コムカデ綱
多足類の節足動物の分類群
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特徴
全体の外見がムカデに似るため、ムカデの幼生と誤認される場合もある。同じく多足類ではあるが、コムカデはムカデ(ムカデ綱)に属しておらず、自ら独立の綱(コムカデ綱)をなし、様々な点がムカデとは異なっている。
多くは1cm以下であり、全身が白っぽく、柔らかい。成体の胴部は14体節からなるが、背板はそれより多く15-24枚あり、歩脚は10-12対ある。頭部には長く数珠状の特徴的な触角が1対生えている。口器として大顎(mandible)1対と小顎(maxilla)2対があり、そのうち第2対の小顎は昆虫の下唇のように癒合し[4]、下唇の類似は収斂によるものと考えられている[3]。生殖孔は他の前性類(ヤスデとエダヒゲムシ)と同様に、腹面の前半部に開く。胴部後端には、ムカデのような曳航肢ではなく、紡糸腺をもつ1対の突起が上後方に大きく突き出し(第13体節の器官)、目立たないが感覚器官とされる1対の長い触毛が下後方に出る(第14体節の器官)。
習性
分類
コムカデと他の多足類の類縁関係について、かつてはムカデに類縁(共にTrignatha をなす)との説はあったが、ヤスデやエダヒゲムシと共に単系統群の前性類Progoneata を構成する説の方が生殖口の位置と分子系統学に有力視される[5][6]。前性類の中で、コムカデはヤスデとエダヒゲムシからなる単系統群Dignatha の姉妹群[7]、もしくはエダヒゲムシの姉妹群である(共にEdafopoda をなす)[5][8][9]という2説がある[10][6]。
世界で約200種が知られる[2][3]。日本からは、ナミコムカデ科のナミコムカデ(Hanseniella caldiaria)とミゾコムカデ(Scutigerella nodicera)、ヤサコムカデ科のヤサコムカデ(Symphyllela vulgaris)、の2科3属3種が以前から報告されているが、研究が進んでおらず、これらの種以外のコムカデも多く採集される。
下位分類
- ナミコムカデ科 Scutigerellidae
- ヤサコムカデ科 Scolopendrellidae
参考文献
- 青木淳一編著 (1999)『日本産土壌動物 : 分類のための図解検索』東海大学出版会 ISBN 448601443X