ストルバイト
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ストルバイト(struvite)はリン酸塩鉱物の1つ。化学式はNH4MgPO4·6H2Oで、リン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)(Ammonium magnesium phosphate)の6水和物である。中性あるいはアルカリ性の水には溶けないが、酸性条件であれば容易に溶解する。
| ストルバイト | |
|---|---|
|
汚水処理施設から回収されたストルバイト | |
| 分類 | リン酸塩鉱物 |
| シュツルンツ分類 | 08.CH.40 |
| 化学式 | NH4MgPO4·6H2O |
| 結晶系 | 斜方晶系 |
| 晶癖 | 板状 |
| 双晶 | {001} |
| へき開 | 完全({100}) |
| 断口 | 鋸刃状 |
| モース硬度 | 1.5–2 |
| 光沢 | ガラス光沢〜土光沢 |
| 色 | 白色から黄褐色 |
| 条痕 | 白 |
| 透明度 | 透明〜半透明 |
| 比重 | 1.7 |
| 光学性 | 二軸性 (+) |
| 屈折率 |
nα = 1.495 nβ = 1.496 nγ = 1.504 |
| 複屈折 | δ = 0.009 |
| 光軸角 2V | 37° |
| 溶解度 | わずかに溶ける |
| 変質 | 乾燥暖気中で脱水する |
| その他の特性 | 焦電性・圧電性 |
| 文献 | [1][2][3] |
| プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 | |
語源
缶詰
結石
生体鉱物としてヒトを含む動物の尿路結石として見出される。特にイヌの結石として非常に多く見出され、ネコやヒトでも高頻度に見られる[5]。尿路感染症があると、尿素がアンモニウムに代謝されpHがアルカリ性へ傾くため生じやすい。原因菌としてはプロテウス属、シュードモナス属、クレブシエラ属、ブドウ球菌属、マイコプラズマ属などが挙げられる。また感染がない場合でも、イヌやネコではしばしば膀胱に結石を生じ、排尿障害や血尿といった症状を示す。ネコの場合、フェロモンの成分となるタンパク質cauxinがストルバイトの結晶核となることが知られている[6]。ウマの腸結石として見出されることも多い[7]。
