クイズ

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ノルウェーのクイズ・チャンピオンシップ(2009年)
オランダのクイズ番組 That's the questionのスタジオ風景
クイズのチーム対抗戦(ロシア、2007年)

クイズ(Quiz)の英語での意味は、「(何か)質問すること」と 「知識をテストすること」 、または、これらの名詞としての意味であり、日本語では後者の「知識を問う問題」の意味で使われている。出題者が既知の事実に対して質問をし、解答者がその質問に対する正解を答えるという遊び。あるいはその質問のこと。

あらかじめ出題側が、質問と正解のセットを多数用意しておく。出題者は解答者に対して質問をする。基本的に解答者が言った答えが出題者の用意していた答えと一致すれば正解、一致しなければ不正解である。

ただし、出題者の用意していた答えが事実と明らかに異なる場合や、出題者の用意していた答えとは異なるものの解答者の言った答えも事実ではある場合(出題者の用意していた答えと呼び方が違うだけで同じ物や概念を指す場合や、問題文が2通り以上の異なる解釈が出来てしまう構成で出題者の意図していない方の解釈であれば解答者の言った答えも事実と一致する場合、特に語源や歴史に関する問題で複数の説がある場合など)は「問題の不備」として即座に不正解とは扱われない。問題の不備に対する対応は様々で、競技クイズではこのような事態に備えてあらかじめ厳格にルールを定めているケースが多い一方、テレビ番組で行われるクイズではその場で問題の不備が発覚した場合は司会者やスタッフがその場の裁量で臨機応変に対応することも多い(後日発覚した場合は、放送前であればその番組中に、放送後であれば次回以降の番組冒頭か最後に「お詫び」という形で訂正を入れることが多い)。また、2010年代後半からはYouTubeをはじめとした動画配信プラットフォームでエンターテイメントとしてのクイズ動画が数多く制作・投稿されており、その中では動画映えするような変わった出題または解答の形式を採用することがあり、そのせいで特に答えが1つに定まらない可能性がある場合はあらかじめ「出題者の用意した答え以外はすべて不正解とする」と宣言したうえでクイズに移るケースもある。クイズ$ミリオネアでは問題の不備をめぐって裁判にまで発展した。詳細は該当記事参照のこと。

多くの場合、解答者は複数いて、正解数や、正解することで得られる得点を競う。狭義には知識を問うものをクイズというが、思考力を問うパズルや、言葉遊び、なぞなぞなどもクイズの一種とみなされることがある。[注 1]

イベントや番組によっては、開催中は解答者に正誤や正解数(得点)を公表せず、開催終了後に勝者もしくは敗者、その順位などを発表する場合もある。

語源

quiz という語の起源に関しては、オックスフォード英語辞典(第3版)では、1781年に「変わった人」という意味で最初に使われたと記載されている。今日でもQuizzical(いぶかしげな、奇妙な)という語に名残を見ることが出来る。1843年からはオックスフォード英語辞典では、「問い合わせ、質問すること」の動詞として説明している[1]

Oxford Lexicoでは、おそらくinquisitiveという形容詞(名詞的に使うと「知りたがり」「好奇心旺盛な人」という意味になる語)の影響を受けている、と指摘している[2]

また、単にラテン語の quis(何)に由来する、とする説を2015年に出版された『脳に効く! 大人のパズル&クイズ』という本では採用している[3]。一方、フジテレビのクイズ$ミリオネアでは"あなたは誰?"(Qui es-tu?)に由来すると、独自の解釈を呈示している[注 2]

歴史

世界でのクイズの歴史

古代ギリシャの神話の一つ、「スフィンクスのナゾナゾ」が最古のものの一つであると考えられている。 →スフィンクスのナゾナゾ⋯朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足で歩く動物は何か、というもの。

分類、種類

クイズの形式で分類すると、以下のようなものがある。

出題形式による分類

  • 一問一答クイズ
最も一般的な形式。出題者が基本的に答えが1つしかない質問を行い、解答者はその質問に合致すると思う答えを出す。
(例)Q.日本一高い山は? A.富士山
  • 一問多答クイズ
出題者は答えが複数ある質問を行い、解答者はその質問に合致すると思う答えを出す。
さらに、質問に合致するものすべてを解答できて初めて正解となるパターン、質問に合致するもののうち出題者が提示した個数以上を解答できて正解となるパターン、対戦する複数人が1つずつ解答していき合致しないものを答えたり時間内に答えられなかったりした場合は脱落するパターン、複数人で同時に答えを書き出させて制限時間内に合致するものをより多く書き出せた者を勝者とするパターンなどがある。
(例)Q.十二支を5つ答えよ。 A.子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥(のうち5つ)
出題者は質問と一緒に答えの候補を複数提示し、解答者がその質問に合致すると思う答えを候補の中から選び解答する。
一般的には3~4個の選択肢の中にただ1つだけ正解があるというパターンが多いが、選択肢の数については必ずしも3~4個に限定する必要はない。また、変則的に質問に合致する答えが2個以上存在するというパターン(この場合は選択肢は通常より多めのことが多い)や、質問に合致する数を秘匿し正しい選択肢を過不足なくすべて選んで初めて正解とするパターンもある(このパターンの場合はまれに選択肢の中に質問に合致する答えは無く解答を白紙で提出する事こそ正解となることもある)。
(例)Q.2026年現在の日本の通貨単位は次のうちどれ?①ドルユーロ A.①円
出題者は質問ではなくある一文を読み上げ、最後にそれが事実と合致するかどうかを質問する形式。多くの場合は、解答者は事実と合致すると思えば、合致しないと思えば×と解答することになるため、出題者の最後の質問は「○か×か」で締めくくられることが多い。
(例)Q.人間爬虫類に分類される。○か×か。 A.×(哺乳類に分類される。)
  • ドボンクイズ
出題者は質問と一緒に答えの候補を複数提示するが、択一クイズとは逆に質問に合致しない答えが少数だけ存在するという形式。この形式で行われる場合は、複数名が1つずつ選択肢を選んでいき、質問に合致しない選択肢を選んだ者を敗者とするパターンが多い。
(例)Q.次の県のうち、四国にあるのはどれ?①愛媛県香川県高知県徳島県山口県 A.⑤以外すべて

解答権獲得方法による分類

解答者にボタンが配られ、最も早くボタンを押した者に解答権を与える形式。答えはボタンを押した後口頭で答える方式が多いが、他にボタンを押してボードに書き込む方式、またはボードに書き込んでからボタンを押す方式もある(この場合は問題が続行し正解を書いた者全員に点数が与えられるが早く正解にたどり着いた者ほど高い点数をもらえる、または先着数名だけが点数をもらえることが多い)。
  • シャウトクイズ
解答者は答えが分かったらその答えを大声で叫ぶ形式。質問は画像として表示されたクイズであることが多く、最も早く正解を叫んだ者に得点が与えられるパターンが多い。
解答権は全員に平等に与えられ、正解と思う答えを手元のボード(テレビ番組などではタッチパネルのこともある)に一斉に書き込む形式。
  • ペーパークイズ
解答者は数十問から多い場合は数百問の質問が載った紙を受け取り、解答用紙に質問に合致すると思う答えを次々に記入していく形式。予選など多数の参加者から一気に人数を絞る際に使用したり、クイズ番組においてはクイズの実力を事前調査する目的で行われたりする。


大会

国際大会
一国の大会
学校対抗や学生対抗形式のクイズ大会

クイズイベント

  • パブクイズ (Pub quiz、別名:quiz nights[4]、trivia nights[5])- イギリスの一般的なパブで開催されている客寄せ目的のクイズイベントである。1970年代にパブクイズ企画会社 Burns and Porter が開催し、現在では年がら年中、国中のパブで開催され[6]、イギリスの文化と言えるまで発展した[7]
  • クイズボウル英語版 - 1953年ごろから開催されているクイズ形式。2チーム間の早押しクイズ形式。多くの国で開催され、学校間の全米大会なども行われる。

テレビ

クイズ・チャンネル

en:List of quiz channels

テレビ番組

この節では世界のクイズテレビ番組について解説する。

コンピュータゲーム、アプリ等

時代とともに、クイズを出題してくれる電子ゲーム機、家庭用ゲーム機用のクイズソフト、PC(WindowsやMacintoshなど)用のクイズ・アプリケーションソフト、AndroidやiOS用のクイズ・アプリなどが提供されてきた歴史がある。ゲームセンターのアーケード機(業務機)でクイズで遊べるものが設置されることもある。

現在、Androidスマホを持っている人ならGoogle Playでアプリ検索画面を開きキーワードで「クイズ」と入力すれば多数のクイズ用アプリが表示されるので、好みのものを選んでインストールして遊ぶことができる。しかもAndroidならば(若干の広告表示などを我慢すれば)ほとんどのアプリが無料である。なかにはまったく広告表示もなくて無料のものもある。

なお日本での歴史にも少し触れておくと、日本でまだNECのPC-98が全盛だった1991年に『ごたく』というフリーウェア方式の、(シンプルな)5択式クイズのソフトがリリースされ、その後、これはさまざまな機種に移植された。(あくまで歴史として紹介したが、上述したように、現在ではAndroid向けに非常に多数のクイズソフトが無料で流通しているので、これを超えてもっと面白いクイズソフトが多数出ている。)

日本とクイズ

日本におけるクイズの歴史

日本では、quizの訳語として、当初、本来は隠してある物を言い当てる遊びを指す「当てもの(あてもの)」という語を使用した時期もあるが[8]1951年頃からカタカナで「クイズ」と表記することが定着した[9]

第二次世界大戦後の1946年12月にNHKラジオ番組話の泉[10]、翌1947年11月には『二十の扉[11]というクイズ番組が登場して人気を呼んだ。これらの番組は、GHQCIEラジオ課の指導により、アメリカ合衆国のクイズ番組を模倣した形で製作された[12]

以降、テレビ番組では数多くのクイズが行われ、『パネルクイズ アタック25』(朝日放送)、『クイズダービー』(TBS)、『アメリカ横断ウルトラクイズ』(日本テレビ)、『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』(同)、『マジカル頭脳パワー!!』(同)、『クイズ$ミリオネア』(フジテレビイギリスフー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネア』の日本版)といったクイズ番組が放送された[注 3]

また、テレビ局などではなく、競技クイズの一環として、一般のクイズ愛好者が主催する「オープン大会」と呼ばれるクイズ大会でも、本格的な早押しクイズなどが行われている。高校生大学生によるオープン大会も数多く開催されている。

更に派生して、コンピュータゲームアーケードゲーム家庭用ゲーム機のソフトでも「クイズゲーム」に分類されるものが多く販売・稼動されている。本格的なものから、クイズ番組をゲーム化したもの、そしてある特定のジャンルに絞ったものまで千差万別である。現在では、アーケードゲーム『クイズマジックアカデミー』『ネットワーク対戦クイズ Answer×Answer』やスマホゲーム『みんなで早押しクイズ』などのオンライン対戦を利用したものもあり、オンラインで問題の修正も容易に行えるため、「時代の変化による問題の風化」という欠点の克服や、話題の時事問題(それもプレイ当日に生じたニュースに関する問題等)の出題までも可能としている。

2016年には クイズ業界では初となる一般社団法人日本クイズ協会が設立された。

世界記録

脚注

関連項目

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