PABPC1
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PABPC1(poly(A) binding protein cytoplasmic 1)もしくはPABP1は、ヒトではPABPC1遺伝子にコードされるタンパク質である[5]。PABPC1はmRNAに結合し、核内外への輸送、分解、翻訳、安定性などさまざまな機能を促進する。ポリ(A)結合タンパク質には主に核内に位置するもの(PABPN1)と細胞質に位置するもの(PABPC、単にPABPと呼ぶときにはこちらを指すことが多い)が存在し、PABPC1は後者に属する。PABPC1はその位置によって、役割やRNAとの機能が変化する[6]。
機能
ポリ(A)結合タンパク質(PABまたはPABP)は真核生物のmRNAの3'末端のポリ(A)テールに複合体を形成しており、ポリ(A)鎖の伸長と翻訳の終結に必要なタンパク質である。PABPC1はPABPファミリーの一部を構成している[7]。
PABPC1は通常は細胞質内に拡散して存在しており、ストレス顆粒、P-body、翻訳活性の高い部位など、mRNAが高濃度で存在する部位に濃縮されている。PABPC1はNMDとも関係している。PABPC1はポリ(A)テールやeIF4Gと相互作用し、環状化したmRNAを安定化している。この構造はNMDを介したmRNA分解を防ぐために必要である[8]。
PABPC1は核内ではpre-mRNAのポリ(A)テールに結合し、安定性、核外搬出、輸送、分解を促進している。PABPC1は4つのRNA認識モチーフ(RRM)を持つ。最初の2つ(RRM1とRRM2)は、α-インポーチンと、プロセシングされたmRNAの双方に結合する。この結合は、mRNAが核内へ送り返されることを防いでいる[6]。