HE-AAC
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概要
HE-AAC では、Coding Technologiesがmp3PROで採用している Spectral Band Replication(SBR)技術をAACに組み込むことにより、再生帯域を拡大して主に低ビットレート(128kbps以下[1])での周波数特性(圧縮効率)を大幅に向上させている。
HE-AAC v2 では、さらなる低ビットレート (48kbps以下[1])で周波数特性を改善している。aacPlus v2 や eAAC+ といった商標名で呼ばれることもある。
iTunes 9以降、Winamp、XMedia Recodeなどで無料でエンコードが可能である。また『着うたフル』に使用されているコーデックとしても有名。オープンソースのライブラリとしては libaacplus[2] がある。
技術
HE-AAC v1 では、そのレートより若干低いAAC音声データに SBR と呼ばれる部分を追加して記録している。工程は、はじめに高周波数部分において、圧縮後のサンプリングレートで失われる周波数以上を抜き出す。このとき、エンコード部分に収まる部分との関連性を調べ、SBR部分(44100 Hz)の情報として圧縮する。その後、低サンプリングレート(22050 Hz)で通常通りAACとして圧縮を行う。 そして、この2つのデータをセットにして記録する。 デコードする時にはまず、AACをデコードした上で、SBRを使い高音域を予測して生成したデータを合成し、再生を行う。
低、中周波数部分を記録するAAC部分のサンプリングレートを44100Hzから22050Hzへダウンコンバートさせるためビットレート、容量を減らすことができる。
HE-AAC v2 では、v1 にパラメトリックステレオを追加している。
互換性
HE-AACのデータは、ベースとなるAAC部分に、拡張データであるSBR部分を上乗せする形で符号化されるため、従来のAACしか再生できないプレイヤーでも、音質は劣るもののAAC部分だけを再生できる、という特徴がある。しかし、AACのみがデコードされる場合のサンプルレートは22050Hzとなる。
音質
種類
HE-AAC v2
HE-AAC v1 にパラメトリックステレオを利用した音質改善を施したものが MPEG-4 High Efficiency AAC v2 profile (HE-AAC v2) である。高ビットレートでの音質改善はないが、48kbps 以下の低ビットレートで周波数特性が改善する[1]。
特許
利用例
- Adobe Flash Player 9 以降 - HE-AAC v2 対応
- HTML5
- 音楽配信
- 着うた ※ごく一部
- 着うたフル
- au LISTEN MOBILE SERVICE(LISMO)
- Apple Music ※「オーディオの品質」の設定で「高効率」を選択すると利用可能。
- SD-Audio ※パソコンソフトSD-JukeboxやSDオーディオ機器ではAAC+SBRと呼ばれている。一部のNTTdocomoのPシリーズ(パナソニック製)とNシリーズ(NEC製)、およびLシリーズ(LG製)のSDオーディオ対応携帯電話での再生に対応
- テレビ放送
- インターネットラジオ
- デジタルオーディオプレーヤー - ウォークマン、iPod nano(第5世代以降)、iPod shuffle(第3世代[3] のみ[4])など
- スマートフォン - Android, iOS など