HR 8799 e
太陽系外惑星
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HR 8799 eとは、地球から見てペガスス座の方向に128.5光年離れた位置にある恒星HR 8799を公転する太陽系外惑星である[3]。
| HR 8799 e | ||
|---|---|---|
HR 8799 eの想像図 | ||
| 星座 | ペガスス座[1] | |
| K等級 | 12.89 ± 0.26[2] | |
| 分類 | 木星型惑星 | |
| 発見 | ||
| 発見日 | 2010年11月22日[3] | |
| 発見者 | Christian Marois et al.[3] | |
| 発見方法 | 複数の天文台で撮影 された赤外線画像の分析。[3] | |
| 軌道要素と性質 | ||
| HR 8799からの平均距離 | 0.368 秒 | |
| 軌道長半径 (a) | 14.5 ± 0.5 AU[3] (21.7 ± 0.8 億km) | |
| 公転周期 (P) | ~50 年[3] | |
| HR 8799の惑星 | ||
| 位置 元期:J2000.0[1] | ||
| 赤経 (RA, α) | 23h 07m 28.71507s[1] | |
| 赤緯 (Dec, δ) | +21° 08′ 03.3053″[1] | |
| 赤方偏移 | -0.000038 ± 0.000007[1] | |
| 視線速度 (Rv) | -11.5 ± 0.2 km/s[1] | |
| 固有運動 (μ) | 赤経: 107.93 ± 0.60 mas/年 赤緯: -49.63 ± 0.46 mas/年[1] | |
| 年周視差 (π) | 25.38 ± 0.70 mas/年[1] | |
| 距離 | 128.5 ± 3.3 光年 (39.4 ± 1.0 pc)[4] | |
| 物理的性質 | ||
| 質量 | 7 +3 −2 MJ[3] (2224.74 +953.46 −635.64 ME) | |
| 光度 | -4.7 ± 0.2 L☉[3] (7.7 +4.5 −2.8) × 1021 W | |
| 表面温度 | 1000 +10 −90 K[5] (730 ℃) | |
| 年齢 | 3000 +2000 −1000 万年[3] | |
| 他のカタログでの名称 | ||
| HD 218396e[6] | ||
| ■Template (■ノート ■解説) ■Project | ||
発見
軌道の性質
物理的性質
HR 8799 eは、先述の通り主星であるHR 8799よりかなり遠くに位置する。しかし、HR 8799が太陽の4.92倍明るい恒星であり、また惑星系の生成年代が2000万年から5000万年[3]と若いため[8]、表面温度は約730℃と高い[5]。この温度により、直接撮影されるきっかけとなった赤外線を放出しており、その光度は太陽の1万分の1程度[3]、約7.7×1021Wに達する。しかし、見かけの等級はHR 8799の10万分の1以下である。HR 8799の他の惑星から類推すると、見かけには暗い赤色をしていると考えられている[8]。
HR 8799 eの質量は木星の5倍から10倍もある[3]。特に上限は褐色矮星の下限である13倍に近い。ただし、HR 8799の年齢がもう少し古い場合、質量は木星の7倍から13倍になり、少し重くなる[3]。直径はHR 8799の惑星の中で唯一知られていないが、質量が他の惑星と似通っているため、直径もほぼ同じであると推定される[4]。
HR 8799 eの大気の組成は不明である。ただし、HR 8799系を包む大規模な塵の円盤には一酸化炭素、メタン、およびアンモニアとアセチレンのどちらかまたは両方が含まれており、大気の組成に関連する可能性がある。塵の組成はHR 8799 bの分光観測によって調べられた[9][10]。これはHR 8799 bがHR 8799から約1.7秒角と、十分離れているからである。