ソグディアナ
中央アジアに位置する歴史的地域
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概要
もともとイランとの政治的・文化的なつながりが深く、アケメネス朝時代の紀元前6世紀にはペルシア帝国に併合されてその地方州となった。この時、ソグディアナにアラム文字が持ち込まれ、のちにソグド語がアラム文字で表記されるようになった。アケメネス朝の滅亡後はマケドニア王国のアレクサンドロス大王に征服され、その死後は南に位置するバクトリアの地方州とされた。
内陸アジアの東西交通・南北交通の要衝であることから周辺勢力の侵入が著しく、さらに大月氏、康居、クシャーナ朝、エフタル、突厥など周辺の遊牧国家の支配を受けたり、サーサーン朝のもとでイランの支配に服したりした。住民のソグド人も交通の要衝であることや、強大な遊牧国家の傘下にあることを生かして交易活動に従事するようになり都市文明が繁栄する。
8世紀にはアラブ人によって征服され、イスラム教を受容した。アラビア語では「川の向こう側にある地方」を意味するマー・ワラー・アンナフルの名で呼び、やがてこの地名が定着する。イスラム時代には言語的に近世ペルシア語を用いるようになってソグド語が廃れ、イランとの文化的な繋がりをより緊密にした。後には言語的なテュルク化が進み、ペルシア語の一種であるタジク語とテュルク諸語のウズベク語が話されるようになって現代に至っている。
名称
ソグディアナの主な諸都市
関連項目
参考文献
- 荒川正晴『オアシス国家とキャラヴァン交易』山川出版社〈世界史リブレット〉、2003年。
- エチエンヌ・ドゥ・ラ・ヴェシエール 著、影山悦子 訳『ソグド商人の歴史』岩波書店、2019年。ISBN 9784000237376。(原書 Vaissière, Étienne de La (2002), Histoire des marchands sogdiens, Collège de France/De Boccard)
- 小松久男 編『中央ユーラシア史』山川出版社、2005年。ISBN 463441340X。
