバージョンはXfce 4.4を用いている[7]

Xubuntu 7.10

Xubuntu 7.10 Gutsy Gibbon

Xubuntu 7.10は2007年10月18日にリリースされた。このリリースは更新された翻訳を含み、MurrinaStormCloudと呼ばれるMurrine Engineを使った新しいテーマが含まれる[8]

Xubuntu 8.04 LTS

Xubuntu 8.04 Hardy Heron

Xubuntu 8.04はLTS版で、2008年4月24日にリリースされた。このリリースでは、Xfce 4.4.2が用いられ、PolicyKitが導入されたほか、PulseAudio、新しい印刷マネージャ、Wubiなども導入されている[9]

Xubuntu 8.10

Xubuntu 8.10 Intrepid Ibex

Xubuntu 8.10は2008年10月30日にリリースされた。このバージョンのXubuntuは新しいAbiwordのバージョン(バージョン 2.6.4)が用いられており、TotemメディアプレーヤーやCatfishデスクトップ検索アプリケーションなどが含まれている[10]

Xubuntu 9.04

Xubuntu 9.04 Jaunty Jackalope

Xubuntu 9.04は、2009年4月23日にリリースされた。このリリースでは、起動時間の高速化が図られている。また、Xfce 4.6を用いており、新たな設定マネージャやXconf設定システム、リモートファイルにアクセスするためのGigoloアプリケーションなどが含まれている[11]

Xubuntu 9.10

Xubuntu 9.10 Karmic Koala

Xubuntu 9.10は、2009年10月29日にリリースされた。このバージョンは、Xfce 4.6.1を用いており、GRUB 2を使うとともに、ext4がデフォルトのファイルシステムとして採用されている。また、Exaile音楽プレーヤーが含まれている[12]

Xubuntu 10.04 LTS

Xubuntu 10.04 LTS Lucid Lynx

Xubuntu 10.04はLTS版で、2010年4月29日にリリースされた。このリリースではXsaneSimple Scanに置き換えられ、Ubuntuソフトウェアセンターが組み込まれた。また、デフォルトのテーマとしてShimmerチームによりデザインされた、更新されたバージョンのAlbatrossテーマが用いられている[13]

Xubuntu 10.10

Xubuntu 10.10 Maverick Meerkat

Xubuntu 10.10は、2010年10月10日にリリースされた。このリリースにはXfburnアプリ、Xfce4-taskmanagerアプリ、メディアプレーヤーのParoleなどが含まれている。この変更によってメモリのフットプリントがより小さくなっている。また、ShimmerチームによるBluebirdテーマが新たに導入されている[14]

Xubuntu 11.04

Xubuntu 11.04 Natty Narwhal

Xubuntu 11.04は、2011年4月28日にリリースされた。このバージョンはXfce 4.8を用いており、メニューエディタを用いて編集可能なメニューが導入されている。また、このリリースではElementary Xubuntuアイコンテーマが導入され、Droid fontがデフォルトのフォントになっている[15]

Xubuntu 11.10

Xubuntu 11.10 Oneiric Ocelot

Xubuntu 11.10は、2011年10月13日にリリースされた。このリリースでは、gThumbが新たな画像ビューアとして導入され、LightDMがログインマネージャとして用いられるようになった[16]

Xubuntu 12.04 LTS

Xubuntu 12.04はLTS版で、2012年4月26日にリリースされた。このリリースは、新たなロゴや壁紙を含み、Ubiquity、Plymouth、LightDM、ターミナルなどのテーマにも変更が加えられている[17][18]

Xubuntu 12.10

Xubuntu 12.10 Quantal Quetzal

Xubuntu 12.10は、2012年10月18日にリリースされ、Xfce 4.10が導入された。このリリースから、PAEのサポートされるハードウェアが32ビットシステムでは要求されている[19]

Xubuntu 13.04

Xubuntu 13.04 Raring Ringtail

Xubuntu 13.04は、2013年4月25日にリリースされた。このリリースでは、GIMPGnumericが再び含まれるようになっている[20][21]

Xubuntu 13.10

Xubuntu 13.10 Saucy Salamander

Xubuntu 13.10は、2013年10月17日にリリースされた。このリリースは、新たなバージョンの設定マネージャを含み、ドキュメンテーションの更新もなされている[22]

Xubuntu 14.04 LTS

Xubuntu 14.04 LTS Trusty Tahr

Xubuntu 14.04はLTS版で、2014年4月17日にリリースされた。このリリース、Mugshotアカウントプロフィールエディタ、Menulibreメニューエディタ、Light-lockerスクリーンロックなどが含まれている[23]

Xubuntu 14.10

Xubuntu 14.10 Utopic Unicorn

Xubuntu 14.10は、2014年10月23日にリリースされた。このリリースに含まれる新機能は少なく、この中にはXfce Power Managerプラグインの追加などがある[24]

Xubuntu 15.04

Xubuntu 15.04 Vivid Vervet

Xubuntu 15.04は、2015年4月23日にリリースされた。このリリースは、Xfce 4.12を用いており、新たなカラースキームが含まれている[25]

Xubuntu 15.10

Xubuntu 15.10 Wily Werewolf

Xububtu 15.10は、2015年10月22日にリリースされた[26]。このリリースには、Xfce4 Panel Switchがパネルレイアウトのバックアップとリストアのために含まれている。また、AbiwordGnumericLibreOfficeに置き換えられている。

Xubuntu 16.04 LTS

Xubuntu 16.04 LTS Xenial Xerus

Xubuntu 16.04はLTS版で、2016年4月21日にリリースされた。このリリースでは、Ububtu 16.04と同様に、UbuntuソフトウェアセンターGNOME Softwareに置き換えられている[27]

Xubuntu 16.10

Xubuntu 16.10 Yakkety Yak

Xubuntu 16.10は、2016年10月13日にリリースされた。このリリースでは、目に見える変更は少ないが、XubuntuのGTK3に向けた移行の作業が進められている[28]

Xubuntu 17.04

Xubuntu 17.04 Zesty Zapus

Xubuntu 17.04は、2017年4月13日にリリースされた[29]。このリリースでも、XfceターミナルなどのGTK3への移行が進められている。

Xubuntu 17.10

Xubuntu 17.10 Artful Aardvark

Xubuntu 17.10は、2017年10月19日にリリースされた。このリリースでは、Greybird GTKテーマの改善などが含まれている[30]

Xubuntu 18.04 LTS

Xubuntu 18.04 LTS Bionic Beaver

Xubuntu 18.04はLTS版で、2018年4月26日にリリースされた[31][32]。このリリースではHiDPPIがサポートされ、EvinceがAtrilに置き換えられたほか、GNOME File ROllerがEngrampaに、またGNOME CalculatorがMATE Calculatorに置き換えられている。また、このリリースにおけるシステム要件は、1GBのRAMと20GBのハードディスク空き容量となった。

Xubuntu 18.10

Xubuntu 18.10 Cosmic Cuttlefish

Xubuntu 18.10は、2018年10月18日にリリースされた。このリリースでは、ウィンドウマネージャの見た目に対する改善などが行われている[33]

Xubuntu 19.04

Xubuntu 19.04 Disco Dingo

Xubuntu 19.04は、2019年4月18日にリリースされた。このバージョンから、Xubuntuの32ビットISOイメージは提供されていない[34]。また、このリリースでは、GIMPLibreOffice Impress、Drawなどが新たに含まれる一方、AptURLとOrageは削除された。

Xubuntu 19.10

Xubuntu 19.10 Eoan Ermine

Xubuntu 19.10は、2019年10月17日にリリースされた[35]。このバージョンはXfce 4.14を含み、新たなキーボードショートカットや、ZFSファイルシステム、LVMなどが含まれている。

Xubuntu 20.04 LTS

Xubuntu 20.04 Focal Fossa

Xubuntu 20.04はLTS版で、2020年4月23日にリリースされた[36]

Xubuntu 20.10

Xubuntu 20.10 Groovy Gorilla

Xubuntu 20.10は2020年10月26日にリリースされた。

リリース履歴

Ubuntu とほぼ同時にリリースされる。

最新のリリース サポート終了したリリース サポート中のリリース 将来のリリース
さらに見る バージョン, コードネーム ...
バージョン コードネーム リリース日 サポート期限 備考
5.10 Breezy Badger 2005年10月13日 2007年4月13日 パッケージのみ
6.06 LTS Dapper Drake 2006年1月1日 2009年1月 公式で最初のリリース、長期サポート版(3年間)
6.10 Edgy Eft 2006年10月26日 2008年4月
7.04 Feisty Fawn 2007年4月19日 2008年10月
7.10 Gutsy Gibbon 2007年10月18日 2009年4月
8.04 LTS Hardy Heron 2008年4月24日 2011年4月 長期サポート版(3年間)
8.10 Intrepid Ibex 2008年10月30日 2010年4月
9.04 Jaunty Jackalope 2009年4月23日 2010年10月
9.10 Karmic Koala 2009年10月29日 2011年4月
10.04 LTS Lucid Lynx 2010年4月29日 2013年4月 長期サポート版(3年間)
10.10 Maverick Meerkat 2010年10月10日 2012年4月
11.04 Natty Narwhal 2011年4月28日 2012年10月 Unityの代わりにDockランチャーを採用
11.10 Oneiric Ocelot 2011年10月13日 2013年4月
12.04 LTS Precise Pangolin 2012年4月26日 2015年4月 長期サポート版(3年間)
12.10 Quantal Quetzal 2012年10月18日 2014年4月 Xfce 4.10
13.04 Raring Ringtail 2013年4月25日 2014年1月 この版から非LTSのサポート期間が18ヶ月から9ヶ月に変更
13.10 Saucy Salamander 2013年10月17日[37] 2014年7月
14.04 LTS Trusty Tahr 2014年4月17日[38] 2017年4月 長期サポート版(3年間)
14.10 Utopic Unicorn 2014年4月23日[39] 2015年1月
15.04 Vivid Vervet 2015年4月23日[40] 2016年1月
15.10 Wily Werewolf 2015年10月22日[41] 2016年7月
16.04 LTS Xenial Xerus 2016年4月21日[42] 2019年4月 長期サポート版(3年間)
16.10 Yakkety Yak 2016年10月13日[43] 2017年7月
17.04 Zesty Zapus 2017年4月13日[44] 2018年1月
17.10 Artful Aardvark 2017年10月19日[45] 2018年7月
18.04 LTS Bionic Beaver 2018年4月26日[46] 2021年4月 長期サポート版(3年間)
18.10 Cosmic Cuttlefish 2018年10月18日[47] 2019年7月
19.04 Disco Dingo 2019年4月18日[48] 2020年1月
19.10 Eoan Ermine 2019年10月17日[49] 2020年7月
20.04 LTS Focal Fossa 2020年4月23日[50] 2023年4月 長期サポート版(3年間)
20.10 Groovy Gorilla 2020年10月26日[51] 2021年7月
21.04 Hirsute Hippo 2021年4月22日[52] 2022年1月
21.10 Impish Indri 2021年10月14日[53] 2022年7月
22.04 LTS Jammy Jellyfish 2022年4月21日[54] 2025年4月 長期サポート版(3年間)
22.10 Kinetic Kudu 2022年10月20日[55] 2023年7月
23.04 Lunar Lobster 2023年4月20日[56] 2024年1月
23.10 Mantic Minotaur 2023年10月12日[57] 2024年7月
24.04 Noble Numbat 2024年4月25日[58] 2027年4月 長期サポート版(3年間)
24.10 Oracular Oriole 2024年10月10日[59] 2025年7月 最新リリース
25.04 Plucky Puffin 2025年4月17日(予定)[60] 2026年1月 最新ベータ
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インストール方法

以下の方法でインストールできる。

  • CD/DVDメディアやUSBからの新規インストール
  • Ubuntu系のディストリビューションをインストールした後、パッケージ「xubuntu-desktop」を追加

日本語化

Xubuntuは現在標準で日本語に対応している。ユーザ個人で Ubuntu Japanese Team が Ubuntu 向けに用意しているローカライズパッケージを導入することもできる[61]。これにより、Ubuntu Japanese Team が配布している Ubuntu 日本語 Remix 版と同等のソフトウェアがインストールされ、日本語化が容易になる。

このほかに、 Xubuntu を非公式に日本語化した Live CD も存在する。

派生版

eeeXubuntu

XubuntuをEee PC専用に調整したeeeXubuntu(イー ズブントゥ)というディストリビューションが存在していた。[62]

ChaletOS

ChaletOS[63][64][65]は、Windowsに似た操作性Wineを標準搭載し、Windowsアプリも動作する。

Voyager

Voyager[66][67][68][69]は、Xfceを採用しているフランスのOSで、独自の変更を加えたMacOS風の画面が美しい。32bit版と64bit版のほか、Debian (安定版) を母体とするものがある。

脚注

関連項目

外部リンク

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