HNRNPK

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HNRNPK(heterogeneous nuclear ribonucleoprotein K、hnRNP K、protein K)は、ヒトではHNPNPK遺伝子にコードされるタンパク質である[5]細胞核に位置し、hnRNPの構成要素としてpre-mRNAに結合している。サルのホモログはH16として知られている。どちらのタンパク質も一本鎖DNARNAに結合し、大部分の遺伝子の転写を担うRNAポリメラーゼIIの活性を刺激する。DNAとRNAに対する相対的親和性は溶液条件によって異なり、逆相関している。すなわち、DNAとの強固な結合が促進される条件下ではRNAへの結合は弱まる[6]

PDBオルソログ検索: RCSB PDBe PDBj
記号HNRNPK, CSBP, HNRPK, TUNP, AUKS, heterogeneous nuclear ribonucleoprotein K
染色体9番染色体 (ヒト)[1]
概要 PDBに登録されている構造, PDB ...
HNRNPK
PDBに登録されている構造
PDBオルソログ検索: RCSB PDBe PDBj
PDBのIDコード一覧

1J5K, 1KHM, 1ZZI, 1ZZJ, 1ZZK

識別子
記号HNRNPK, CSBP, HNRPK, TUNP, AUKS, heterogeneous nuclear ribonucleoprotein K
外部IDOMIM: 600712 MGI: 99894 HomoloGene: 81909 GeneCards: HNRNPK
遺伝子の位置 (ヒト)
9番染色体 (ヒト)
染色体9番染色体 (ヒト)[1]
9番染色体 (ヒト)
HNRNPK遺伝子の位置
HNRNPK遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点83,968,083 bp[1]
終点83,980,616 bp[1]
遺伝子の位置 (マウス)
13番染色体 (マウス)
染色体13番染色体 (マウス)[2]
13番染色体 (マウス)
HNRNPK遺伝子の位置
HNRNPK遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点58,391,142 bp[2]
終点58,403,343 bp[2]
RNA発現パターン
さらなる参照発現データ
遺伝子オントロジー
分子機能 DNA-binding transcription activator activity, RNA polymerase II-specific
RNA polymerase II cis-regulatory region sequence-specific DNA binding
血漿タンパク結合
核酸結合
DNA結合
single-stranded DNA binding
RNA結合
cadherin binding
protein domain specific binding
identical protein binding
細胞の構成要素 細胞質

焦点接着
細胞核
catalytic step 2 spliceosome
cell projection
エキソソーム
ポドソーム
spliceosomal complex
細胞結合
細胞外マトリックス
核質
ストレス顆粒
生物学的プロセス positive regulation of receptor-mediated endocytosis
regulation of transcription by RNA polymerase II
negative regulation of mRNA splicing, via spliceosome
regulation of intrinsic apoptotic signaling pathway in response to DNA damage by p53 class mediator
regulation of transcription, DNA-templated
transcription, DNA-templated
viral process
RNA processing
mRNA processing
regulation of low-density lipoprotein particle clearance
mRNA splicing, via spliceosome
シグナル伝達
positive regulation of transcription by RNA polymerase II
negative regulation of apoptotic process
RNAスプライシング
transcription by RNA polymerase II
RNA代謝プロセス
出典:Amigo / QuickGO
オルソログ
ヒトマウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)
NM_002140
NM_031262
NM_031263
NM_001318186
NM_001318187

NM_001318188

NM_001301340
NM_001301341
NM_001301343
NM_001301344
NM_001301345

NM_025279

RefSeq
(タンパク質)
NP_001305115
NP_001305116
NP_001305117
NP_002131
NP_112552

NP_112553

NP_001288269
NP_001288270
NP_001288272
NP_001288273
NP_001288274

NP_079555
NP_001347419
NP_001347420
NP_001347422
NP_001347423
NP_001347424

場所
(UCSC)
Chr 9: 83.97 – 83.98 MbChr 9: 58.39 – 58.4 Mb
PubMed検索[3][4]
ウィキデータ
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HNRNPKのRNA結合ドメインに類似したドメインは他のタンパク質にも存在し、KHドメイン(K-homology domain)と呼ばれる。

HNRNPKは大腸がんと関係した研究の対象となっており、点変異を有するアイソフォームの発現を誘導する、がん細胞特異的なRNA編集があることが知られている[7]

機能

HNRNPKは普遍的に発現しており、ヘテロ核リボヌクレオタンパク質(hnRNP)のサブファミリーに属する。hnRNPはRNA結合タンパク質であり、ヘテロ核RNA(hnRNA)と複合体を形成する。hnRNPは核内でpre-mRNAと結合し、pre-mRNAのプロセシングのほか、その他mRNAの代謝や輸送に関する側面に影響を及ぼしているようである。全てのhnRNPは核内に存在しているが、その一部は核と細胞質の間を往復しているようである。

hnRNPは明確な核酸結合能を示す。HNRNPKは核質に位置し、RNAを結合する3つのKHドメインから構成される。HNRNPKはポリ(C)配列に強固に結合するという、他のhnRNPとは異なる結合特性を持つ。このタンパク質は細胞周期の進行にも関与していると考えられている。HNRNPK遺伝子には複数の選択的スプライシングバリアントが記載されているが、それらすべてに対して十分な特性解析がなされているわけではない[8]

Hnrnpkの双方のコピーに変異を有するマウスは胎生致死となる。双方のコピーをノックアウトしたマウスは胚発生14日以前に致死となる[9]

臨床的意義

Au-Kline症候群

HNRNPKの変異はAu-Kline症候群英語版の原因となる[10]

血液のがん

急性骨髄性白血病症例の約2%では、HNRNPK周囲の領域に欠失がみられる。さらに、Hnrnpk遺伝子の1コピーを人為的にノックアウトしたマウスの大部分は骨髄性白血病を発症し、1/3はリンパ腫、4%は肝細胞がんを発症する。こうしたマウスは野生型よりも小さく、器官の形成不全や高い出生後致死率(39%)を示す。マウスの寿命の中央値は野生型マウスの50%未満である。HNRNPKの欠乏は、特定の血球細胞の分化に関与する転写因子であるCEBPA英語版のp42アイソフォームや、DNA修復のための細胞成長の停止に関与するp21の発現レベルを特異的に低下させるようである[11]

HNRNPKの過剰発現もがんに寄与するようであるが、転写ではなく翻訳段階の機構を介していゐるようである[11]

相互作用

HNRNPKは次に挙げる因子と相互作用することが示されている。

出典

関連文献

外部リンク

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