KISSの原則
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由来
この言葉は、ロッキードスカンクワークスの技術者のケリー・ジョンソン(1910-1990)によって造られた。
この言葉は、一般には
Keep it simple, stupid.(シンプルにしておけ!この間抜け)
と解釈されるが、ジョンソン自身は「simple」と「stupid」の間に句読点のない
Keep it simple stupid.(シンプルで愚鈍にする)
と書いていた。そのため元々この言葉にエンジニアを馬鹿にする意図はなかった。
この原則の実例として次のような逸話がある。ジョンソンが設計チームに一握りの工具を手渡して、平凡な整備兵が戦闘状況で、この工具だけを使って修理ができるようなジェット戦闘機を開発しろと課題を出したのである。
類似の概念
この原則の起源と思われる似た概念がいくつかある。例えば、
- オッカムの剃刀
- アルベルト・アインシュタインの「何事もできるだけ単純な方がいい。ただし、単純にしすぎてはならない」
- レオナルド・ダ・ヴィンチの「単純であることは究極の洗練だ」の言葉
- アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの「完璧とは、これ以上加えられないときではなく、これ以上削りとれないときに達成されるようだ」
- コーリン・チャップマン(ロータスの創業者)は、設計者たちに「単純かつ軽量にしろ」と要求した。
などである。
KISSの原則に逆らった例
ソフトウェア開発
アニメ業界
著名なアニメーターのリチャード・ウィリアムズは、その著書[2]の中で KISS の原則を説明している。また、ディズニー社のナイン・オールドメンも、アニメーターのバイブルとされる本[3]の中でこの原則について書いている。経験の浅いアニメーターはしばしば、動かしすぎをしたり、やりすぎをする。身振りや表情や口の動きを、ことさら強調しすぎたりするのである。ウィリアムズはアニメーターたちに KISS の原則を考えろと言っている。