ゼニゴケ
コケ植物の一種
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ゼニゴケ(銭苔、学名∶Marchantia polymorpha L.)は、ゼニゴケ科ゼニゴケ属の植物である。ただし、ゼニゴケ科のもの全体をよぶ総称として、あるいは類似の構造をもつ苔類の総称としても用いられる。近似種の区別が難しいので、普通は区別せずこう呼ばれることが多い。なお、葉状体の形だけで見ればゼニゴケ亜綱とツノゴケ亜綱のかなりのものが似て見える。地銭(ちせん、ぜにごけ)とも呼ばれる[1][2]。 2017年に遺伝情報の全体・総体が解読され、全世界に公表された。
| ゼニゴケ | ||||||||||||||||||||||||
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ゼニゴケ (Marchantia polymorpha)。 杯状体が見える。 | ||||||||||||||||||||||||
| 分類 | ||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||
| Marchantia polymorpha L. | ||||||||||||||||||||||||
| シノニム | ||||||||||||||||||||||||
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Marchantia alpestris | ||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||
| ゼニゴケ | ||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||
| Common liverwort |
形態
ゼニゴケの植物体である葉状体は長さ3から10センチメートルで表面に鱗状の模様があり、二叉分岐を繰り返すことで成長する[2]。葉状体の頂端部は心臓型に湾入しており、その付近が細胞分裂の活発な分裂組織(メリステム)である。
葉状体の背面中央の所々に杯状体が生じ、その中に無性芽器が形成される[2]。また、背面の表皮の直下に気室が発達する。気室は内部に葉緑体を含み、気室孔によって外界に通じている。
葉状体の腹面側には、赤色の腹鱗片と褐色の仮根が分化する[2]。仮根は地面の固着に用いられる[3]。
雌雄異株であり、雄株は円盤状の雄器托を、雌株は深裂した傘状の雌器托を持つ[2]。
- ゼニゴケの一種で精子を作る器官(雄器托)。雨が降ると精子が傘の表から流れて出て移動する。
- ゼニゴケの一種で卵子を作る器官(雌器托)。破れ傘とも呼ばれる器官の裏側に精子が到達して受精する。
- 雌器托裏の胞子嚢形成部が破れて胞子を放出した後の状態。