アネモネ
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アネモネ(学名:Anemone coronaria)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。和名はボタンイチゲ(牡丹一華)、ハナイチゲ(花一華)、ベニバナオキナグサ(紅花翁草)。または、アネモネ属 (Anemone) の総称を表すこともある。ヨーロッパ南部から地中海東部沿岸地域が原産[1]。
| アネモネ | |||||||||||||||||||||
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アネモネ | |||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Anemone coronaria | |||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||
| ボタンイチゲ(牡丹一華) ハナイチゲ(花一華) | |||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||
| Anemone |

語源はギリシア語で「風」を意味する Άνεμος (anemos) から。ギリシア神話中に、美少年アドニスが流した血よりこの植物が産まれたとする伝説があり、稀にアドニスと呼ぶこともある。なお、adonis はフクジュソウ属の学名である。
古くから人との関わりが深く、原生地から各地への伝播には、十字軍や巡礼者が関わっており、神話や伝説にも多く登場する[1]。
特徴
品種
栽培


実生または球根から栽培するが、球根から栽培する方が簡単である。球根は直径1センチあまりの不定形の固まりであるが、とがっているほうを下にして、9月末から11月はじめに植え付ける。株間は20cmくらい、鉢に植える場合は、6寸鉢に3球植えにする。アネモネの球根は、乾燥したまま植え付けると急な吸水により球根がひび割れて腐ってしまったり、発芽しないことがある。そのため、湿らせたバーミキュライトに球根を浅く埋めて、1~2週間かけて、少しずつ吸水させてから植え付けるという方法もある。
覆土は2cmくらい。新芽にアブラムシがつくので、発見したら早めの対処が必要になる。水はけと日当たりのよい場所に植えつけ、多肥を避け管理すれば、何年も植えっぱなしで花を咲かせ続ける[1]。
毒性
文化
アネモネは、ギリシャ語で「風の娘」を意味するアネモ (anemo) が語源で、風がよく当たるところに生育する。または女神たちの嫉妬をかって殺された美少年アドニスの血から芽生え、風が吹いたときに赤い花を咲かせたという神話から、風 (anemos) にちなむともされる[3]。
美少年アドニスは、狩りが好きで、女神ヴィーナスの捧げる愛に目もくれず、毎日イノシシと格闘していた。ある日、手負いのイノシシに牙で脇腹をつかれ、アドニスは殺されてしまう。これを知ったヴィーナスはぼろぼろと涙を流し、その涙がアネモネの花になったという[4]。
キリスト教では、「山上の垂訓」でイエス・キリストが指し示した「野の花」がアネモネと考えられている[5]。キリストが処刑された日、ゴルゴタの丘に生えていたアネモネにキリストの血がしたたり落ち、それ以降アネモネは赤くなったという伝説がある[4]。
ヨーロッパでは、アネモネはイースターのころから咲き始めることから、イースターフラワーを意味する「パルクフラワー」と呼ばれている[6]。