アミ語

台湾で使用される言語の一つ From Wikipedia, the free encyclopedia

アミ語(アミご)は、台湾で使用される言語の一つ。

話される国 中華民国の旗 台湾
地域 台湾
民族 アミ族
話者数 137,651人2002年行政院
概要 アミ語 阿美語, 話される国 ...
アミ語
阿美語
Sowal no Amis / Pangcah
話される国 中華民国の旗 台湾
地域 台湾
民族 アミ族
話者数 137,651人2002年行政院
言語系統
オーストロネシア語族
表記体系 ラテン文字
公的地位
公用語 中華民国の旗 台湾 (台湾原住民地区の国家語
統制機関 中華民国の旗 台湾原住民族委員会
言語コード
ISO 639-3 ami
紫色部分
消滅危険度評価
Vulnerable (Moseley 2010)
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繁体字 阿美語
簡体字 阿美语
拼音 Āmĕi Yŭ
注音符号 ㄚ ㄇㄟˇ ㄩˇ
概要 アミ語, 各種表記 ...
アミ語
各種表記
繁体字 阿美語
簡体字 阿美语
拼音 Āmĕi Yŭ
注音符号 ㄚ ㄇㄟˇ ㄩˇ
発音: アーメイ ユー
英文 Amis
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台湾東部の原住民族・アミ族の母語で、アミ族人口が多い花蓮県台東県屏東県を中心に話されている言語である。オーストロネシア語族に属し、現在台湾南島言語の中で最も話者の多い言語である。

現在もアミ族社会で生きた言語として使われており、原住民族電視台(テレビ局)では、アミ語によるニュース番組やトーク番組も放映されている。また、花蓮駅台東駅知本駅などではアミ語による放送が実施されている。アミ族のアーティストによりアミ語の歌も数多く発表されている。

ただし中国語の浸透により若い世代における言語の継承が危ぶまれており、学校教育での授業や教科書の発刊など、言語の継承のための取り組みが各地で取り組まれている。

名称について

アミ語では、sowal no 'Amis、またはcaciyaw no 'Amis[1]となる。'Amisとは、アミ族を指す言葉であるが、もとは「北方」の意味のアミ語である。

Pangcah(パンツァ/パンツァハ)は「人間」を意味するアミ語で、こちらもアミ族の自称として使われる。であるのでアミ語をsowal/caciyaw no Pangcahと呼ぶこともある。

アミ語という名称の中国語表記は阿美語となる。

方言

アミ語には、標準語のようなものはなく、以下の5つの方言が存在し、それぞれがそれぞれの地域で話されている[2]。なお方言差はあまり大きくなく、相互の意思疎通は可能である。 

  • 南勢アミ語(北部アミ語)('Amisay )
  • 秀姑巒アミ語(中部アミ語)(Siwkolan)
  • 海岸アミ語 (Pasawalian)
  • 馬蘭アミ語 (Falangaw)
  • 恆春アミ語 (Palidaw)

文字

もともとは文字で書かれることはなく口承で伝えられてきた言語であるが、戦後、言語学者や宣教師等によってラテン文字を用いて書かれられるようになった。現在は原住民族委員会によって制定された正書法が普及している。

また注音符号を用いた表記も存在するが、一般的ではない。

日本統治時代に日本人がカタカナでアミ語を書き記した記録が多数残されている。

音韻

カッコ内はラテン転写時の表記。

母音

さらに見る 前, 中 ...
母音
/i//u/
/e/ [ə]
/a/
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超短シュワー子音クラスターを分割する。シュワーの有無によるミニマルペアは確認されていない。

子音

さらに見る 両唇音, 唇歯音 ...
子音
両唇音唇歯音歯音歯茎音硬口蓋音軟口蓋音喉頭蓋音咽頭音
破裂音 /p/// ⟨t⟩/k//ʡ/ ~ /ʢ/ ⟨'⟩/ʔ/⟨^⟩
摩擦音 /v/ ⟨f⟩/ð/ ~ /ɮ̪/ ⟨d⟩/s/(/ɣ/) ⟨g⟩/ʜ/ ⟨hまたはx⟩
破擦音 /t͡s/ ⟨c⟩
鼻音 /m/// ⟨n⟩/ŋ/ ⟨ng⟩
ふるえ音 /r/
側面音 /ɺ̠/ ⟨l⟩
接近音 /w//j/ ⟨y⟩
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有声軟口蓋摩擦音[ɣ]は一部の借用語のみに現れる。

強勢

強勢は必ず最後の音節に置かれる。[3]

文法など

語順としてはVSO式となるので、日本語話者には難しい部分も多々ある。同じVSO式の語順の言語としてウェールズ語や、同じオーストロネシア語族のフィリピン諸語などがある。

語彙例

  • アラリウ-歌
  • イセプ-檳榔
  • イソル-
  • イナ-母親
  • イリシン-豊年祭
  • オラド-雨
  • カキタアン-村おさ
  • カスィ-薪
  • カッパー-青年
  • カワス-神
  • キラン-樹木
  • シカワサイ-巫女
  • タルアン-集会所
  • タオン-尊敬する
  • チダル-太陽
  • ティレン-体
  • トロン-神前に供える
  • デワス-神酒を盛る器
  • ナノム-水
  • ニヤロ-村
  • ハクハク-飯
  • パカロガイ-少年
  • パタロマ-結婚
  • パナイ-米
  • ハファイ-
  • バブイ-豚
  • バイナヤン-男
  • ババヒヤン-女
  • ファリ-風
  • ブヌス-刀
  • フラド-月
  • ポロル-篭
  • マガヤウ-首狩り
  • マトアサイ-老人
  • マパタイ-死ぬ
  • マルネン-鹿
  • ママ-父親
  • ママノカッパ-青年団長
  • マリクダ-輪踊り
  • ミフティ-眠る
  • ラマル-火
  • リヤイ-海辺
  • ワワ-幼児

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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