名 (人名)
家族の中で個人を弁別する(下の)名前
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名の位置
一般に「ヨーロッパの人名は名が先に来る」などという解釈をされるが、ハンガリーの人名のように姓名の順で書く場合や、出家などの事情により家系名を捨てたり、もともと持たなかったりする人を言及する際に職名や所属団体名などがつくことで「名が後に来る」ため断言はできない。とはいえ、ハンガリーの人名の場合は、特に著者名などにおいて他言語の慣行に倣い、名姓の順で記す場合もあり、その意味では漢字文化圏の人名もラテン文字へ翻字し、名姓の順で記す場合があるため一概に言えない。
姓名
家系名の後に個人名を置く形式。漢字文化圏および儒教圏において広く見られる。
日本においては「なになにのなにがし」あるいは「なになに なにがし」といったように、屋号や
ギブンネーム・ファミリーネーム
家系名の前に個人名を置く形式。英語圏などにおいて広くみられる。
英文法においては「なになにのなにがし」つまりA of Bと書いた場合、BのAとなる。姓名の並びもこれと同じように、ファミリーネームを後に置く。
名のみの人名
名無しの人名
個人を特定するための名称である名がないことは、現実には極めてまれである。名付けられる前に親を亡くしたような場合でも、生活している社会集団の中で個人を特定するために、仮に戸籍がなくても何かしらの名前がつくものである。この例外は、個人名を使わずとも個人が特定できる肩書などを持つ場合である。ごくまれに宗教上の理由などで、出生名を捨てて、なおかつ洗礼名など代わりになる個人を特定するため名称を与えられず、役職名などのみを持つに至る人もいる。あるいは、家系名に続柄を置いたり、それに相当する語形変化を起こしたりすることで個人を識別し、個人名をつけないこともある。
また、著名でありながら個人名が不明となる場合はよくあることで、歴史上の人物に関しては個人名に変えて役職名とその代数のみが伝わることで個人名は不明となることがよくある。あるいは、宗教や学術などの指導者の周囲の人物は、弟子などといった立場のみが伝わり、個人名が不明となる。
漢字文化圏
古来、漢字文化圏においては、親や君主でない人が実名敬避俗により個人に与えられた実名である
日本
日本においても、個人名が不明な人物は珍しくない。
平安時代から鎌倉時代にかけては、女子の諱を公に呼ぶことは無礼であり、宮中の歌合の記録や家系図においてもこの礼儀は守られた。貴人に出仕する女房においては、個人を特定できないと不便であるため、諱に代えて女房名(女房名)を名乗った。例えば清少納言は女房名であり、父親の(うぢ)である(きよはらうぢ)と役職名である少納言の組み合わせであり、個人名に相当する部分は存在しない[2]。また、紫式部の名で知られる