プルタルコス
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略歴
著作
著作活動に熱心で、3世紀頃に編纂されたプルタルコス著作目録『ランプリアス・カタログ』には、『対比列伝』(英雄伝)をはじめ、227もの書物が挙げられている。
『対比列伝』は1人の人物を記述した単独伝記4編と、古代ギリシアの人物と古代ローマの人物を対比した対比列伝22編からなる。対比列伝では、アテナイの王テセウスと王政ローマを建国したロムルス、スパルタの立法者リュクルゴスとローマの古王ヌマ、アレクサンドロス3世(大王)とカエサル、などが対比されている。
この『対比列伝』は16世紀にジャック・アミヨによる仏訳がなされ、その仏語版から17世紀のサー・トマス・ノースが訳した英語版を参考にシェイクスピアは『ジュリアス・シーザー』、『アントニーとクレオパトラ』、『コリオレイナス』などのローマ史劇を執筆したとされる[3]。
『倫理論集(モラリア)』は政治・宗教・哲学などについて論じた随想集であり、エッセーの起源であるとされる。のちにモンテーニュ『エセー』やラブレーなどのルネサンス期のフランス文学や、ラ・ロシュフーコーなど17、18世紀のフランスモラリストに、大いなる影響があった。
日本語訳
- 対比列伝
- 『英雄伝』全6巻、柳沼重剛・城江良和訳、京都大学学術出版会〈西洋古典叢書〉、2007-2021年[4]
- 『プルターク英雄伝』全12巻、河野与一訳、岩波書店〈岩波文庫〉、1952-1956年。初の原典完訳(度々復刊)
- 『プルタルコス英雄伝』全3巻、村川堅太郎編、ちくま文庫、1987年/ちくま学芸文庫、1996年
- 『プルターク英雄伝』全8巻、鶴見祐輔訳、潮出版社〈潮文庫〉、1971-1972年、新版1984年
- 英訳版からの重訳[5]、抜粋版:潮文学ライブラリー(全1巻、2000年)
- 『プリューターク英雄伝』 澤田謙訳[6]、講談社文芸文庫、2012年。訳者独自の視点での編訳本
- 『新訳 アレクサンドロス大王伝』 森谷公俊訳・解説、河出書房新社、2017年
- 倫理論集(モラリア)
- 『モラリア』全14巻、戸塚七郎・松本仁助・伊藤照夫ほか全9名訳
- 京都大学学術出版会〈西洋古典叢書〉、1997年-2018年に刊行
- 『倫理論集の話』(抜粋訳) 河野与一選訳、岩波書店、1964年、復刊1983年ほか
- 『モラリア』抜粋版は以下。各・柳沼重剛訳(岩波文庫)
- 『古代ホメロス論集』 内田次信訳、京都大学学術出版会〈西洋古典叢書〉、2013年
- プルタルコス「ホメロスについて 1・2」/ヘラクレイトス「ホメロスの寓意」を収録
研究
- 『『英雄伝』の挑戦 新たなプルタルコス像に迫る』
- 小池登・佐藤昇・木原志乃編、京都大学学術出版会、2019年
