Mojang Studios
マイクロソフトの子会社でスウェーデンのゲーム開発会社
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Mojang Studios(Mojang AB[1]、モヤン、スウェーデン語: mojäng、モージャンとも)は、ストックホルムに本社を置くスウェーデンのゲーム開発会社である。Xbox Game Studios傘下のファーストパーティースタジオであり、サンドボックス型サバイバルゲーム『Minecraft』を開発したことで最もよく知られており、史上最も売れたゲームである。
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2020年から使用されているロゴ | |
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2022年のストックホルム、Söder Mälarstrand 43にある本社 | |
商号 | Mojang Studios(2020年-) |
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以前の社名 | Mojang Specifications(2009年-2010年) |
種類 | 子会社 |
| 業種 | ビデオゲーム |
| 設立 | 2009年6月18日 |
| 創業者 | マルクス・ペルソン(Notch) |
| 本社 | |
拠点数 | 5 (2021年) |
主要人物 | Kayleen Walters(スタジオ代表) |
| 製品 | Minecraftシリーズ |
従業員数 | 約600人 (2021年) |
| 親会社 | Xbox Game Studios(2014年-) |
| ウェブサイト |
www |
Mojang Studiosは、2009年に独立系ゲームデザイナーのマルクス・ペルソン(Notch)によってMinecraftの開発のために「Mojang Specifications」として設立された。この名称は、彼が2年前に離れたCode Club AB(旧: Mojang Specifications AB)という別のゲーム企業に由来している。その後ゲームの初期リリースを経て、ペルソンはヤコブ・ポルセールと共に2010年末に法人化し、カール・マネーをCEOとして迎えた。初期の雇用者にはDaniel Kaplanやイェンス・バーゲンステン(Jeb)が含まれる。Minecraftの成功によりMojangは継続的に成長したが、ペルソンは同ゲームから離れることを望み、自身のMojangにおける持分を売却する意思を示した。これを受け、2014年11月に会社はマイクロソフトに買収され、ペルソン、ポルセール、マネーはいずれも退社した。2020年5月、MojangはMojang Studiosへと改称された。
2021年時点で、同社は約600名を雇用し、ロンドン、上海市、東京都、およびマイクロソフトの本社のあるワシントン州レドモンドに拠点を持つ[2][3]。スタジオ代表はケイリーン・ウォルターズである。Minecraft以外では、『Caller's Bane』や『Crown and Council』、そしてMinecraftシリーズからは『Minecraft Dungeons』、『Minecraft Legends』、サービスが終了した『Minecraft Earth』を開発した。また、Humble Bundle主催のゲームジャムで小規模タイトルを公開し、外部開発の『Cobalt』および『Cobalt WASD』を発売した。
歴史
結成と背景(2009年-2010年)

Mojang Studiosは、スウェーデンの独立系ビデオゲームデザイナーでありプログラマーであるマルクス・ペルソン(Notch)によって2009年に設立された[4][5]。彼は幼いころからビデオゲームに興味を持っており、父親のコモドール128ホームコンピュータで『バーズテイル』やいくつかの海賊版ゲームを遊び、8歳のときに姉の助けを借りてプログラミングを学んだ。彼は学校で「孤独な人間」だったため、ほとんどの余暇を自宅でゲームとプログラミングに費やしていた[6]。 卒業後、数年間ウェブ開発者として働いた後、ペルソンは2003年に同僚のロルフ・ヤンソンと共に大規模マルチプレイヤーオンラインロールプレイングゲーム『Wurm Online』を制作した。彼らは開発中「Mojang Specifications」という名称を使用し、ゲームが利益を生み始めると、この会社を法人化してMojang Specifications AB(アクチエボラーグ)を2007年に設立した[6][7]。その名称は、スウェーデン語の単語であるmojäng(スウェーデン語発音: [mʊˈjɛŋː]、「ガジェット」を意味する)に由来する[8][9]。ペルソンは同年このプロジェクトを離れ、その名称を再利用したいと考えたため、ヤンソンは社名をOnetoofree ABに改称し、のちにCode Club ABとした[7][10]。一方で、ペルソンは後にKing.comとして知られるMidas社に入社し、25本から30本のゲームを開発した。しかし、自由時間でのゲーム制作を禁止されたため退職した[6]。
2009年5月、ペルソンはZachtronicsが同年初めにが開発し、リリースしたゲーム『Infiniminer』のクローンの制作を始めた。彼は以前の個人プロジェクトからアセットやゲームエンジンコードの一部を再利用し、『Minecraft』と題されたゲームの最初のAlpha版を2009年5月17日に公開し、6月13日に最初の商用版をリリースした[11][12]。ペルソンはこのリリースにおいて再び「Mojang Specifications」という名称を使い、6月18日に同名で個人事業主登録を行った[11][13]。わずか1か月のうちにMinecraftは十分な収益を生み出し、ペルソンは本職を休職し、2010年5月には完全に辞職することができた[11]。すべての販売がゲームのウェブサイトを通して処理されたため、第三者と収益を分配する必要はなかった[14]。決済サービスのPayPalは不正の疑いで一時的に彼のアカウントを停止した[6]。
2010年9月、ペルソンはバルブのオフィスがあるワシントン州ベルビューを訪れ、ゲイブ・ニューウェルと面会し、プログラミングテストに参加した後、同社から仕事のオファーを受けた[15]。しかし彼はこの申し出を断り、King.com時代の元同僚であるヤコブ・ポルセールに連絡して、Mojang Specificationsを事業として立ち上げるための協力を求めた[5][6]。ポルセールはすぐに仕事を辞め、2人は2010年9月17日にMojang ABを設立した[11][16]。ペルソンがMinecraftの開発を続ける一方で、ポルセールはデジタルトレーディングカードゲーム『Scrolls』の開発を進めた[17][18]。彼らはゲーム開発に専念するため、ペルソンの元勤務先であるjAlbumのマネージャーだったカール・マネーを最高経営責任者(CEO)として雇い入れた。その他の重要な初期メンバーには、ビジネス開発者のダニエル・カプラン、アートディレクターのマルクス・トイヴォネン、そしてリードプログラマーのイェンス・バーゲンステン(Jeb)がいた[11]。
継続的な成長(2011年-2013年)

2011年1月、Minecraftは登録アカウント数が100万に達し、その6か月後には1000万に到達した。この継続的な成功を受け、Mojangはモバイルデバイス向けの新バージョン開発を開始した。Javaベースのフレームワークがモバイルデバイスと互換性がないため、このバージョンはC++でプログラムされた。また、Xbox 360向けに初めて開発された別バージョンは、スコットランド拠点の開発会社の4J Studiosに外部委託され、同様にC++が使用された[11]。
2011年3月には新作ゲーム『Scrolls』がMojangから発表された[18]。しかし、このゲーム名の商標登録の試みは、ゼニマックス・メディアとの争議を引き起こした。ZeniMaxは、ゲーム名がゼニマックスが所有する『The Elder Scrolls』シリーズと類似していると指摘した[19]。
同年5月、Kaplanは過去に多くの要望があったことを受け、Mojangが他のインディーゲームスタジオのゲームをパブリッシュまたは共同パブリッシュする計画を立てていると述べた[20]。その第一弾としてOxeye Game Studioによる『Cobalt』が2011年8月に発表された[21]。このゲームの初期バージョンは2011年12月に提供され、完全版は2016年2月にXbox 360、Xbox One、Windows向けにリリースされた[22][23]。また、マルチプレイヤーに特化したスピンオフ作品『Cobalt WASD』もOxeye Game Studioによって開発され、Mojangから2017年11月にWindows向けにリリースされた。この作品は、早期アクセス期間を経ての正式リリースだった[24][25]。
Minecraftの正式リリースに際し、Mojangは2011年11月18日から19日にかけて、ラスベガスで専用のコンベンションイベントであるMineconを開催した。初日のプレゼンテーションでMinecraftは正式にリリースされた[11][26]。その後、Mineconは毎年開催されるイベントとなった[27]。Minecraftの正式リリース後、2011年12月にペルソンはゲームのリードデザイナーとしての役割をイェンス・バーゲンステンに引き継いだ[17]。
この時期、マネーはSequoia CapitalやAccel Partnersを含む多くのベンチャーキャピタル企業と話し合いを行ったが、同社が資金を必要としなかったため、全ての提案を断った[28]。Napsterの共同創設者であり、Facebookの元社長であるショーン・パーカーが2011年にMojangへの個人的な投資を申し出たが、これも同様に断られた[6][29]。当時、スタジオ側は独立性を維持するため、売却や公開企業になることを否定しており、これがMinecraftの成功に大きく寄与したとされている[9][5]。2012年3月までにMinecraftは500万本を売り上げ、総収益は8,000万米ドルに達した[29]。同年11月、Mojangには25人の従業員がおり、2012年の総収益は2億3,770万米ドルであった[5][30]。
2013年には、教育向けのMinecraftのバージョンがRaspberry Piデバイス向けにリリースされた。また、マイクロソフトのプラットフォーム専用とする契約の独占期間が終了した後、PlayStation 3、PlayStation 4、そしてPlayStation Vita向けのゲームエディションも発表された[11]。同年10月には、ギャンブル会社のBetsson出身のJonas MårtenssonがMojangの副社長に就任した[31]。2013年、同社は3億3,000万米ドルの収益を記録し、そのうち1億2,900万米ドルが利益であった[14]。
マイクロソフトの子会社(2014年-)
ペルソンはMinecraftのオーナーとしてのプレッシャーで疲弊し、2014年6月、Minecraftの所有者であることによる重圧に疲弊していたペルソンは、自身のMojangにおける持ち分を誰か買い取らないかという趣旨のツイートを公開した。アクティビジョン・ブリザード、エレクトロニック・アーツ(EA)、マイクロソフトなど複数の企業がこの提案に興味を示した[11]。マイクロソフトのXbox部門の責任者であるフィル・スペンサーは、同年に新たに就任したCEOのサティア・ナデラに、マイクロソフトのゲーム事業における「大胆なビジョン」を示すためとして、Mojangの買収を強く提案した[32]。また、マイクロソフトにはアメリカに還流させる際の還流課税回避のためアメリカ国外に預けた25億ドルがあった[28]。NadellaはHoloLensというマイクロソフトの複合現実デバイスでMinecraftを活用する可能性が買収の大きな理由だったとも述べている[33]。2014年6月、マイクロソフトはMojangへ買収交渉を開始し、まもなく最初の買収提案を行った。MojangはJPモルガン・チェースからアドバイザーを雇った[34][35]。
マイクロソフトのMojang買収契約は、2014年9月15日に発表された[36]。この時点で株主はペルソン、ポルセール、マネーのみで、ペルソンが71%の株式を所有していた[28][37]。買収は同年11月6日に完了し、MojangはMicrosoft Studiosの一部となった[37][38]。この取引により、ペルソンは18億ドル、ポルセールとマネーにはそれぞれ3億ドルと1億ドルが支払われた[28][34]。3人はその後Mojangを離れ、Mårtenssonがマネーの後任となった[11][39]。バーゲンステンによれば、所有権の変更はスタジオの独立志向に反し、多くの従業員は買収後の不確実性に不安を感じ、一部はオフィスで泣いたという[40][41]。残留した従業員には約30万ドル(税引き後)のボーナスが支払われ、これはペルソンの持ち分から控除された[28][42]。マイクロソフトのMatt Bootyの監督のもと、Mojangは最低限の統合に留められ、独立性を維持しつつマイクロソフトの財務と技術支援を受ける形となった。この方式はマイクロソフトの他のゲーム企業買収にも影響を与えた[43]。
『Scrolls』は2014年12月にBeta版を終え、2015年に新コンテンツの開発が停止された[44][45]。同年12月、MojangとTelltale Gamesは共同で『Minecraft: Story Mode』を開発すると発表した。これはMinecraftの世界観を舞台とするエピソード制ゲームのストーリードリブンゲームである[46]。2016年4月、MojangはアーティストHenrik Pettersson(2011年8月に採用)が単独開発したWindows用の『Crown and Council』を無料で公開[47][48]。2017年1月にはLinuxとmacOS版が追加された[49]。2018年2月、MojangはScrollsのオンラインサービスを終了し、同年6月、『Caller's Bane』として基本プレイ無料化し再リリースした[45][50]。さらなるゲームによるMinecraftのブランド拡大を目指し、 ダンジョンクローラーである『Minecraft Dungeons』と、Pokémon GOのような拡張現実ゲームである『Minecraft Earth』をそれぞれ2018年9月と2019年5月に発表した[51][52]。
Minecraft Classicは、Minecraftのオリジナル版であり、ブラウザベースのバージョンであるが、2019年5月に10周年を記念して無料で再リリースされた[53]。この時点で、Minecraftは1億4,700万本を売り上げ、史上最も売れたゲームとなっていた[54]。ペルソンは、トランスフォビア(トランスジェンダーに対する偏見)やその他の問題に関連する彼の物議を醸す発言により、この記念行事から明確に排除された。また、その前の3月にリリースされたアップデートでは、Minecraft内のペーションに関する複数の言及が削除されていた[55]。2020年5月17日、Minecraftの11周年記念日に、MojangはMojang Studiosへのリブランディングを発表し、同時に新ロゴを導入した[56][57]。このデザインは、Oliver Helfrichのクリエイティブディレクションのもと、制作会社Boldによって作成された[58]。Minecraft Dungeonsは同月、Windows、Nintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One向けにリリースされた[59]。2022年6月、スタジオはアクションストラテジーゲーム『Minecraft Legends』を発表した[60]。Mojang Studiosの6年間のスタジオ責任者であるHelen Chiangは、2023年12月にXbox Game Studiosに昇進し、同ポジションにはÅsa Bredinが就任した[61]。その後、2025年2月にBredinが社外での個人的な目標を重視するため退任すると、Kayleen Waltersが後任に任命され、加えてAmy Stillionが参謀長に就任した[62]。
ゲーム
| 年 | タイトル | 対応プラットフォーム | 備考 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 2011 | Minecraft | Android、Fire OS、iOS、Linux、macOS、Raspberry Pi、tvOS、Windows、Windows Phone | [63] | |
| 2014 | Caller's Bane | Android、macOS、Windows | 元のタイトルはScrolls | [44][50] |
| 2016 | Crown and Council | Linux、macOS、Windows | [48][49] | |
| 2020 | Minecraft Dungeons | Nintendo Switch、PlayStation 4、Windows、Xbox One | Double Elevenと共同開発 | [59] |
| 2023 | Minecraft Legends | Nintendo Switch、PlayStation 4、PlayStation 5、Windows、Xbox One、Xbox Series X/S | Blackbird Interactiveと共同開発 | [60] |
ゲームジャム作品
Mojangは2012年にHumble Bundleと提携し、チャリティー目的のゲームジャムイベント「Mojam」を開催した。このイベントの一環として、Mojangはシューティングのミニゲーム『Catacomb Snatch』を開発した。このバンドルは81,575回販売され、458,248.99米ドルを集めた[64]。翌年のMojam 2では、Mojangは3つのミニゲームを開発した[65]。また、2014年には「Games Against Ebola」というHumble Bundle主催のゲームジャムにも参加し、さらに3つのミニゲームを制作している[66]。
未発売のゲーム
2011年、ペルソンとカプランは『Minecraft』とレゴブロックを組み合わせたハイブリッドゲームを構想し、レゴグループと合意の上で『Brickcraft』というタイトルで開発を進めた。コードネームは『Rex Kwon Do』であり、映画『ナポレオン・ダイナマイト』への言及であった[71]。このゲームはファーストパーソン・シューティングゲームとも評されている[72][73]。Mojangは本作のために新たに2人のプログラマーを雇い入れ、ペルソン自身がプロトタイプを制作したが、6か月後に開発は中止された[71]。2012年7月に中止が発表された際、ペルソンはMojangが自社で完全に所有するゲームに集中するための決断であると述べた[73]。当時レゴグループの社員だったダニエル・マティアセンは、製品のファミリー向けイメージを守るためにレゴグループが設定した一連の法的障壁が、開発中止の原因になったと後に語っている。カプランは、Mojangのスタッフがプロジェクトのデザイナーというよりも、コンサルタントのように扱われていたことを嘆いた。レゴグループはこの時点でMojangの買収を検討したが、Minecraftが後にここまで人気を博すとは予想していなかったため、最終的に見送った[71]。
2012年3月、ペルソンは、自身が『Elite』のようなサンドボックス型スペース・トレーディング・アンド・コンバット・シミュレーターを設計していることを明かした[74]。タイトルは『0x10c』で、紀元281,474,976,712,644年の並行宇宙を舞台としていた[75][76]。しかしこのプロジェクトは、興味の喪失とスランプを理由に、2013年8月までに棚上げされた[17][77]。
『Minecraft Earth』は2019年11月に、AndroidおよびiOS向けの早期アクセス版として配信された[78]。2021年1月、このゲームが同年6月に販売終了となり、7月にはすべてのプレイヤーデータが削除されることが発表された。Mojang Studiosは、ゲームの根幹となるコンセプトと相容れなかったとして、継続困難の主な理由に進行中の新型コロナウイルスの影響を挙げた[79]。
発売されたゲーム
法的紛争
Scrollsに関する論争
2011年8月、Mojangがゲームのために『Scrolls』という言葉を商標登録しようとした後、ゼニマックス・メディア(『The Elder Scrolls』の販売元であるベセスダ・ソフトワークスの親会社)は、Mojangに対しScrollsがゼニマックスの「The Elder Scrolls」という商標を侵害していると主張し、Mojangが名前を使用できないことを求める内容証明郵便を送り、同社をScrollsという単語の使用に関して提訴するとした[19][80]。ペルソンは商標を放棄し、Scrollsに副題を付けることで妥協案を提示した。しかし、Mojangが内容証明郵便を無視したため、ゼニマックスは9月に訴訟を起こした[19][81][82]。ベセスダのPete Hinesはこの訴訟について、Bethesdaが直接関与しているわけではなく、問題はこの分野に詳しい弁護士たちにあると述べた[83][84]。
Mojangは10月に仮差止命令を勝ち取り、ScrollsとThe Elder Scrollsは容易に区別できると判決されたが、ゼニマックスには引き続き控訴の権利が残された[85][86]。2012年3月、Mojangとゼニマックスは和解し、全てのScrollsに関する商標および商標登録申請がゼニマックスに移管されることになった。その上で、はゼニマックス Mojangに対しScrollsおよび追加コンテンツでの名前使用をライセンスするが、続編や類似名の他ゲームには使用できないとした[87][88]。
Uniloc USA, Inc.他対Mojang AB
2012年7月20日、Unilocはデジタル著作権管理技術を専門とする企業として、Mojangを相手取り訴訟を提起した。この訴訟では、MinecraftのAndroid版におけるライセンス認証システムが、Unilocが保有する特許の特許侵害に該当すると主張された[89][90]。この訴訟は「Uniloc USA, Inc.他対Mojang AB」として、アメリカ合衆国テキサス東部地区連邦地方裁判所に提起された[91]。
一方で、大量のヘイトメールがUnilocに送られたことに対し、Unilocの創業者であるRic Richardsonは、自身は訴訟に関与しておらず、単に特許を出願しただけであると否定した[92]。なお、この特許は2016年3月に無効とされた[93]。
Putt-Puttの差止通告
2013年7月、ミニゴルフチェーンのPutt-Puttは、MojangおよびDon Mattrickに対して差止通告書を送付した。MattrickはかつてMinecraftのXbox 360版に関与していたが、その後ジンガに移籍している。同通告書では、Mojangらが「Putt-Putt」という商標を侵害したと主張している。この通告書には、Google検索のスクリーンショットが添付されており、そこにはユーザーが作成したPutt-Puttという名前を使用したマップの動画が映っていた。ペルソンは、この文書をTwitter上で公開した。Mojangの弁護士であるAlex Chapmanは次のように述べている。「ここでは明らかにMinecraftとは何であるかについて誤解が存在する。Minecraftとは、人々が物を作成することを可能にするゲームである。Mojangはユーザーが何を作るかを管理しておらず、さらにユーザーが作成する動画の内容を管理することもない。ユーザーがMinecraftを使用して行うことを理由にMojangを訴えるのは、人々がMicrosoft Wordを使用して行うことを理由にマイクロソフトを訴えるのと同様である[94][95]」。