コムカデ綱

多足類の節足動物の分類群 From Wikipedia, the free encyclopedia

コムカデ綱(コムカデこう、Symphyla)は、多足類に属する節足動物分類群である。コムカデ(小百足、コムカデ類)と総称され、細長い体と多数の脚をもっている土壌動物である。名前と姿が似通うものの、ムカデではない。結合類(けつごうるい)、結閥類(けつばつるい)、祖形類(そけいるい)ともいう[3]

概要 コムカデ綱, 分類 ...
コムカデ綱
コムカデの一種 (Scutigerella sp.)
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 多足亜門 Myriapoda
: コムカデ綱結合綱
Symphyla
学名
Symphyla
Ryder, 1880[1][2]
和名
コムカデ(コムカデ類)
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特徴

全体の外見がムカデに似るため、ムカデの幼生と誤認される場合もある。同じく多足類ではあるが、コムカデはムカデ(ムカデ綱)に属しておらず、自ら独立の綱(コムカデ綱)をなし、様々な点がムカデとは異なっている。

多くは1cm以下であり、全身が白っぽく、柔らかい。成体の胴部は14体節からなるが、背板はそれより多く15-24枚あり、歩脚は10-12対ある。頭部には長く数珠状の特徴的な触角が1対生えている。口器として大顎mandible)1対と小顎(maxilla)2対があり、そのうち第2対の小顎は昆虫の下唇のように癒合し[4]、下唇の類似は収斂によるものと考えられている[3]。生殖孔は他の前性類(ヤスデエダヒゲムシ)と同様に、腹面の前半部に開く。胴部後端には、ムカデのような曳航肢ではなく、紡糸腺をもつ1対の突起が上後方に大きく突き出し(第13体節の器官)、目立たないが感覚器官とされる1対の長い触毛が下後方に出る(第14体節の器官)。

習性

足が速く動きは敏捷だが、肉食性ではなく、植物、腐植などを食べる。土壌中にごく普通に見られ、石や朽木をめくると時たま走りだす姿を見られる。海外では農業害虫として被害の報告もある。

分類

コムカデと他の多足類の類縁関係について、かつてはムカデに類縁(共にTrignatha をなす)との説はあったが、ヤスデエダヒゲムシと共に単系統群前性類Progoneata を構成する説の方が生殖口の位置と分子系統学に有力視される[5][6]。前性類の中で、コムカデはヤスデとエダヒゲムシからなる単系統群Dignatha の姉妹群[7]、もしくはエダヒゲムシの姉妹群である(共にEdafopoda をなす)[5][8][9]という2説がある[10][6]

世界で約200種が知られる[2][3]。日本からは、ナミコムカデ科のナミコムカデ(Hanseniella caldiaria)とミゾコムカデ(Scutigerella nodicera)、ヤサコムカデ科のヤサコムカデ(Symphyllela vulgaris)、の2科3属3種が以前から報告されているが、研究が進んでおらず、これらの種以外のコムカデも多く採集される。

下位分類

参考文献

脚注

関連項目

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