イディッシュ語

高地ドイツ語の1つ。アシュケナージ系・ユダヤ人によって使用されている From Wikipedia, the free encyclopedia

イディッシュ語(イディッシュご、イディッシュ語: ייִדישドイツ語: Jiddisch英語: Yiddishヘブライ語: ייִדיש)は、中欧・東欧のユダヤ人の間で話されている言語。

概要 イディッシュ語, 発音 ...
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高地ドイツ語の方言にスラヴ系言語(特にポーランド語)やヘブライ語などが混じり合って生まれた。母語話者の数は50万人から67万人と推定され、世界中で約150万人~200万人のアシュケナジムによって使用されている。イーディッシュ語と表記されることもある。またユダヤ語とも称される。

概要

イディッシュ語はドイツ語の一方言とされ、崩れた高地ドイツ語にヘブライ語スラブ語の単語を交えた言語である。高地ドイツ語は標準ドイツ語の母体であるため、イディッシュの単語も八割以上が標準ドイツ語と共通しており、残りはヘブライ語やアラム語ロマンス諸語、そしてスラブ諸語からの借用語である。初期にはヘブライ文字を伝統的に使用していたが、現在では標準ドイツ語に準じたラテン文字表記も存在している。

ייִד(Yid)はユダヤ人の意であり、それにיש(-ish; 「~語」「~的」)という語尾のついた「イディッシュ」はユダヤ語ユダヤドイツ語)の意味である。したがってイディッシュ"語"という表現は、「サハラ砂漠」などと同様の重複表現といえる。

9世紀から12世紀の間にラインラント地方などで中高ドイツ語を基礎に興り、11世紀以降の大規模なアシュケナージ人口のポーランドリトアニア地区への移動によりこの地域が文化の中心地となった。ドイツでも引き続きイディッシュは使用され、一般のゲルマン系ドイツ人たちからは「乱れたドイツ語」として蔑まれるものの、後には数多くの文学作品がイディッシュで書かれるようになった。

主にドイツや東欧諸国に住んでいたユダヤ系の人々が使用し、中東欧社会におけるイディッシュ文化を築き上げたが、第二次世界大戦中にその文化はナチス・ドイツホロコーストによって崩壊し、イスラエルへの移住や中東欧社会の共産化、アシュケナージ自体の言語変革・言語同化により基盤を失ったとされる。しかし、アメリカ合衆国において300万人以上のアシュケナージ系のドイツ系アメリカ人によって使用されており、イスラエルにおいてもアシュケナジームの高齢者のなかにイディッシュ語で会話する者もいる。

また、イディッシュ語の新聞として、ロシア連邦ユダヤ自治州ビロビジャンで発行されている『ビロビジャンの星ロシア語版』 (ביראָבידזשאנער שטערן: Биробиджанер штерн: Birobidschaner Stern)がある。この新聞はすべてイディッシュ語ではなく、イディッシュ語とロシア語が半々で構成されている。

イディッシュ語人口

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1935年のイディッシュ語人口概略
地域人口
ヨーロッパロシアを含む中東北欧 676万7千人
西欧 31万7千人
パレスチナ 28万5千人
パレスチナ以外のアジア州 1万4千人
北米 298万7千人
中南米 25万5千人
オーストラリア 9千人
アフリカ大陸
(南アフリカのアシュケナジム・リトアニア人など)
5万6千人
総計 1069万人
出典: ウリエル・ヴァインライヒ"College Yiddish", NYC, 1971年
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文法

主な研究者

ポーランドの最大領域:東方ユダヤ人と東方イディッシュ語の拡大

関連項目

外部リンク


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