カナガシラ
ホウボウ科の魚
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分布
形態
成魚の全長は30cmほどで[2]、ホウボウより小さい。背面は一様に橙色 - 赤褐色をしているが、腹面は白色をしている。
「カナガシラ」の和名は、頭部が大きく、形が金槌に似ていることに由来する[2][3]。頭の骨が固いことに由来するとも言う[4]。この硬い頭部を義憤に駆られて癇癪を起こした大塩平八郎が、バリバリと噛み砕いて骨ごと食べて呆れられたことが、当時の記録に残されている。鼻先が前方にとがっていて、小さなとげが左右に数本ずつかたまって生え、その下に大きな口が開く。胴体はザラザラした細かい鱗に覆われる[3](ホウボウのウロコよりは大きい)。
胸びれはホウボウよりも小さく、色も赤一色である。胸びれの一番下の鰭条3対はホウボウ同様、味を感知できる感覚器官があり[2]、これを脚のように動かして海底を歩く[3]。
他のひれの構造もホウボウに似ているが、第1背びれに鮮紅色の大きな斑点があるのが特徴で、これは他のカナガシラ属(Lepidotrigla 属)の魚にも共通する特徴である。この斑点は液浸標本にすると黒くなる。
生態
食材
別名
キミヨ(秋田県)、キントウ(宮城県。金頭の音読)、カナ(関東地方)、カナド(関東地方、四国地方)、シシッポ(石川県)、カナンド(兵庫県)、カナゴ(愛知県)、ガッツ(長崎県)、ギダユウガタリ(鹿児島県)など[2]
- ホウボウと特に区別せず扱う地域もある。カナドという別名もあるが、これが標準和名の同属種もいる。
近縁種


カナガシラ属(Lepidotrigla 属)の魚は他にも多くの種類がいる。種類によって胸びれの模様や体のまだら模様、鼻先のとげなどに違いがある。カナガシラと同様、底引き網で多く漁獲され食用になる。
- 全長20cmほど。胸びれは大半が深緑色で外縁に淡赤色の縁取りがあり、後縁に黒紋がありその中に青白い斑点がある。また、第1背びれの前から2本目の棘条(とげ)が長く伸び、体に2本、尾びれに2本の赤い横しまがあるのが特徴。
トゲカナガシラ Lepidotrigla japonica
- 全長30cmほど。胸びれは黄緑色の地に青い縁取りと横しま、斑点があり、後縁に黒紋がある。また、他の種類より胸びれが特に大きく、全長の半分くらいの大きさがある。
オニカナガシラ Lepidotrigla kishinouyei
- 全長20cmほど。胸びれは黄緑色で青い縁取りがあるが、黄緑部分が橙色のものもいる。後縁に黒紋がありその中に青白い斑点がある。