透過型電子顕微鏡
電子顕微鏡のタイプ
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原理
利用
開発当初は工学方面での利用に限られていたが、生物学の分野でも1950年代から盛んに利用されるようになった。これには薄切法の向上(ダイヤモンドナイフの普及)、試料の作成法、電子染色法(重金属で試料のコントラストをあげる)の開発によるところが大きい。
超高圧電子顕微鏡
通常の透過型電子顕微鏡は加速電圧が100kV程度であるために、標本は充分に薄くなければならない。このため立体的な観察には向かないとされている。この欠点を克服するためには加速電圧を上げる必要がある。このような仕様を持った電子顕微鏡が超高圧電子顕微鏡である。
超高圧電子顕微鏡は加速電圧が1000kV以上の電子顕微鏡であり、電子線の透過能の向上によって従来の透過型電子顕微鏡と比べて10倍程度の厚さ(約5μm)の切片を観察することができる。これによって容易に立体的な観察を行うことができる。高い加速電圧を得るために装置は巨大化し(高さ8m、重さ17t)、通常の研究室に設置することはできない。このため超高圧電子顕微鏡は日本全国に16台しか存在しない(2003年現在)。
- 大阪大学 超高圧電子顕微鏡センター
- 九州大学 超高圧電子顕微鏡室
関連項目
- 走査型電子顕微鏡(SEM)
- 走査型透過電子顕微鏡(STEM)
- 電子回折
- 低温電子顕微鏡法(クライオ電子顕微鏡法)
