ポリス (バンド)
イングランドのロックバンド
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来歴
1976年末、イギリスのニューカッスルで、当時プログレッシブ・ロック・バンドのカーヴド・エアに在籍していたドラマーのスチュワート・コープランドが、偶然ジャズ・フュージョン・バンド、ラスト・イグジットで活動していたベーシスト兼ボーカリストのスティングのステージを見て、度重なる説得の末、1977年ギタリストのヘンリー(アンリ)・パドゥバーニを加えた3人でポリスを結成[7]。後に、ストロンチウム90を通じて、元後期アニマルズのギタリスト、アンディ・サマーズが加入し4人編成となるが、パドゥバーニが脱退しトリオとなる。1978年にはアルバム『アウトランドス・ダムール』でデビュー。同年、シングル「ロクサーヌ」がヒットし、ポリスは順調なスタートを切った。
1979年には、アルバム『白いレガッタ』の収録曲「孤独のメッセージ」(Message In A Bottle)がヒットした[8]。その後も「高校教師」(Don't Stand So Close to Me:1980年)「ドゥ・ドゥ・ドゥ・デ・ダ・ダ・ダ」「マジック」(Every Little Thing She Does Is Magic:1981年)などのヒット曲を続けてリリースしている。。10月には、アルバム『ゼニヤッタ・モンダッタ』をリリース。
1983年には、5作目のアルバム『シンクロニシティー』(Synchronicity)が、Billboard 200に於いて17週連続1位。先行シングル「見つめていたい」(Every Breath You Take)も、Billboard Hot 100で8週連続1位、さらに年間チャート1位にも輝いている。1984年1月に活動停止を宣言した。
1986年に、新たなアルバムを製作するため、再び3人は集まった。ところが、製作は順調に進まず、3年振りの新作シングル「高校教師'86」を発表するに留まり(コープランドが落馬で足を骨折。このため、「高校教師'86」のドラムはすべて打ち込みとなっている)、これを境に再び活動を停止。3人はそれぞれソロ・キャリアを歩むことになる。
2003年に、ロックの殿堂入りを果たし、授賞式ではスティングの結婚式以来11年振りに集結。プレゼンターは、以前からポリスのファンで、スティングとはかつて共演したグウェン・ステファニーが務め、素人時代にスティングからサインを貰った時の写真を披露し、当時のことを回想していた。その後、「ロクサーヌ」と「孤独のメッセージ」を披露し、「見つめていたい」ではグウェンと、同席していたエアロスミスのスティーヴン・タイラー、ジョン・メイヤーも加わり、計3曲を演奏した。
2007年、デビュー30周年を記念し、再結成。第49回グラミー賞の幕開けに「ロクサーヌ」を演奏した。3月31日には、ポリスのドキュメンタリー映画『ポリス インサイド・アウト』が、2週間限定でTOHOシネマズ六本木ヒルズ他にて公開される。スチュワートが、バンド活動期に撮り続けた映像を集めて作ったもので、自ら監督もしたという。
同年、80本以上のワールド・ツアーを決行。このコンサートは、サポート・メンバーなしの「完全3ピース」で行われた。パリ公演のアンコールでは、初代ギタリストのヘンリー・パドゥバーニがステージに上がり、30年ぶりの「4人ポリス」の再結成も行われた。また、スティングは酷く年季の入ったベース(初期モデルのオリジナル・フェンダー・プレシジョンベース)を使用していた(昔から使っていたわけではなく、スティングが90年代/サムピックで演奏するようになった頃から多用されている)。7月7日には、地球温暖化阻止を呼びかける世界規模のチャリティ・コンサート「ライブ・アース」におけるジャイアンツ・スタジアムでのコンサートにて演奏した。ドキュメンタリー映画『不都合な真実』に出演した、元アメリカ副大統領アル・ゴアと握手するスティング、コンサートチューンされたスチュワート、アンディがインターネットと各国のテレビで世界同時放映された。
2013年、映画『ポリス/サヴァイヴィング・ザ・ポリス』が公開される。これは、アンディの自伝『アンディ・サマーズ自伝 ポリス全調書』を原作として、アンディの製作総指揮で作られた。アンディは「もしかしたらこれに触発されて、スティングもポリスの映画を作るかもしれないよ(笑)」と語っている。
2023年9月27日、『シンクロニシティー』発売40周年を機に、公式TikTokアカウントを開設した[9]。
2025年8月、スチュワート・コープランドとアンディ・サマーズが、ポリスの楽曲の印税が自分たちに支払われていないことを明らかにし、スティングを裁判で訴える行動に出ている。数百万ドルのロイヤリティが支払われていないという[10]。
アルバム『アウトランドス・ダムール』に収録されている曲「So Lonely」のプロモーションビデオ撮影は、東京都営地下鉄浅草線の地下鉄車内や駅構内で行われた。「週刊文春」の中吊り広告が見え、お忍びの秘密撮影を敢行したものと思われる。香港滞在中の街頭撮影ビデオと一緒に編集したらしく、日本の光景とが混合されている[11]。
メンバー
- スティング(Sting) – ベース、リード・ボーカル、キーボード、ピアノ、シンセサイザー、ギター
- スチュワート・コープランド(Stewart Copeland) – ドラムス、バッキング・ボーカル、ギター、キーボード
- アンディ・サマーズ(Andy Summers) – ギター、バッキング・ボーカル、ベース、キーボード
- ヘンリー・パドゥバーニ(Henry Padovani) – ギター(1977年1月 - 8月、2007年再結成ツアー最終日)
- スティング(2007年)
- スチュワート・コープランド(2008年)
- アンディ・サマーズ(2008年)
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
- 『アウトランドス・ダムール』 - Outlandos d'Amour(1978年)
- 『白いレガッタ』 - Reggatta de Blanc(1979年)
- 『ゼニヤッタ・モンダッタ』 - Zenyatta Mondatta(1980年)
- 『ゴースト・イン・ザ・マシーン』 - Ghost in the Machine(1981年)
- 『シンクロニシティー』 - Synchronicity(1983年)
ライブ・アルバム
- 『ポリス・ライヴ』 - Live!(1995年)
- 『サーティファイアブル』 - Certifiable: Live in Buenos Aires(2008年)
コンピレーション・アルバム
- 『ポリス・ザ・シングルス~見つめていたい』 - Every Breath You Take: The Singles(1986年)
- 『グレイテスト・ヒッツ』 - Greatest Hits(1992年)
- 『メッセージ・イン・ア・ボックス~ポリス・ヒストリー』 - Message in a Box: The Complete Recordings(1993年)
- 『ポリス・ザ・クラシックス~見つめていたい』 - Every Breath You Take:The Classics(1995年)
- 『ベスト・オブ・スティング&ポリス』 - The Very Best of Sting & The Police(1997年)
- 『グレイテスト・ヒッツ』 - The Police(2007年)
- 『エヴリ・ムーヴ・ユー・メイク: ザ・スタジオ・レコーディングス』- Every Move You Make: The Studio Recordings(LP:2018年/CD:2019年)
- 『フレキシブル・ストラテジーズ』- Flexible Strategies(2021年)
シングル
※全てA&Mレコード
| 発売日 | 型番 | 面 | タイトル |
|---|---|---|---|
| 1979 | AMP-1029 | A | Roxanne ロクサーヌ |
| B | Can't Stand Losing You キャント・スタンド・ルージング・ユー | ||
| AMP-1052 | A | Message In A Bottle 孤独のメッセージ | |
| B | Landload ランドロード | ||
| AMP-1075 | A | Walking On The Moon ウォーキング・オン・ザ・ムーン | |
| B | Vision Of The Night | ||
| 1980 | AMP-709 | A | Don't Stand So Close To Me 高校教師 |
| B | Friends フレンズ | ||
| AMP-713 | A | De Do Do Do, De Da Da Da ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ | |
| B | Behind My Camel ビハインド・マイ・キャメル | ||
| 1981 | AMP-734 | A | Every Little Thing She Does Is Magic マジック |
| B | Shambelle シャムベル | ||
| AMP-740 | A | Spirits In The Material World マテリアル・ワールド | |
| B | フレキシブル・ストラテジー | ||
| 1983 | AMP-763 | A | Every Breath You Take 見つめていたい |
| B | Murder By Numbers マーダー・バイ・ナンバース | ||
| AMP-784 | A | Synchronicity シンクロニシティ | |
| B | Someone To Talk To サムワン・トゥ・トーク・トゥ | ||
| 1986 | 7Y-3023 | A | DON'T STAND SO CLOSE TO ME '86 高校教師 '86 |
| B | DON'T STAND SO CLOSE TO ME (Live) 高校教師 '86 (ライヴ) |
日本公演
関連書籍
- 『アンディ・サマーズ自伝 ポリス全調書』(ブルース・インターアクションズ、2007年)ISBN 4-86020-245-7
- 『THE POLICE & STING』 SHINKO MUSIC MOOK アーカイヴ・シリーズ Vol.16 シンコーミュージック 2008年 ISBN 978-4-401-63173-5