乾いたギロチン (文学)

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乾いたギロチン』(かわいたぎろちん)は、1938年に出版されたルネ・ベルブノワ(René Belbenoit) による書籍である。

概要 乾いたギロチン DRY GUILLOTINE : Fifteen Years among the Living Dead, 作者 ...
乾いたギロチン
DRY GUILLOTINE : Fifteen Years among the Living Dead
作者 ルネ・ベルブノワ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
ジャンル 自伝ルポルタージュノンフィクション
刊本情報
刊行 E.P. Dutton
1938年
シリーズ情報
次作 HELL ON TRIAL
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題名

原文の英語のタイトルは、『Dry Guillotine: Fifteen Years among the Living Dead』。『I Escaped from Devil's Island』[1]という題名のバージョンもある。フランス領ギアナへの追放を意味する「乾いたギロチン」(英語:dry guillotine、フランス語:guillotine sèche)という俗語は、マリー・アントワネットの弁護士であるギヨーム・アレクサンドル・トロンソン・デュ・クードレフランス語版 が最初に用いたと言われる。[2]

概要

当書はフランス人のルネ・ベルブノワが、フランス領ギアナの流刑地に送られた囚人たちの生活や刑罰制度の実態、また自身がそこで体験したことや脱走してアメリカに到達するまでの経緯を綴ったものである[3]。ベルブノワは『乾いたギロチン』の執筆を流刑地にいたときから始め、脱走するときは原稿を油布(オイルクロス)で包んで保護し持ち歩いていた[4]

元々はベルブノワが自身の母国語であるフランス語で書いたものだったが[5]、Preston Ramboにより英語に翻訳され、アメリカのニューヨークで1938年2月に出版された。

初版がE.P.Dutton社によって刊行。最初の二ヶ月間で13回増刷(半年間で17回増刷)[6]、11ヶ国語以上に翻訳され[7]、100万部を超えるベストセラーとなった[8]

評価

  • 「ASTOUNDING READING」ニューヨーク・タイムズ[9]
  • 「NOTHING, IN FACT OR FICTION, HAS EVER APPROACHED IT」ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン英語版[10]
  • 米紙ニュース&オブザーバーは「(内容に)毒が多すぎてとても消化できない」と酷評した[11]

補足事項

  • フランスでは1938年に『Les Compagnons de la Belle』というタイトルで『Dry Guillotine』のフランス語訳が出版された[12]
  • ミルコ・クロコップが自身の好きな本の一冊に挙げている[13]
  • 日本では、仏教学者の鈴木大拙が自著で当書を紹介している[14]
    佛領ギアナは人道史に拭ふべからざる一大汚點であるといふことは、一般に知る人の間には知られてゐるのだが、具體的事實は、ベルベノアの血の生活記録により始めて公衆の知識となつたのである。鈴木大拙

関連項目

脚注

参考文献

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