フィラミンA
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フィラミンA(filamin A)は、ヒトではFLNA遺伝子によってコードされているタンパク質である[5][6]。
機能
構造
相互作用
RNA編集
FLNAのpre-mRNAには1か所、アデノシンからイノシンへのRNA編集部位が存在する。この編集部位は最終的なタンパク質の2341番目のアミノ酸に相当する。編集部位でのアデノシンの特異的な脱アミノ化によって、コドンはグルタミン(Q)からアルギニン(R)へ変化する。編集領域は約200ヌクレオチド下流に位置する相補性配列(ECS)と32塩基対の二本鎖を形成することが予測されている。このECSはイントロン配列中に存在する[25]。このQ/R部位の編集にはADAR1とADAR2の双方が関与している可能性が高い。マウスでは、Adar1のノックアウトではQ/R部位の編集に影響はみられず、Adar2のノックアウトによってわずかに減少する。Adar1とAdar2のダブルノックアウトでは編集はみられなくなる[26]。
編集を受けるアデノシンは22個のIg様リピートをコードする領域に位置している。この領域は、インテグリンβ鎖結合ドメインであり[27]、RAC1結合ドメインでもある[20]。アミノ酸の変化は結合ドメインの静電ポテンシャルに影響を及ぼし[25]、多くのタンパク質への結合に影響を及ぼしている可能性が高い[28]。FLNAの編集部位はGRIA2(GluR2)のR/G部位と同様にスプライス部位から2ヌクレオチドの位置にあり、どちらの転写産物も編集部位周辺のヌクレオチドは7/8が同一である。GRIA2のR/G部位の編集はスプライシングに影響を及ぼすと考えられており、両者の配列や編集部位の類似性はFLNAの編集もスプライシングを調節している可能性があることを意味している。GRIA2に関するin vitroでの実験では、ADAR2の存在によってスプライシングの阻害が引き起こされることが示されている[29]。FLNAに関するESTデータの解析では、最終エクソンの編集とその後のイントロン配列の保持との関連が示されている[25]。