LAMP2

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LAMP2(lysosomal associated membrane protein 2)またはCD107b(cluster of differentiation 107b)、Mac-3は、LAMPファミリー英語版に属するタンパク質であり、ヒトではLAMP2遺伝子によってコードされている。

PDBオルソログ検索: RCSB PDBe PDBj
記号LAMP2, CD107b, LAMP-2, LAMPB, LGP110, lysosomal associated membrane protein 2, LGP-96, DND
概要 PDBに登録されている構造, PDB ...
LAMP2
PDBに登録されている構造
PDBオルソログ検索: RCSB PDBe PDBj
PDBのIDコード一覧

2MOF, 2MOM

識別子
記号LAMP2, CD107b, LAMP-2, LAMPB, LGP110, lysosomal associated membrane protein 2, LGP-96, DND
外部IDOMIM: 309060 MGI: 96748 HomoloGene: 7809 GeneCards: LAMP2
遺伝子の位置 (ヒト)
X染色体
染色体X染色体[1]
X染色体
LAMP2遺伝子の位置
LAMP2遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点120,426,148 bp[1]
終点120,469,365 bp[1]
遺伝子の位置 (マウス)
X染色体 (マウス)
染色体X染色体 (マウス)[2]
X染色体 (マウス)
LAMP2遺伝子の位置
LAMP2遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点37,490,234 bp[2]
終点37,545,331 bp[2]
RNA発現パターン




さらなる参照発現データ
遺伝子オントロジー
分子機能 protein domain specific binding
血漿タンパク結合
酵素結合
細胞の構成要素 integral component of membrane
membrane microdomain
エンドソーム
late endosome
phagocytic vesicle membrane
chaperone-mediated autophagy translocation complex

late endosome membrane
細胞膜
lysosomal membrane
lysosomal lumen
platelet dense granule membrane
リソソーム
endosome membrane
エキソソーム
autophagosome membrane
細胞外空間
trans-Golgi network
cytoplasmic vesicle
azurophil granule membrane
autolysosome
perinuclear region of cytoplasm
integral component of autophagosome membrane
ficolin-1-rich granule membrane
脂質ラフト
lysosomal matrix
生物学的プロセス タンパク質安定性の制御
muscle cell cellular homeostasis
タンパク質の安定化
platelet degranulation
protein import
タンパク質輸送
オートファジー
cellular response to starvation
negative regulation of protein homooligomerization
好中球脱顆粒
chaperone-mediated autophagy
protein targeting to lysosome involved in chaperone-mediated autophagy
autophagosome maturation
lysosomal protein catabolic process
establishment of protein localization to organelle
出典:Amigo / QuickGO
オルソログ
ヒトマウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)

NM_013995
NM_001122606
NM_002294

NM_001017959
NM_001290485
NM_010685

RefSeq
(タンパク質)

NP_001116078
NP_002285
NP_054701

NP_001017959
NP_001277414
NP_034815

場所
(UCSC)
Chr X: 120.43 – 120.47 MbChr X: 37.49 – 37.55 Mb
PubMed検索[3][4]
ウィキデータ
閲覧/編集 ヒト閲覧/編集 マウス
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LAMP2タンパク質は、LAMPファミリーと呼ばれる膜結合型糖タンパク質のファミリーの一員である。この糖タンパク質はセレクチン糖鎖リガンドを与える機能を果たしている。腫瘍細胞の転移に関与している可能性があり、またリソソームの保護、維持、接着過程に機能している可能性がある[5]LAMP2遺伝子からは選択的スプライシングによって、LAMP2A、LAMP2B、LAMP2Cと呼ばれる3種類のバリアントが産生される。LAMP2Aはシャペロン介在性オートファジー英語版(CMA)において受容体として機能する。近年、巣状壊死性糸球体腎炎(focal necrotizing glomerulonephritis)と呼ばれる重篤な腎疾患の患者の一部では抗LAMP2抗体が原因となっていることが明らかにされた[6]。LAMP2Bはダノン病英語版と関連している[7]

構造と組織分布

LAMP2遺伝子は9つのエクソンが存在し、最後のエキソンは選択的エキソンである[8]。最終エキソンの選択的スプライシングによって産生されるLAMP2AとLAMP2Bは内腔ドメインの最後の11アミノ酸、膜貫通ドメイン、細胞質テールの配列が異なる。LAMP2Aは胎盤肝臓で高度に発現しており、LAMP2Bは骨格筋で高度に発現している[9]

機能

リソソームは大部分の動物細胞に存在するオルガネラである。リソソームの主要な機能は、細胞内の物質や廃棄物の分解である。リソソーム膜には外因性物質の分解や特殊な自己融解を担う酸性ヒドロラーゼ英語版が隔離されている。LAMP1とLAMP2はリソソーム膜タンパク質の約50%を占めるタンパク質である。LAMP1とLAMP2はどちらも約40 kDaであり、16から20個のN-結合型糖鎖が付加されている[8]。これらの糖タンパク質の生物学的機能には議論があるが[10]、リソソームの完全性、pH、異化の維持に深くかかわっていると考えられている。さらに、LAMP2はリソソーム膜をリソソーム内のタンパク質分解酵素による分解(自己消化)から保護する役割、リソソーム上の受容体としての機能、細胞膜の外面に発現した場合には細胞接着、そして細胞間・細胞内の双方においてシグナル伝達にも関与しているていると考えられている。また、細胞をメチル化変異原から保護する機能も果たしている[8]

がんにおける役割

LAMP2は腫瘍細胞の転移への特異的な関与が示唆されている[11]。癌性腫瘍、特に結腸がん悪性黒色腫など転移性のきわめて高い細胞の表面ではLAMP1とLAMP2の双方が発現していることが明らかにされている[10]。これらは正常細胞の細胞膜に存在していることはほとんどなく、また転移性の乏しい腫瘍より転移性の高い腫瘍に多く存在している。LAMP2はLAMP1とともにE-セレクチンガレクチン英語版と相互作用し、一部のがんにおいて細胞外マトリックスへの接着を媒介している。この2種類のLAMP分子は、細胞接着分子のリガンドとして作用している。

LAMP2のダウンレギュレーションによって、乳がん細胞ではパクリタキセルへの抵抗性が低下し[12]、また多発性骨髄腫細胞では細胞増殖が阻害される場合がある[13]

膠芽腫の壊死巣周囲のperinecrotic areaでは、LC3B英語版p62CTSB英語版とともに、LAMP2の強力なアップレギュレーションが検出される。このことは、膠芽腫におけるオートファジーの誘導が微小環境の変化によって引き起こされている可能性を示唆している[14]

グリア系腫瘍の研究では、グリア細胞と内皮細胞の細胞膜にはLAMP1とLAMP2が存在し、また別の糖タンパク質YKL-40英語版が細胞質に存在することが示されている。これら3種類の糖タンパク質が腫瘍の成長、特に血管新生や組織のリモデリングの過程に関与していることが示唆されている[15]

インデューサー

出典

関連文献

関連項目

外部リンク

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