ケヌズ語
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分類
音韻論
文法
数
単数と複数の区別が存在する[11]。複数形を表す二種類の接尾辞のうち-iは語根が子音終わりの場合に、-cciは語根が母音終わりの際に用いられる[11]。
例:
格
名詞や名詞句および代名詞には主格、対格、属格の三種類の格変化が存在する[12]。
主格および対格
接辞などの形態素が一切つかない状態で主格である事を表す[12]。
対格を表す接尾辞は大別すると-kiか-giの二種類に分けられる[4]。語根が/l/, /m/, /n/, /w/, /y/の場合には-gi、母音で終わる場合には長母音化の後に-gが接続される[13]。それ以外の場合は-kiの型が用いられるが、子音の種類によっては-tiや-ciという異形をとる[4]。
例:
属格
属格を表す接尾辞は-naもしくは-nである[15]。語順は「所有者-非修飾名詞」となる[16]。
例:
- id 〈男は〉 : idna ka 〈男の家〉[15]
-nは前後のいずれかが母音である場合に用いられる[15]。また後に続く子音が/m/、/f/、/s/、/š/、/h/のいずれかである場合、-nはその子音に同化する[17]。
代名詞
独立代名詞の主格形は以下の表の通りであり、これらも名詞同様に格変化し得る[18]。
例:
- in id 〈この男〉; man id 〈あの男〉[20]
形容詞
例:
- id adel 〈良い男〉[22]
動詞
動詞は語根に接辞をつけることにより形成される[23]。動詞には接頭辞がつくパターン、複合語となるパターン、接尾辞がつくパターンの三種類が存在するが、接頭辞がつくパターンは他二つと比べると種類は少なめである[23]。接頭辞には進行を表すa-や未来時制を表すbi-が存在する[23]。
また、受益者格を表す接辞も存在する。-de:n-と-tir-の二種類のうち前者は話し手が利益の受け手となった場合に、後者は話者以外の他人が利益の受け手となる場合に用いられる[24]。
例:
- alle-de:n-s-u - 「私のために(~を)直してくれた」
- (グロス: 直す-受益者-過去-三人称単数)
- alle-tir-s-i - 「他人のために(~を)直してあげた」
- (グロス: 直す-受益者-過去-一人称単数)
なお-de:n-のnは後続する子音が/s/、/m/である場合に[24]、-tir-のtは直前の子音が/s/、/š/、/c/である場合にそれぞれ同じ音へと同化する[25]。
語順
例:
- id ay-gi ba:b-ki alle-de:n-s-u. - 「男は私のために扉を修理してくれた。」[28]