ケミラ
フィンランドの化学メーカー
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ケミラ (フィンランド語: Kemira Oyj) は、製紙用および水処理向けの化学品を製造・販売する化学工業メーカー。フィンランド・ヘルシンキに本拠を置き、世界30か国以上に拠点を持つ[1]。ナスダック・ヘルシンキ上場企業(Nasdaq Nordic KEMIRA)。
沿革
1920年3月、硫酸・過リン酸石灰工場運営の国営企業として設立され、1922年にラッペーンランタおよびコトカに設立の工場が化学肥料生産を開始した[2]。1933年に国営工場が公社に改組の上法人化されたが、第二次世界大戦の勃発により生産量が急減、戦時中はノルウェーおよびドイツからの化学肥料輸入に従事した[2]。戦後は1950年代後半から化学肥料以外の分野に進出することとなり、1961年に社名をRikkihappo Oyに変更後、1971年に競合のTyppi Oyと合併、翌1972年に現社名に改名した[2]。社名はフィンランド語で化学(kemiaa)、ミネラル(mineraaleja)、栄養素(ravinteita)に由来するとされる[2]。
1989年にスウェーデンのBoliden Kemi ABを買収以降、水処理用化学品のノウハウを持つ企業の買収を進め、一方で肥料工場の売却を進めたことから、中心事業分野は急速に変化、2004年に化学肥料から撤退[2]、2006年にランクセスから製紙用化学品工場を買収した[3]。この間、1994年11月に株式上場企業となり、2007年にパーシキヴィ家の運営する投資会社が最大株主となった[2]。2010年代以降、製紙用および水処理用化学品の製造に集中しており、2013年にイタリアの3F Chimicaを買収[4]、2015年にアクゾノーベルから製紙薬品事業を買収した[5]。
地域別の売上としては、ヨーロッパ諸国が約5割、南北アメリカが約4割、アジア太平洋地域が約1割となっている[1]。