クモオクサリヘビ

クサリヘビ科のヘビ From Wikipedia, the free encyclopedia

クモオクサリヘビPseudocerastes urarachnoides)は、有鱗目クサリヘビ科ツノメクサリヘビ属に分類されるヘビ。別名クモダマシクサリヘビ[5]スパイダーテイルドクサリヘビ[6]

概要 クモオクサリヘビ, 保全状況評価 ...
クモオクサリヘビ
クモオクサリヘビ
クモオクサリヘビ
Pseudocerastes urarachnoides
保全状況評価[1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 NT.svg
Status iucn3.1 NT.svg
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
: クサリヘビ科 Viperidae
: ツノメクサリヘビ属 Pseudocerastes
: クモオクサリヘビ
P. urarachnoides
学名
Pseudocerastes urarachnoides Bostanchi, S. Anderson, Kami & Papenfuss, 2006[1]
和名
クモオクサリヘビ[3]
英名
Iranian spider viper[4]
分布域
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分布

形態

尾の先端にある疑似餌

体鱗に強いキールがある[5]。体色は灰色もしくは淡褐色で、濃褐色の斑紋が入る[5]

眼上板は隆起しており角状であり、これは砂漠に生息するクサリヘビに多く見られ、頭部の輪郭をわかりにくくして獲物を混乱させる効果があるとされる[5][7]。尾の先端にある鱗は細長く伸び、終端は丸く膨れており、クモヒヨケムシに似た形状になっている[3][5]。種小名urarachnoidesは、ギリシャ語で「尾」を意味するuraと「クモ」を意味するarachno、「に類似した」を意味するidesに由来する[5][8]

孵化直後の幼蛇の尾は未発達だが、成長に伴い前述の形状に発達する[5]

は主に細胞毒から成る[7][9]。この毒は強力な血液凝固促進作用があり、約13秒で血液凝固し、この作用はラッセルクサリヘビが持つ毒と似ているとされる[7][9]鳥類に特化して発達させたものだが、人にも効果があり、第X因子プロトロンビンを活性化させる[7][9]。しかし、人に対する咬傷事例は報告されていない[7][9]。また、ヒキガエルにも効果があり、幼蛇の食性は不明だが、主にヒキガエルを捕食すると考えられている[9]

分類

1968年にホロタイプが採集されたが、ツノメクサリヘビP. persicus同定され、尾の先端の形状は遺伝的原因もしくは腫瘍、寄生虫によるものと考えられていた[8]。2001年にパラタイプが採集され、遺伝的連続性がある可能性が高く、未記載種と考えられた[8]。2006年に新種記載された[8]

2014年に発表された分子系統解析では、ツノメクサリヘビに近縁と考えられている[10]

生態

尾を用いて鳥類をおびき寄せる本種

尾を疑似餌として用い、おびき寄せた鳥類を捕食する[5]。このような誘因を尾部誘惑英語版という[11]。鳥類が存在する状況下では、尾を振る頻度が増加するとされる[12]。パラタイプの胃から鳥類が検出されたことから、尾は疑似餌の役割を果たすと記載時から考えられていた[8]。また、ヤモリの一種Hemidactylus persicusを吐き出す様子が観察されており、爬虫類も捕食すると考えられている[12]

繁殖形態は卵生[5]

人間との関係

日本では、くさりへび科(クサリヘビ科)単位で特定動物に指定されている[13]

出典

外部リンク

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