Laravel

Webアプリケーションフレームワークの一つ From Wikipedia, the free encyclopedia

Laravel は、MVCWebアプリケーション開発用の自由かつオープンソースPHPで書かれたWebアプリケーションフレームワークである。様々なコミュニティのコンポーネントを使用しており、特にSymfonyは9つのコンポートを利用するなど重要な基盤となっている。LaravelはMITライセンスの下でリリースされており、そのソースコードGitHubホスティングされている[3]マイクロソフト.NETの開発に関わっていたTaylor Otwell が開発し、Taylorを中心としたコミュニティーが活発な開発を続けている[4]

開発元 Taylor Otwell
初版 2011年6月 (14年前) (2011-06)[1]
最新版
12.43.1[2] ウィキデータを編集 / 2025年12月16日 (3か月前)
概要 開発元, 初版 ...
Laravel
開発元 Taylor Otwell
初版 2011年6月 (14年前) (2011-06)[1]
最新版
12.43.1[2] ウィキデータを編集 / 2025年12月16日 (3か月前)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
PHP
対応OS クロスプラットフォーム
サポート状況 Active
種別 Webアプリケーションフレームワーク
ライセンス MIT License
公式サイト laravel.com
テンプレートを表示
閉じる

2023年12月現在、GitHubでのスター獲得数がPHP, Ruby, Python等のバックエンド系プログラミング言語のフレームワーク中で最も多いなど、人気のフレームワークの1つとなっている[5] [6]

2026年3月17日、Laravel News[7] において、バージョン13がリリースされたことが発表された[8]

今後も約12ヶ月毎にバージョンアップを行い、Symfonyのリリースの2ヶ月後を目途にLaravelのリリースも行われる予定となっている[9]

特徴

主要なWebアプリケーションフレームワークの中では後発のフレームワークであるLaravelのバージョン1は2011年6月にリリースされた。バージョン1のリリース後、バージョン2(2011年11月)バージョン3(2012年2月)と早いペースでリリースされた後、バージョン4(2013年5月)ではコードがゼロベースから書き直され、当時スタンダードになりつつあったパッケージ管理システムのComposerを採用し、PHPの歴史のあるフレームワークであるSymfonyのコンポーネントを利用するなど、抜本的な変更が行われた。[10] 2015年2月にリリースされたバージョン5.0はもともとバージョン4.3としてリリースが予定されていたところ、変更点が大きいということでメジャーバージョンアップ扱いになった経緯がある。[10]

コミュニティーの活発な活動を背景に、1年に1度以上のメジャーバージョンアップがあり、またマイナーバージョンアップでも繰り返し機能追加等が行われている。セキュリティフィックスの期限も比較的短期間であるために、Laravelで作られたWebアプリケーションは常に最新のバージョンに対応していく必要がある。

バージョン5.5やバージョン6はLTS(Long Term Support)となっており、これらはセキュリティフィックスの期限が3年間となっていたため、LTSのバージョンを利用するユーザは他のバージョンから比較して多かった[11]。しかし、当初LTSの予定だったバージョン9はLTSではなくなり、またバージョン10もLTSではなかったため、利用するユーザはEOLまでに今後リリースされる新しいバージョンへ対応していく必要がある。

LaravelはフルスタックのWebアプリケーションフレームワークであり、ルーティング、リエクスト処理、ビュー、クエリビルダー、ORM(オブジェクト関係マッピング)、DI(依存性の注入)、認証等のユーザ管理、ユニットテスト、ブラウザテスト等、現代的なフレームワークが要求される一通りの機能を実装している。またコンソールからArtisanコマンド(Ruby on Railsのrailsコマンドに相当)を利用することにより、コントローラやビューの雛形の作成、データベーススキーマの作成等、一通りの作業を行うことができる。また、ユーザのオリジナルのArtisanコマンドを作成したり、コントローラ等の通常のコード内からArtisanコマンドを呼び出すといったこともできる。

バージョン

さらに見る バージョン, リリース時期 ...
バージョンリリース時期サポート必要PHPバージョン
12011年6月[1]
22011年11月[1]
32012年2月[1]
4.02013年5月[1]5.3以上[12]
4.12013年12月5.3以上[13]
4.22014年6月5.4以上[14]
5.02015年2月5.4以上 [15]
5.12015年9月LTS5.5.9以上 [16]
5.22015年12月5.5.9以上 [17]
5.32016年8月5.6.4以上 [18]
5.42017年1月5.6.4以上 [19]
5.52017年8月[20]LTS7.0以上 [21]
5.62018年2月[22]7.1.3以上 [23]
5.72018年9月[24]7.1.3以上 [25]
5.82019年2月[26]7.1.3以上 [27]
62019年9月[28]LTS7.2以上 [29]
72020年3月[30]7.2.5以上[31]
8 2020年9月[32] 7.3以上[33]
9 2022年2月[34] 8以上[35]
10 2023年2月[34] 8.1以上[36]
11 2024年3月[37] 8.2以上[38]
12 2025年2月[39] 8.2以上[40]
13 2026年3月[8] 8.3以上[41]
閉じる
  • LTS(Long Term Support) のリリースはバグフィックスが2年間、セキュリティフィックスは3年間
  • LTSではない通常のリリースはバグフィックスが18ヵ月、セキュリティフィックスは2年間[42]
  • バージョン6より、セマンティックバージョニング[43]を採用したため、バージョンナンバーのインクリメントはバージョン5系の時代と大きく異なる。
さらに見る バージョン ...
バージョン別機能比較 (Laravel 1 to 4)[1]
バージョンLaravel 1Laravel 2Laravel 3Laravel 4
認証(Auth)
キャッシュ
Eloquent
MySQL
PostgreSQL
SQLite
SQLServer--
マイグレーション--
IoCコンテナ-
Config
Formヘルパー
HTMLヘルパー
URLヘルパー
ルーティング
コントローラー-
モデル
ビュー
モデル間のリレーションシップ-
リダイレクト
レスポンス
String(文字列)ヘルプ関数
バリデーション-
ユニットテスト--
Bladeテンプレートエンジン--
DB Seeding---
キュー---
メール---
ファサード(Facade)---
コマンドライン(CLI)--
拡張性モジュールライブラリモジュールライブラリバンドルライブラリComposerパッケージ
閉じる
Laravel 4 と Laravel 5 のディレクトリ構造の違い[44][45]
Laravel 4Laravel 5
app/commandsapp/Console
app/configconfig
app/controllersapp/Http/Controllers
app/databasedatabase
app/langresources/lang
app/modelsapp
app/start無し
app/storagestorage
app/teststests
app/viewsresources/views
app/filters.php廃止(app/Providers/FilterServiceProviderに定義)
app/routes.phpapp/Http/routes.php(5.2以降はapp/routes/api.phpに定義)
app/database/production.sqlitestorage/database.sqlite(ファイルはないので自分で作る必要あり)

他のWebアプリケーションフレームワークとの比較と動向

  • バックエンドのフレームワークにおいて、PHPのLaravel、PythonのDjango、RubyのRuby on Railsが3大バックエンドフレームワークと見なされることもある[46]
  • Stack Overflowの質問数でも他のPHPのWebアプリケーションフレームワークがシェアを落とす中、Laravelはシェアを上げており、事実上のPHPのWebアプリケーションフレームワークのデファクトスタンダードと言える状態になっている。[47]
  • Laravelはベンチマークにおいて他の主要なPHPのWebアプリケーションフレームワークと比較した際、時間あたりのリクエストの処理数は少なく、メモリ使用量は多めである傾向がある[48][49][50][51]

カンファレンス

Laraconは Laravelのコンベンション(カンファレンス)のことである[52]。様々なスポンサーの追加支援を受けたUserScape[53]によって大規模にオーガナイズ化されて開かれている[54][55][56]

さらに見る 日付, カンファレンス名・会場 ...
Laracon開催スケジュール
日付カンファレンス名・会場
2013年2月22–23日 ワシントンD.C.
2013年8月30–31日[57] アムステルダム
2014年5月15–16日 ニューヨーク
2014年8月28–30日[58] アムステルダム
2015年8月11–12日[59] ケンタッキー州ルイビル
2015年8月25–26日[60] アムステルダム
2016年7月27–29日[61] ケンタッキー州ルイビル
2016年8月23–24日[62] アムステルダム
2017年3月8日[63] オンライン
2017年7月25–26日[64] ニューヨーク
2017年8月28–30日[65][66] アムステルダム
2018年2月7日[67] オンライン
2018年7月25-26日[68] シカゴ
2019年3月6日[69] オンライン
2019年7月24-25日[70] ニューヨーク(PLAYSTATION THEATER タイムズスクエア)
2020年2月26日[71] オンライン
2020年3月21日[72] 東京(2020年2月21日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により中止)[73]
2020年8月26日[74] オンライン
2021年3月17日[75] オンライン
2021年9月1日[76] オンライン
2022年2月9日[77] オンライン
2023年7月19-20日[78] ナッシュビル
2024年2月5-6日[79] アムステルダム
2026年5月26-27日[80] 「Laravel Live Japan」 立川ステージガーデン 東京
2026年7月28-29日[81] 「LARACON 2026」 SoWa Power Station マサチューセッツ州 ボストン
閉じる


ライセンス

LaravelはMITライセンス[82]の下にライセンスされているオープンソースのソフトウェアである[83]。すなわち、Laravelを誰でも自由・無制限に扱って良い。ただし、著作権表示および本許諾表示をLaravelのすべての複製または重要な部分に記載しなければならない。作者または著作権者は、ソフトウェアに関して一切の責任を負わない。

名前の由来

Laravelの名前は『ナルニア国物語』に登場するナルニア国の王都、ケア・パラベルにちなむ[84]

関連するフレームワーク

Laravelを軽量化したマイクロフレームワークとして、Lumenがある。[85]

関連項目

脚注

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI