LFA-1
From Wikipedia, the free encyclopedia
LFA-1(lymphocyte function-associated antigen 1)は、リンパ球やその他の白血球上に存在するインテグリンである[1]。LFA-1は、白血球が血流から組織へ移行する血管外遊出過程に重要な役割を果たしている。また、LFA-1は白血球の強固な接着も媒介している[2]。さらに、LFA-1は細胞傷害性T細胞を介した傷害性や、顆粒球や単球による抗体を介した傷害性にも関与している[3]。2007年時点では、LFA-1にはICAM-1、ICAM-2、ICAM-3、ICAM-4、ICAM-5、JAM-Aの6種類のリガンドが知られている[2]。LFA-1/ICAM-1間の相互作用は、T細胞の分化に影響を及ぼすシグナル伝達経路を刺激することが近年示されている[4]。LFA-1は細胞接着分子のインテグリンスーパーファミリーに属する[1]。
構造
活性化
不活性状態のLFA-1は曲がったコンフォメーションで存在しており、ICAM結合部位の親和性は低い[5]。この曲がったコンフォメーションでは、MIDASは覆い隠されている。LFA-1の活性化過程を刺激するのはケモカインである[5]。活性化過程は、ケモカインを介した細胞内Gタンパク質Rap1の活性化とともに開始される[2]。Rap1はα、βサブユニット間の拘束を解く過程を補助し、伸長した中間体コンフォメーションを誘導する[2]。コンフォメーション変化によって、活性化複合体を形成するためのタンパク質のリクルートが刺激される。活性化複合体の形成によって、α、βサブユニットはさらに不安定化される[2]。また、ケモカインはβサブユニット上のI様ドメインも刺激し、βサブユニット上のMIDASがαサブユニットのIドメインのグルタミン酸残基に結合する[5]。この結合過程によってβサブユニットがIドメインのα7ヘリックスを引き下げる動きが引き起こされ、αサブユニット上のMIDASは露出して結合のために開いた状態となる[5]。その結果、LFA-1は完全に伸長したコンフォメーションへ変化する。LFA-1の活性化過程はinside out signalingと呼ばれ、LFA-1はリガンド結合部位が開くことで低親和性状態から高親和性状態への遷移が引き起こされる[5]。