クイズ
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概要
あらかじめ出題側が、質問と正解のセットを多数用意しておく。出題者は解答者に対して質問をする。基本的に解答者が言った答えが出題者の用意していた答えと一致すれば正解、一致しなければ不正解である。
ただし、出題者の用意していた答えが事実と明らかに異なる場合や、出題者の用意していた答えとは異なるものの解答者の言った答えも事実ではある場合(出題者の用意していた答えと呼び方が違うだけで同じ物や概念を指す場合や、問題文が2通り以上の異なる解釈が出来てしまう構成で出題者の意図していない方の解釈であれば解答者の言った答えも事実と一致する場合、特に語源や歴史に関する問題で複数の説がある場合など)は「問題の不備」として即座に不正解とは扱われない。問題の不備に対する対応は様々で、競技クイズではこのような事態に備えてあらかじめ厳格にルールを定めているケースが多い一方、テレビ番組で行われるクイズではその場で問題の不備が発覚した場合は司会者やスタッフがその場の裁量で臨機応変に対応することも多い(後日発覚した場合は、放送前であればその番組中に、放送後であれば次回以降の番組冒頭か最後に「お詫び」という形で訂正を入れることが多い)。また、2010年代後半からはYouTubeをはじめとした動画配信プラットフォームでエンターテイメントとしてのクイズ動画が数多く制作・投稿されており、その中では動画映えするような変わった出題または解答の形式を採用することがあり、そのせいで特に答えが1つに定まらない可能性がある場合はあらかじめ「出題者の用意した答え以外はすべて不正解とする」と宣言したうえでクイズに移るケースもある。クイズ$ミリオネアでは問題の不備をめぐって裁判にまで発展した。詳細は該当記事参照のこと。
多くの場合、解答者は複数いて、正解数や、正解することで得られる得点を競う。狭義には知識を問うものをクイズというが、思考力を問うパズルや、言葉遊び、なぞなぞなどもクイズの一種とみなされることがある。[注 1]。
イベントや番組によっては、開催中は解答者に正誤や正解数(得点)を公表せず、開催終了後に勝者もしくは敗者、その順位などを発表する場合もある。
- 語源
quiz という語の起源に関しては、オックスフォード英語辞典(第3版)では、1781年に「変わった人」という意味で最初に使われたと記載されている。今日でもQuizzical(いぶかしげな、奇妙な)という語に名残を見ることが出来る。1843年からはオックスフォード英語辞典では、「問い合わせ、質問すること」の動詞として説明している[1]。
Oxford Lexicoでは、おそらくinquisitiveという形容詞(名詞的に使うと「知りたがり」「好奇心旺盛な人」という意味になる語)の影響を受けている、と指摘している[2]。
また、単にラテン語の quis(何)に由来する、とする説を2015年に出版された『脳に効く! 大人のパズル&クイズ』という本では採用している[3]。一方、フジテレビのクイズ$ミリオネアでは"あなたは誰?"(Qui es-tu?)に由来すると、独自の解釈を呈示している[注 2]。
歴史
- 世界でのクイズの歴史
古代ギリシャの神話の一つ、「スフィンクスのナゾナゾ」が最古のものの一つであると考えられている。 →スフィンクスのナゾナゾ⋯朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足で歩く動物は何か、というもの。
分類、種類
クイズの形式で分類すると、以下のようなものがある。
- なぞなぞ(謎かけ、リドル)
- ある文章を提示しそれがマルかバツか(正しいか間違っているか)で答えさせる○×クイズ、複数の選択肢を提示されて解答者はそれの中からひとつだけ選択させる択一クイズ
- 問題文の長さで 長文クイズ / 短文クイズと分類する方法もある。
- 多数の要素を列挙しなければならないものは多答クイズと分類される。
ほかにもボードクイズ、シチュエーションパズル、複数の要素に隠された共通点などを見抜くあるなしクイズというものもある。
- なお問題が出題されるたびに解答者全員が解答を(ボードや解答用モニタ画面などに)書きこめる方式のものもあるが、解答者たちの中で早く解答ボタンを押した人だけが解答権を得て他の人が答えられない方式は特に早押しクイズと分類する。
大会
- 国際大会
- World Quizzing Championship
- European Quizzing Championships
- 一国の大会
- British Quizzing Championships
- 学校対抗や学生対抗形式のクイズ大会
- ユニバーシティ・チャレンジ(イギリスの大学対抗クイズ大会のTV番組)
- National Academic Quiz Tournaments(アメリカの階級別(中・高・大学)学校対抗クイズ大会)
- College Bowl(アメリカの大学対抗クイズ大会。当初(1953年から)はラジオで行われていたが、後に(1959年以降)TV番組になった。)
- Reach for the Top(en、カナダの高校生対抗クイズ番組)
- 全国高等学校クイズ選手権(日本のTV番組)
- abc(日本の学生向けクイズ大会)
- AQL(日本の全国リーグおよび地方リーグ)
クイズイベント
テレビ
コンピュータゲーム、アプリ等
時代とともに、クイズを出題してくれる電子ゲーム機、家庭用ゲーム機用のクイズソフト、PC(WindowsやMacintoshなど)用のクイズ・アプリケーションソフト、AndroidやiOS用のクイズ・アプリなどが提供されてきた歴史がある。ゲームセンターのアーケード機(業務機)でクイズで遊べるものが設置されることもある。
現在、Androidスマホを持っている人ならGoogle Playでアプリ検索画面を開きキーワードで「クイズ」と入力すれば多数のクイズ用アプリが表示されるので、好みのものを選んでインストールして遊ぶことができる。しかもAndroidならば(若干の広告表示などを我慢すれば)ほとんどのアプリが無料である。なかにはまったく広告表示もなくて無料のものもある。
なお日本での歴史にも少し触れておくと、日本でまだNECのPC-98が全盛だった1991年に『ごたく』というフリーウェア方式の、(シンプルな)5択式クイズのソフトがリリースされ、その後、これはさまざまな機種に移植された。(あくまで歴史として紹介したが、上述したように、現在ではAndroid向けに非常に多数のクイズソフトが無料で流通しているので、これを超えてもっと面白いクイズソフトが多数出ている。)
日本とクイズ
- 日本におけるクイズの歴史
日本では、quizの訳語として、当初、本来は隠してある物を言い当てる遊びを指す「当てもの(あてもの)」という語を使用した時期もあるが[8]、1951年頃からカタカナで「クイズ」と表記することが定着した[9]。
第二次世界大戦後の1946年12月にNHKのラジオ番組『話の泉』[10]、翌1947年11月には『二十の扉』[11]というクイズ番組が登場して人気を呼んだ。これらの番組は、GHQのCIEラジオ課の指導により、アメリカ合衆国のクイズ番組を模倣した形で製作された[12]。
以降、テレビ番組では数多くのクイズが行われ、『パネルクイズ アタック25』(朝日放送)、『クイズダービー』(TBS)、『アメリカ横断ウルトラクイズ』(日本テレビ)、『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』(同)、『マジカル頭脳パワー!!』(同)、『クイズ$ミリオネア』(フジテレビ、イギリス『フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネア』の日本版)といったクイズ番組が放送された[注 3]。
また、テレビ局などではなく、競技クイズの一環として、一般のクイズ愛好者が主催する「オープン大会」と呼ばれるクイズ大会でも、本格的な早押しクイズなどが行われている。高校生や大学生によるオープン大会も数多く開催されている。
更に派生して、コンピュータゲーム、アーケードゲーム、家庭用ゲーム機のソフトでも「クイズゲーム」に分類されるものが多く販売・稼動されている。本格的なものから、クイズ番組をゲーム化したもの、そしてある特定のジャンルに絞ったものまで千差万別である。現在では、アーケードゲーム『クイズマジックアカデミー』『ネットワーク対戦クイズ Answer×Answer』やスマホゲーム『みんなで早押しクイズ』などのオンライン対戦を利用したものもあり、オンラインで問題の修正も容易に行えるため、「時代の変化による問題の風化」という欠点の克服や、話題の時事問題(それもプレイ当日に生じたニュースに関する問題等)の出題までも可能としている。
2016年には クイズ業界では初となる一般社団法人日本クイズ協会が設立された。



