シメン

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シメン (cymene) または、p-シメンパラシメン (p-cymene) とは、天然に存在するモノテルペンのひとつで、構造は芳香族炭化水素に分類される。ベンゼン環のパラ位(1位と4位)にメチル基 (-CH3) とイソプロピル基 (-CH(CH3)2) が置換した構造を持つ。水にはほとんど溶けず、エタノールエーテルには易溶である。

概要 物質名, 識別情報 ...
p-シメン
Skeletal formula
Skeletal formula
Ball-and-stick model
Ball-and-stick model
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
バイルシュタイン 1903377
ChEBI
ChEMBL
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.002.542 ウィキデータを編集
EC番号
  • 202-796-7
Gmelin参照 305912
KEGG
RTECS number
  • GZ5950000
UNII
国連/北米番号 2046
CompTox Dashboard (EPA)
性質
C10H14
モル質量 134.222 g·mol−1
外観 無色の液体
密度 0.857 g/cm3
融点 −68 °C (−90 °F; 205 K)
沸点 177 °C (351 °F; 450 K)
23.4 mg/L
磁化率 −1.028×10−4 cm3/mol
屈折率 (nD) 1.4908 (at 20 °C) [2]
危険性
GHS表示:
可燃性経口・吸飲による有害性水生環境への有害性
Danger
H226, H304, H411
P210, P233, P240, P241, P242, P243, P273, P280, P301+P310, P303+P361+P353, P331, P370+P378, P391, P403+P235, P405, P501
引火点 47 °C (117 °F; 320 K)
435 °C (815 °F; 708 K)
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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天然にはクミンタイムなどの精油に含まれる。工業的には、ピネン脱水素化や、トルエンプロペンフリーデル・クラフツ反応などによって製造される[3]。石鹸などに香料として添加されるほか、テレフタル酸チモールの合成原料としても利用される。

位置異性体として o-シメン(CAS登録番号 [527-84-4])と m-シメン(同 [535-77-3])が知られるが、どちらも天然での存在は知られていない。p-シメンのみが天然化合物である。

配位子として

シメンはルテニウムへの配位子として用いられる。(η6-cymene)2Ru2Cl4 と表されるハーフサンドイッチ型の錯体(CAS 登録番号 [52462-29-0])が、三塩化ルテニウムと α-フェランドレンから合成され、各種ルテニウムシメン錯体への前駆体として利用される[4]オスミウムのシメン錯体も知られる(例: (η6-cymene)2Os2Cl4、CAS 登録番号 [78615-08-4])。

参考文献

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