エゾマツ
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エゾマツ(蝦夷松[5]、学名: Picea jezoensis var. jesoensis)は、マツ科トウヒ属の常緑針葉高木。近縁のアカエゾマツも含めて「エゾマツ」と総称することも多く、この場合にはアカエゾマツと対比してクロエゾマツと呼ばれる[6][5]。本州中部の高山に分布するトウヒはエゾマツの変種とされている。
| エゾマツ | |||||||||||||||||||||
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エゾマツ(2006年7月撮影) | |||||||||||||||||||||
| 保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||
| LOWER RISK - Least Concern (IUCN Red List Ver.2.3 (1994)) | |||||||||||||||||||||
| 分類(新エングラー体系) | |||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Picea jezoensis (Siebold et Zucc.) Carrière var. jesoensis[2] | |||||||||||||||||||||
| シノニム | |||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||
| エゾマツ、クロエゾマツ | |||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||
| Yezo spruce | |||||||||||||||||||||
| 変種、品種 | |||||||||||||||||||||
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本文参照 |
分布
特徴
常緑針葉樹の高木[5]。大きいものでは樹高40メートル (m) 、幹の直径は1 m以上に達する。樹皮は黒褐色で厚く、うろこ状に割れ目が入る[9]。当年枝の表面は滑らかでやや淡色である。葉は扁平で先端が尖り、長さ1 - 2センチメートル (cm) [9]、らせん状に互生する[5]。葉の裏側は白っぽい色になる[9]。花期は5 - 6月[5]。果期は9 - 10月[5]。果実は球果で、はじめは上向きだが、徐々に下を向いて淡黄褐色に熟す[9]。
粘質壌土に適し、浅根性である。萌芽力は比較的弱い。エゾマツは倒木更新[注 1]によって新しい苗が育っていく樹種である[10]。種子は地上に落ちて発芽するが、多くは土中の菌類による病気で苗が枯死する[10]。倒木上で発芽した苗は、倒木上のコケの中で根を伸ばして倒木を跨ぐように地上に根を下ろし、勢いを増して成長することができる[10]。晩霜に弱く、エゾマツカサアブラムシによる被害もあることから人工造林は難しく、ほとんど行われていない。老齢過熟林になると、すこしずつ大木が枯死する[5]。