Minecraft: Java Editionの開発
2011年のコンピュータゲームの開発
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Minecraft: Java Editionの開発(マインクラフト シャバエディションのかいはつ)では、2011年に発売されたサンドボックスゲーム『Minecraft』の開発について記述する。
開発期間は16年以上におよび、多数のメジャーアップデートがリリースされている。もともとは2009年5月にマルクス・ペルソン(Notch)による小規模な個人プロジェクトとして始まり、インターネットフォーラムで急速に人気が高まり、ペルソンは継続的な更新を行った。開発中の『Minecraft』のパブリックベータは2011年11月7日時点で400万を超える販売を記録し、『Minecraft』は2011年11月18日に正式リリースされた。
正式リリース後も、『Minecraft』は追加料金なしで新機能をゲームに追加する様々なアップデートを受けている。2014年にマイクロソフトがMojang Studios(旧: Mojang AB)を買収した後は、メジャーアップデートのリリースが一時停止したが、2016年に更新サイクルが再開された。2017年には『Console Edition』と『Pocket Edition』の統合を経て、オリジナルのPC版は『Minecraft: Java Edition(Java版)』と改名された。2024年には年次アップデートの一部がより小規模で頻度の高い「小規模アップデート」に置き換えられた。
メジャー・マイナーアップデートとは別に、「スナップショット」と呼ばれるプレビュービルドが『Minecraft』ランチャーで利用可能であり、毎週公開されている[1]。一部のバージョンやスナップショットはランチャーではプレイできず、一部はロストメディアと見なされ、他はオンラインでアーカイブされている[2][3][4]。
背景
『Minecraft』を制作する以前、マルクス・ペルソン(Notch)はKingのゲーム開発者であり、2009年3月まで勤務していた。Kingでは主にブラウザーゲームの開発を担当し、複数のプログラミング言語を習得した。余暇には自身のゲームのプロトタイプを作成し、多くは他のタイトルから着想を得ており、TIGSourceフォーラムで積極的に活動するインディーゲームの開発者でもあった。2009年3月ごろにペルソンはKingを退職し、jAlbumに入社しつつプロトタイプ開発を続けた。『Minecraft』の公開Alpha版の売上が本業の給与を超え始めたため、2010年にjAlbumを退職し、ゲーム開発に専念した[5]。ゲームから得た収益により、ペルソンは元同僚のヤコブ・ポルセールとカール・マネーと共にゲーム開発スタジオのMojangを設立した[6]。
正式リリース後、ペルソンは『Minecraft』の創造的な指揮をイェンス・バーゲンステン(Jeb)に引き継ぎ、自身は『0x10c』という別のプロジェクトに取り組み始めたが、その後開発は中止された[7]。2014年、ペルソンは強いメディアの注目と世間からの圧力に疲弊し、『Minecraft』の開発に対する意欲を失ったとして、Mojangを売却することを決めた[8]。マイクロソフトがMojangを25億ドルで買収した後、彼はポルセールとマネーとともに会社を去った[9]。
リリース前
Pre-classic

最初に知られている『Minecraft』のバージョンは当時『Cave Game』として知られ、2009年5月にマルクス・ペルソンによって開発された。ゲームの世界は草と丸石のブロックで構成されており、それらを設置・撤去できた。ゲームプレイは『Infiniminer』とペルソンの以前のプロジェクト『RubyDung』に着想を得ている[10][11]。5月13日には、ペルソン自身がアップロードした「Cave game tech test」という題名のYouTubeの動画で、ゲームの最初の映像がオンラインで公開された[12][13]。
5月17日には、より洗練されたビルドがTIGSourceフォーラムで公開された[14]。ユーザーのフィードバックを受けて、ゲームは『Minecraft: Order of the Stone』に改名され、その後サブタイトルを省略して『Minecraft』とされた[12]。
Classic

『Minecraft』がTIGSourceでリリースされた後、ペルソンはフォーラムユーザーの反応に基づきゲームを更新し、その後のビルドは『Minecraft Classic(マインクラフトクラシック)』と呼ばれるようになった。『Classic』には複数のブランチがあり、例えば『Multiplayer Test(マルチプレイヤーテスト)』と『Survival Test(サバイバルテスト)』がある。前者はゲームにマルチプレイヤー機能を実装し、後者はプレイヤーに体力バーを与え、ゾンビ、スケルトン、クリーパーを含む敵対的モンスターを追加した[15][16][17]。
ゲームプレイ中にまばらに流れるアンビエントミュージックトラックは、『Classic』の期間に追加された。作曲者はドイツの音楽家であるダニエル・ローゼンフェルド(C418)で、2007年にTIGSourceで活動を開始しそこでペルソンと出会った[18][19]。ローゼンフェルドはMinecraftの音楽について「有機的で部分的にエレクトロニック、部分的にアコースティックなものを作りたかった」と述べている[20]。サウンドトラックのミニマルミュージック的スタイルは技術的制約も影響しており、彼はゲームの「ひどいサウンドエンジン」を認めている[21]。ゲームのサウンドトラック『Minecraft – Volume Alpha』は2011年3月にリリースされた。
2019年5月7日、『Minecraft』の10周年を記念して、『Classic』のJavaScriptによる再現版がオンラインで無料プレイ可能となった[22][23]。
IndevとInfdev
『Minecraft』は2009年12月23日に『Indev(インデブ)』の段階に入り、『Survival Test』からの機能を継承した[24][25]。この期間に追加された主な機能には、スウェーデンのアーティストのクリストファー・ゼッターストランドによる絵画がある[26]。2010年2月27日、ペルソンは無限のワールドを試作し、『Infdev(インフデブ)』と呼ばれる新しい開発ブランチを開始した[27]。
Alpha

『Minecraft』は2010年6月30日に『Alpha(アルファ)』の段階に入った[28][29]。2010年のインタビューでペルソンは「[…] 『Minecraft Alpha』は現在だが、私はエンジンを作り、コントロールがスムーズに感じられるようにすることに集中していた」と述べている[30]。Alphaの段階ではアップデートが頻繁に行われ、予告なしで公開されることもあった[31]。注目すべき追加として、レッドストーンがある。これは信号を伝達する素材で、ドアの開閉やランプの点灯など様々なブロックの状態変化に使われる。レッドストーンはチューリング完全であり、プレイヤーによって複雑な仕掛けやコンピュータの作成にも利用された[32]。
Alpha 1.2.0: ハロウィン・アップデート

2010年10月にリリースされたAlpha 1.2.0では、砂漠、森、雪の降るツンドラなど様々なバイオームが追加された[33]。また、プレイヤーが作成したネザーポータルを通じてアクセスできる、溶岩が主体となり、火の玉を放つガストなどの危険なモンスターが生息する地獄のような次元「ネザー」が追加された[34][35]。
Beta
『Minecraft』は2010年12月20日に Beta(ベータ)段階に入った[36]。Beta 1.0では投げられる卵や葉の枯渇が導入された。ゲームの価格は10ユーロから14.75ユーロに値上げされた[37]。2011年には、ベッド[38]、飼い慣らせるオオカミ[39][40]、地図[41]、ハッチ[42]、レッドストーン動力のピストン[43]などが追加されている。2011年1月時点で、『Minecraft』は100万本以上を売り上げていた[36]。
Beta 1.8: アドベンチャー・アップデート(第1)

Beta 1.8、アドベンチャー・アップデート(Adventure Update)は2011年9月14日にリリースされた。このアップデートでは、ワールド生成が再構築され、新しいバイオームや構造物、渓谷などの地形特徴が追加された。村も追加されたが、住民が入るのは次のアップデート以降であった。プレイヤーの動きと戦闘が刷新され、スプリントによる高速移動や敵へのクリティカルヒットが可能になった。空腹バーも導入され、食べ物が直接体力を回復するのではなく、空腹バーを満たし、バーが満タンの時にプレイヤーが徐々に回復し、空になるとダメージを受けるようになった[44]。また、クリエイティブモードが追加され、サバイバル要素を排除し、プレイヤーが無敵、飛行可能、無限のブロックを使用できるようになり、『Minecraft Classic』に似た仕様となった[45][46]。
当初、アドベンチャー・アップデートはBeta 1.7でリリース予定だったが、コンテンツ量の多さからBeta 1.8に延期され、その後Beta 1.8とBeta 1.9(後に1.0.0となる)の2つのアップデートに分割された[45][47]。2011年11月時点で、『Minecraft』は400万本以上の販売を記録している[48]。
リリースとその後のアップデート
1.0: アドベンチャー・アップデート(パート2)

2011年11月18日、MineCon 2011の開催中に、『Minecraft』の最初の完全版が公式にリリースされ、アドベンチャー・アップデート(パート2)と題された[10][49]。当初は「Beta 1.9」としてリリースされる予定だったが、後に「1.0.0」と命名され、ゲームの完全リリースを示した。このアップデートでは、新しいキノコバイオーム、村やネザーフォートレスに出現する住民NPCが追加された。ツール、武器、防具はエンチャントが可能となり、能力値の向上や特殊効果が付与できるようになった[50]。さらに、キャンセルされた空中次元に着想を得た新しい次元のジ・エンドが追加され[51]、エンダードラゴンと呼ばれる最後のボスがエンドに出現し、倒すとポータルが開き、エンドポエムとエンドクレジットが開始される[52]。
1.1
1.1アップデートは、2012年1月12日にリリースされた。クリエイティブモード専用アイテムとして任意のモブを召喚できるスポーンエッグが追加された。また、「スーパーフラット」と呼ばれる新しいワールドタイプが追加され、果てしなく平坦な平原が生成されるため建築が容易になった。さらに、弓用の新エンチャント、改良された世界生成、言語ローカライズの追加も行われた[53][54]。
1.2

1.2アップデートは、2012年3月1日にリリースされた。新たにジャングルのバイオームが追加され、そこにはヤマネコが生息しており、魚を与えることでネコに手懐けることができた[55]。アイアンゴーレムも導入され、村の中を歩き回り、モンスターから村を守るようになった。ワールドの高さ制限は128から256に倍増されたが、地形は128ブロックより上には生成されなかった[56]。
1.3
1.3アップデートは、2012年8月1日にリリースされた。新たにダンジョンとして砂漠のピラミッドとジャングルの寺院が追加された。村人との取引機能と通貨としてのエメラルドも導入された。そのほかには、レッドストーン信号を発するトリップワイヤー、プレイヤーが書き込めるテキストを保持する本、連結可能なエンダーチェスト、ココアビーンズ、およびシングルプレイヤー用のチート機能が追加された[57][58][59][60]。また、シングルプレイヤー版とマルチプレイヤー版のコードベースが統合され、「ゲームは世界をシミュレートしつつエミュレートする必要がある」としてシステム要件が上昇した[61][62]。
1.4: プリティー・スケアリー・アップデート
2012年10月25日にプリティー・スケアリー・アップデート(Pretty Scary Update)がリリースされた。このアップデートでは、その年のハロウィンに合わせて、ウィザーというボスや魔女の新モブが追加された[63][64]。金床も追加され、ツール、武器、防具の修理、名前の変更、エンチャント適用に使用されるようになった[65]。その他、絵画の額縁、植木鉢、および金、エメラルド、鉄、ダイヤモンドのブロックをピラミッド状に積んだ上に設置すると広い範囲に特殊効果を付与するビーコンブロックが追加された[66]。
1.5:レッドストーン・アップデート

2013年3月13日にレッドストーン・アップデート(Redstone Update)がリリースされた。バーゲンステンは「このアップデートは開発者による、1つの機能やテーマに焦点を当てた新しい更新シリーズの始まりを示すものだ」と述べている[67]。主な変更点は、プレイヤーがレッドストーンを使う多様な方法の追加であり、「日照センサー」と呼ばれるブロックは時間帯に応じて回路を作動させることができる[68]。
1.6: ホース・アップデート
2013年7月1日にリリースされたホース・アップデート(Horse Update)では、新たな移動手段として馬、ロバ、ラバが追加され、馬鎧も導入された。また、リード、カーペット、テラコッタ、干し草の俵、ネームタグ、石炭ブロックも追加された[69][70][71]。
1.7: 世界を変えたアップデート

世界を変えたアップデート(The Update that Changed the World)は、2013年10月25日にリリースされた。このアップデートでは、世界生成が刷新され、サバンナ、メサ、極端な山岳地帯、多種多様な森林など11種類の新バイオームが追加され、圧縮氷、ポドゾル、赤い砂などの地形特徴も加わった[10]。また、過酷な地形を持つ「アンプリファイド」タイプのワールドが導入された[72]。さらに新種の魚やアイテムフレームも追加された[73]。
1.8: バウンティフル・アップデート
バウンティフル・アップデート(Bountiful Update)は、2014年9月2日にリリースされた。オーシャンモニュメントとボスのエルダーガーディアンが追加され、ウサギ、跳ね返るスライムブロック、カスタマイズ可能な横断幕[74]、新しい女性デフォルトキャラクタースキンのアレックスが追加された[75][76]。地形特徴や構造の生成を完全にカスタマイズできる新たなワールドタイプが追加され、アイテムのエンチャントや修理も更新された[77]。
マイクロソフトによるMojang ABの買収とペルソンの退社の後、2016年2月まで新たなメジャーアップデートはリリースされなかった[78]。
1.9: コンバット・アップデート

2015年のエイプリルフールアップデートで先行情報が公開され[78]、2016年2月29日にリリースされたコンバット・アップデート(Combat Update)は、『Minecraft』の戦闘メカニクスを改善し、エンド次元を拡張することを目標とした。剣と斧にはクールダウン時間が設定され、連続攻撃ができなくなった。二刀流が導入され、プレイヤーは「オフハンド」スロットに任意のアイテムを装備可能となり、新たな装備「盾」を使って多くの敵からのダメージを軽減できるようになった。エンド次元は拡大され、メイン島でエンダードラゴンを倒した後、他のエンド島を訪問できるようになった。これらの島には強力な戦利品を含むエンドシティがあり、滑空を可能にする装備のエリトラも手に入る[79][80][81]。
戦闘の変更は物議を醸し、一部のユーザーやコミュニティサーバーは1.9へのアップデートを控えた[82]。バーゲンステンは「戦闘システムはあまり面白くなく、単にバリエーションを増やしたかっただけ」と述べ、これらの変更は「PvPコミュニティにほぼ全面的に嫌われた」と指摘している[83]。
1.10: フロストバーン・アップデート
2016年6月8日にリリースされたフロストバーン・アップデート(Frostburn Update)では、バイオームに依存したゾンビとスケルトンの亜種、ホッキョクグマ、ネザーのマグマブロック、化石、さらにワールド生成やモブスポーンの改善が追加された[84][85]。
1.11: エクスプロレーション・アップデート
エクスプロレーション・アップデート(Exploration Update)は、2016年11月14日にリリースされた。このアップデートでは新たな構造物として森の洋館が追加され、そこにはヴィンディケーターやエヴォーカーといった村人の敵対的な派生種であるイリジャーが住みついており、村人やプレイヤーを攻撃する。魔力を使うエヴォーカー・イリジャーを倒すとドロップする不死のトーテムは、プレイヤーが所持している場合、致命的な攻撃を防ぐことができる。また、新たな職業の村人として地図製作者が追加され、さまざまな構造物へ導く地図を販売するようになった。その他の追加要素としてラマ[86]、携帯用チェストアイテムのシュルカーボックス、?呪いエンチャントなどがある[87][88][89]。
1.12: 色彩の世界アップデート
2017年6月7日にリリースされた色彩の世界アップデート(World of Color Update)では、2017年6月7日にリリースされ、新たにコンクリートブロックとテラコッタブロック、そして手なずけ可能なオウムが追加された。また、さまざまな色付きブロックが改良され、より鮮やかになった。また、Beta版で導入された実績システムは「進捗」に置き換えられ、達成すると経験値が得られるようになった[90]。
2017年9月20日には「ベター・トゥギャザーアップデート(Better Together Update)」がWindows 10版、『Console Edition』、『Pocket Edition』の『Minecraft』に対してリリースされ、これらが統合され、『Minecraft: Bedrock Edition(統合版)』の名の下にまとめられた。このアップデートの後、オリジナルのPC版は『Minecraft: Java Edition(Java版)』に改名された[91][92]。
1.13: アプデート・アクアティック

海洋の大規模改修であるアップデート・アクアティック(Update Aquatic)は、2018年7月18日にリリースされた。このアップデートでは海がより多様になり、シーグラス、サンゴ礁、氷山、埋められた宝、難破船などの構造物が追加された。これまでアイテムとしてのみ存在した魚類がモブとして桶に捕獲可能になった。新しい水中ゾンビ「ドラウンド」が追加され、稀に投擲可能なトライデントを装備した状態でスポーンし、プレイヤーが奪って使用可能となった。ウミガメも導入され、酸素なしで水中に長時間留まるのに役立つ甲羅を生産する[93]。その他にイルカ[94]、青氷、改良された水泳メカニクスも含まれる[95][96][97]。
1.14: ヴィレッジ・アンド・ピレッジ

2019年4月23日にリリースされたヴィレッジ・アンド・ピレッジ(Village & Pillage)は、村と村人NPCの改善に焦点を当てるとともに、新たな襲撃イベントを追加した。村人の行動はよりリアルになり、「仕事用ブロック」に応じて取引内容が決定されるようになり、スポーン時に職業がランダムに決まることはなくなった。襲撃イベントが導入され、村はイリジャーの攻撃にさらされる脆弱性を持つようになった。また、バイオームに応じた村や村人の服装、さらにジャイアントパンダ、キツネ[98]、クロスボウ、たき火、サクランボ、竹も追加された[99][100][101]。
1.15: バジー・ビー
バジー・ビー(Village & Pillage)は、2019年12月10日にリリースされた。このアップデートでは、森に生息しプレイヤーには中立的だが刺激すると攻撃的になり、刺した直後に死ぬミツバチが追加された。彼らは受粉を行い、花からハチミツを巣やプレイヤーがクラフトしたミツバチの巣箱に持ち帰る[102][103][104][105]。瓶で集めたハチミツは、後にハチミツブロックのクラフトに使用できる。ハチミツブロックはピストンと組み合わせて使うことで、スライムブロックと同様に隣接するブロックを押し動かすことができるが、スライムブロックとハチミツブロックは互いにくっつかない。また、ハニーブロックは落下ダメージを軽減し、プレイヤーをブロックの側面で滑らせる。この特性を利用してパルクールマップを作るプレイヤーもいる[106][107][108]。様々なゲーム改造でミツバチの外観が変わるものもリリースされている[109][110]。
1.16: ネザー・アップデート

ネザー・アップデート(Nether Update)は、2020年6月23日にリリースされ、ネザー次元の大幅な更新を中心に据え、より多様で有用なものとした。新たなネザーバイオームとして、ソウルサンドの谷、玄武岩の三角州、真紅の森、歪んだ森が追加された。ゾンビピッグマンは若干見た目が変わり、「ゾンビピグリン」と改名された。ピグリンは新たに追加されたモブで、プレイヤーが金の防具を着ていない限り敵対的である。金を渡して様々なアイテムと取引できる。安全に溶岩を渡れる乗り物モブ「ストライダー」も導入された[111]。
ネザーには強力な敵であるピグリンブルートが住むバスティオン残骸が追加され、貴重な戦利品を含むチェストや新しい音楽レコード「Pigstep」も配置された。この音楽ディスクおよびネザーで流れる新たな環境音楽は、作曲家のレナ・レインによるもので、サウンドトラックアルバム『Minecraft: Nether Update (Original Game Soundtrack)』に収録されている[112]。ネザー専用の新素材「ネザライト」はダイヤモンド装備の耐久性と耐火性を強化するために使用される[113][114][115]。さらにプレイヤーが亡くなった後にネザーでリスポーン可能にするリスポーンアンカー、レッドストーン信号を発する射的ブロック[116]、羅針盤に対応したロッドストーンブロック[117]、そして元々は没になったが追加されたクリービングオブシディアンブロックも実装された[118][119][120]。
1.17: 洞窟と崖: 第一弾

Minecraft Live 2020で発表され[121]、「洞窟と崖(Caves & Cliffs)」は、当初2021年の夏に完全リリースされる予定だったが、開発チームが「最も野心的なアップデート」と称したものを急いで完成させたくなかったことや、新型コロナウイルスの影響、世界の最大高さ拡張による技術的課題から2つの小さいアップデートに分割された[122][123][124][125]。
洞窟と崖: 第一弾(Caves & Cliffs: Part I)は2021年6月8日にリリースされた。アップデートでは、絶滅危惧種をゲームに追加し意識を高めるモージャンスタジオの方針に従って追加されたウーパールーパーが人気を博した[126][127]。その他の新モブにはヤギや水を好む光るイカのヒカリイカがいる[128]。ヒカリイカは前年に議論を呼んだモブ投票で『Minecraft』のYouTuberのドリームによる不正操作疑惑があった投票の勝者でもある[129]。
銅が追加され、地下の鉱石から採取でき、装飾用の銅ブロック、避雷針、望遠鏡のクラフトに使われる。銅ブロックは時間経過で酸化し、色がオレンジから青緑色に変わるが、ハニカムでワックスを塗ることで酸化を任意の段階で止められる[130]。新しい洞窟の植物には苔、発光する地衣類、胞子の花、グロウベリー、ドリップリーフやツツジがある。アメジストは地下のジオード内に、滑らかな玄武岩と方解石から生成される。また、つらら状の滴り石である鍾乳石と石筍、凝灰岩、ろうそく、パウダースノーなども追加された[128]。
1.18: 洞窟と崖: 第二弾
洞窟と崖: 第二弾(Caves & Cliffs: Part II)は2021年11月30日にリリースされた。アップデートでは、世界生成が大幅に見直され、山がより高くなり洞窟が深く拡張された。新しいバイオームも両方に追加された。これを実現するために、世界の高さが256ブロックから上下に64ブロックずつ増え、合計384ブロックとなった[131]。山は段階的なバイオームシフトを取り入れ、より高くなり先端がはっきりとした峰が形成された。洞窟はより多様な生成、大きな帯水層、新しいバイオームである豊かな洞窟や鍾乳洞が特徴的である[132][133][134]。謎めいた危険な深い暗闇の洞窟バイオーム、考古学の要素、バッグが登場予定だったが、それぞれ後の『ワイルド・アップデート』、『旅路と物語』、『バンドル・オブ・ブレイバリー』アップデートに延期された[135][136][137][138]。新たにレナ・レインとサムエル・オーベリによる音楽が制作され、その後『Minecraft: The Wild Update (Original Game Soundtrack)』としてリリースされた[132]。
1.19: ワイルド・アップデート

ワイルド・アップデート(The Wild Update)は、2022年6月7日にリリースされ、新たに2つのバイオーム、マングローブの沼地とディープダークを追加した。後者は元々洞窟と崖で計画されていたものである[139]。さらに新種の木材、泥ブロック[140][141]、チェスト付きボート、カエルとオタマジャクシが追加された[142][143][144]。
当初はホタルがカエルに食べられる仕様で実装予定だったが、現実世界でホタルはカエルにとって有毒であるため没となった。ゲームディレクターのアグネス・ラーソンは「ホタルがカエルに有毒でカエルがそれを食べる機能をリリースすると、子供たちが実際のカエルを殺してしまうかもしれない」と述べている[145][146][147]。またアップデートの発表時には刷新されたカバノキバイオームのコンセプトアートも公開されたが、実際のアップデートでは実装されなかった[148]。これらの要素不足に対して批判があり、追加されたコンテンツ量の少なさから「まったりアップデート(The Mild Update)」と揶揄されることもあった[149]。ホタルは2025年にリリースされた小規模アップデートのスプリング・トゥ・ライフで遂に実装された[150]。
1.19.1とチャット報告論争

2022年7月27日にリリースされた[151]アップデート1.19.1では、他のプレイヤーのチャットメッセージを不適切または危険な行為として報告できる機能が追加された。報告内容はMojang Studiosの社員によって手動で審査され、違反が確認された場合、当該プレイヤーはXboxコミュニティ基準に違反したものとしてすべてのマルチプレイヤーサーバーからの利用を禁止される可能性がある。この機能はプレイヤーたちから広く批判を受けた。一部のプレイヤーは、自分の運営するサーバーでも報告される可能性があることを指摘し[151]。、また別の人々は、チャット監視がさらなる検閲につながると懸念し、このアップデートをディストピア小説『1984年』にちなみ「1.19.84」と呼んだ[152]。コミュニティマネージャーのモージャングミーシュはReddit上で批判に対応し、このシステムはフィードバックにもかかわらず変更や撤回はされないこと、そして他の社員を脅迫しないよう呼びかけた[153]。彼のコメントは約2,000件のダウンボートを受けた[154]。チャット報告を回避するためのさまざまなMODも作成された[155]。
1.20: 旅路と物語
旅路と物語(Trails & Tales)は、2022年のMinecraft Liveで未発表のアップデートとして発表され、2023年6月7日にリリースされた[156][157]。サクラの木とサクラの板材、竹の板材が追加された。元々1.17で予定されていた考古学も本アップデートに導入され、プレイヤーはブラシで特定の構造物近くの不審な砂や砂利からアイテムを発掘できる。発掘品には装飾された陶器の破片を用いた陶器や、徐々に孵化して新しい架空のモブである「スニッファー」になる「スニッファーの卵」が含まれる[158]。さらにラクダ、装飾用の鎧トリム[159]、吊り下げ式の看板[160]、彫刻された本棚も追加された[161][162][163]。
2023年9月、Mojang Studiosは年に一度の大型アップデートから、より頻繁に配信する「小規模アップデート」方式へと方針転換したと発表し、「これらの定期的なコンテンツ更新と並行して、Minecraftを長期にわたって進化させ続けられるように、開発者は長期的な施策に注力する」と述べている[164][165]。
1.20.3: バット・アンド・ポット
初の季節小規模アップデートは、2023年12月5日にリリースされ、バット・アンド・ポット(Bats and Pots)と名付けられた。このドロップは前回のアップデートで追加された壺にさらなる機能を与え、アイテムの収納が可能となり、投射物で壊せるようになった。また、コウモリは再設計された[166]。
1.20.5: アーマード・パウズ
2024年4月23日にリリースされた小規模アップデートアーマード・パウズ(Armored Paws)では、前年のモブ投票で勝利したアルマジロと新しいオオカミのバリエーションが追加された。アルマジロはプレイヤーを恐れ、近づいたり攻撃を受けたりすると球状に丸まる。アルマジロの甲羅のような鱗はブラシで剥がすことができ、それを使ってオオカミの防具を作成する[167][168]。
1.21: トリッキー・トライアル
2024年6月13日にリリースされたトリッキートライアルズアップデート(Tricky Trials)では、トライアルチェンバーと呼ばれる新地下ダンジョンが追加された。ここにはモブスポーナーと貴重な戦利品が含まれる。悪い前兆効果を受けてダンジョンに入ると、敵がより良い装甲や武器を持つようになり、戦利品の質も上がる[169]。トライアルチェンバーで入手する重いコアを使い、メイスが作成可能となった。この武器の与えるダメージは落下距離に比例し、成功すると落下ダメージがキャンセルされる。トライアルチェンバーには少量のダメージを与え強いノックバックを起こすブリーズがおり、その発射物はレッドストーントラップを作動させられる。モブは風のチャージを落とし、プレイヤーはこれを使ってモブを吹き飛ばしたり、空中に自らを押し上げることが可能であり、ロケットジャンプのように使える[170]。このアップデートでは、レッドストーンで動作する自動クラフティング台[171]のほか、新しい音楽レコード、防具トリム、追加の絵画も追加された。これらの多くはMinecraftのオリジナル絵画を制作したゼッターストランドが担当した[172][173][174]。
1.21.2: バンドル・オブ・ブレイバリー
2024年10月22日にリリースされた小規模アップデートバンドル・オブ・ブレイバリー(Bundles of Bravery)では、1つのインベントリスロットに最大64種類の異なるアイテムを収納できるバンドルが追加された。バンドルは染色も可能となっている[175]。
1.21.4: ガーデン・アウェイケンズ
バンドル・オブ・ブレイバリーとともに発表され、2024年12月3日にリリースされた小規模アップデートガーデン・アウェイケンズ(The Garden Awakens)では、希少な森林バイオーム「ペイルガーデン」が追加された[176]。このバイオームは灰色で彩度の低い外観を持ち、環境音楽が流れない。敵対的な新モブ「クリーキング」はペイルガーデンの夜間に出現し、プレイヤーが視線を向けていなければ攻撃し、視線を向けた場合は完全に静止する[177]。クリーキングは直接ダメージを受けず、倒すには木の中にあるクリーキングの心臓を破壊する必要がある[178]。死ぬと樹脂をドロップし、それを使って樹脂レンガを作ることができる[179]。このアップデートは複数の情報源がホラー的なテーマが注目した[180]。
1.21.5: スプリング・トゥ・ライフ
スプリング・トゥ・ライフ(Spring to Life)は、2025年3月25日にリリースされた小規模アップデート。このアップデートでは、低木、枯れ草、サボテンの花、落ち葉などの新しい環境ブロックが追加され、複数のバイオーム向けの新しい環境音も導入された。さらに、2022年のワイルド・アップデートで予定されていたホタルが、ついに実装された。また、ニワトリ、牛、豚にバイオーム特有の新バリエーションも追加された[181][182][183]。
1.21.6: チェイス・ザ・スカイズ
Minecraft Live 2025で発表され、2025年6月17日にリリースされた小規模アップデートのチェイス・ザ・スカイズ(Chase the Skies)では、「ハッピーガスト」と呼ばれる新モブが追加された。これはテイム可能でハーネス付き鞍を使って乗ることができる非敵対的なガストのバリエーションで、ネザーから乾燥したガストを救出し、オーバーワールドの水中に置くことで入手できる[184][185][186]。アップデートではプレイヤーロケーターバーが導入され、リードのメカニクスが全面的に改良された[187][188]。さらに2枚の新しい音楽レコードが追加され、そのうちの1枚は『マインクラフト/ザ・ムービー』の「溶岩チキン」のチップチューンリミックスであり、チキンジョッキーを倒すことで入手可能である[189][190][191][192]。
1.21.9: 銅の時代
2025年9月30日にリリースされた小規模アップデートの銅の時代(The Copper Age)では、プレイヤーが作成可能なモブ「カッパーゴーレム」が追加された。このゴーレムはチェスト間でアイテムを移動・仕分けできる能力を持つ[193]。また、銅でできたチェスト、チェーン、ランタン、松明などのブロックが追加された。さらに、棚ブロックおよび銅の防具と道具も導入された[194][195][196]。
1.21.11: Mounts of Mayhemとバージョン番号変更
小規模アップデートのMounts of Mayhemは2025年12月9日にリリースされた[197][198]。新たな階層化された槍の武器が導入され、プレイヤーの速度に基づいてダメージを与えるようになった。巨大な騎乗可能なオウムガイも追加され、高速移動能力とプレイヤーの息を延長する機能により、水中移動に使用される。アップデートはキャメルハスクと呼ばれるゾンビ化ラクダ変種やパーチドと呼ばれる砂漠スケルトン変種などモブの追加変種を追加し[199]、従来未使用だったゾンビホースも導入した[200][201][202][203]。
2025年12月2日、Mojang Studiosは『Minecraft』のバージョン番号を変更すると発表、2026年からセマンティックからカレンダー形式に移行し、次回未発表アップデートを26.1(2026年初アップデート)と表記[204]。