ウラン238
ウランの同位体
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核兵器との関係
通常、ウラン238は、中性子の捕獲率が高く、それは結果としてウラン235の核分裂反応を妨げる。そのため、兵器級(Weapon-Grade)濃縮ウランを製造する際には、ウラン238の割合が低くなるように配慮される。広島に投下された原子爆弾ではウラン235が80%、ウラン238が20%であった。
ただし、ウラン238も高速中性子にさらされると核分裂反応が起こる。そのため、水素爆弾やその派生である3F爆弾では、核融合反応を発生させるためのX線の反射材として、また核融合で発生する高速中性子と反応させるブースターとして、より多くの核融合反応を進めるのに必要な圧力を一時的に閉じ込める大密度外殻のタンパー材として兼用する形で使用される(後にはこの用途に、より核分裂反応を起こし易いウラン235を使う事が増えている)。
1958年1月から2月にかけて、東京都内において放射性物質を含む雨が観測され、この中からウラン238が日本で初めて検出された。ソビエト連邦が行った水爆実験の影響と見られている[1]。
原子力発電との関係
対称核分裂
ウラン238を冠した玩具
1950年、アメリカ合衆国で子供向け玩具「ギルバートのU-238原子力研究室」が発売された。実際に放射性物質が使われていたため後日回収、シカゴ科学産業博物館に展示された[6]。