ムラサキウマゴヤシ

アルファルファ From Wikipedia, the free encyclopedia

ムラサキウマゴヤシ(紫苜蓿、紫馬肥、学名: Medicago sativa)は、マメ科ウマゴヤシ属多年草[2]西南アジア原産[2]アルファルファスペイン語: alfalfa)、ルーサン(英: lucerne)とも呼ばれる[2]

概要 ムラサキウマゴヤシ, 分類(APG III) ...
ムラサキウマゴヤシ
Medicago sativa
Medicago sativa
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : マメ類 fabids
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
亜科 : マメ亜科 Faboideae
: シャジクソウ連 Trifolieae
: ウマゴヤシ属 Medicago
: ムラサキウマゴヤシ
M. sativa [1]
学名
Medicago sativa
L. [1]
和名
ムラサキウマゴヤシ[1]
アルファルファ
英名
Alfalfa
亜種
  • M. s. subsp. caerulea
  • コガネウマゴヤシ M. s. subsp. falcata
  • M. s. subsp. glomerata
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特徴

頑丈な根株から多数のを叢生し、伸びると1m程になる。に濃紫色から白色の蝶形花を付ける。

種子は硬実種子で、螺旋状に巻いた果実の中にある。

根が地中5~10mにも達するため、干害に強い。

アルファルファの主要送粉昆虫

アルカリバチNomia melanderi)およびムラサキウマゴヤシハキリバチMegachile rotundata)は、アルファルファの主要な送粉昆虫である。アルカリバチは北米西部に分布し、弱アルカリ性土壌に集団営巣する単独性ハチで、高い送粉能力を持つ。一方、ムラサキウマゴヤシハキリバチは人工飼育が容易で、世界各地で商業的に利用されており、アルファルファ種子生産における標準的送粉昆虫となっている。

利用

主にに与える牧草として使われる。ウサギの餌としてアルファルファの呼称でペットショップで販売されていることが多い。スプラウトの状態でサラダなどに使う。モヤシとしての名前は「糸もやし」。

日本では、牧草として明治時代に導入された。アルファルファは高栄養のマメ科飼料であり[3]、乾草やキューブとして、海外から毎年約30万トンが輸入されている[3]。栽培面積は、1980年頃には約6000ヘクタール、2000年頃までは8000~12000ヘクタール程度だったが[3]、除草剤に対する強さや越冬性の高い品種の誕生により、2017年時点で栽培面積が50000ヘクタールに達したと推定される[3]

生食用としては、播種後3〜7日目のものが、アルファルファ・スプラウトとして利用される[4]。加工食品としては、茎や葉を粉砕して固めたものがサプリメントなどに用いられる[4]。健康食品として「食欲を増進する」「利尿作用がある」「強壮作用がある」などと謳われるが、人に対する効果については信頼できる十分な情報はない[5]。ただし、通常の食事で摂取する場合の安全性は示唆されている[5]

ギャラリー

低リグニンアルファルファ(Low-lignin alfalfa)

低リグニンアルファルファ(英: Low-lignin alfalfa)とは、 マメ科植物アルファルファ (Medicago sativa) の一種で、 茎および葉に含まれるリグニン(lignin)の含有量を低減させた改良品種の総称である。 低リグニン化により植物体の消化率が向上し、反芻家畜における飼料効率の改善やメタン排出量の低減が期待される。

概要

アルファルファは世界で広く利用される主要な飼料作物であり、栄養価が高い反面、成熟に伴ってリグニン含量が増加し、反芻動物が消化しにくいという欠点がある。 低リグニンアルファルファは、この問題を改善するために開発された品種で、従来品種に比べて10〜20%程度リグニン含量が低いとされる。

開発の背景

リグニンは植物の細胞壁を構成する主要成分で、構造強化に重要な役割を持つが、動物の消化酵素では分解が困難である。 そのためリグニンの多い飼料は、反芻動物において消化率の低下や発酵効率の悪化を招きやすい。

低リグニンアルファルファは、

  • 遺伝子組換え技術(例:米国 HarvXtra®)
  • 選抜育種(非遺伝子組換え)による改良

など複数の方法で開発されている。

特徴

低リグニンアルファルファは、従来品種と比べ以下の特徴を持つ。

消化率の向上

リグニン含量が減少することで、繊維の消化率が改善し、反芻家畜が飼料から利用できるエネルギー量が増加する。

飼料効率の向上

消化性の向上により、乳量や日増体量(体重増加率)が改善する例が報告されている。

収穫期の柔軟性

リグニン蓄積の速度が遅いため、収穫適期の幅が広がるとされる。

メタン排出量の低減

消化率の向上に伴い、反芻胃内での発酵効率が改善され、メタン排出量が約10〜20%低減する可能性が指摘されている。

利用

主に乳牛・肉牛などの反芻家畜向けに利用される。 アルファルファ単独での利用のほか、ライグラスなどイネ科飼料と混合して給与されることも多い。 欧米では栽培面積が拡大しており、酪農・肉牛生産における低環境負荷飼料の一つとして注目されている。

遺伝子組換えの是非

米国の HarvXtra® などの品種は遺伝子組換え作物に該当するため、一部の地域では栽培や輸入に規制が存在する。 欧州や日本では非GM(非遺伝子組換え)系統を中心に研究・育種が進められている。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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