ソルビトール
From Wikipedia, the free encyclopedia
ソルビトール (sorbitol) はグルコースを還元し、アルデヒド基をヒドロキシ基に変換して得られる糖アルコールの一種。ソルビット (sorbit) またはグルシトール (glucitol) ともいう。甘味があり、食品添加物などに用いられる。
| 物質名 | |
|---|---|
(2S,3R,4R,5R)-Hexane-1,2,3,4,5,6-hexol | |
別名 D-Sorbitol; Sorbogem; Sorbo | |
| 識別情報 | |
3D model (JSmol) |
|
| ChEBI | |
| ChEMBL | |
| ChemSpider | |
| DrugBank | |
| ECHA InfoCard | 100.000.056 |
| E番号 | E420 (増粘剤、安定剤、乳化剤) |
| KEGG | |
| MeSH | Sorbitol |
PubChem CID |
|
| UNII | |
CompTox Dashboard (EPA) |
|
| |
| 性質 | |
| C6H14O6 | |
| モル質量 | 182.17 g/mol |
| 外観 | 白色の結晶性粉末 |
| 密度 | 1.49 g/cm3[2] |
| 融点 | 94–96 °C (201–205 °F; 367–369 K)[2] |
| 2350 g/L[2] (25 °C (77 °F)) | |
| log POW | −4.67[3] |
| 磁化率 | −107.80·10−6 cm3/mol |
| 薬理学 | |
| A06AD18 (WHO) A06AG07 (WHO) B05CX02 (WHO) V04CC01 (WHO) | |
| 危険性 | |
| NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) | |
| 引火点 | > 100 °C (212 °F; 373 K)[2] |
| 420 °C (788 °F; 693 K)[2] | |
植物体内での機能
生理学
ソルビトールは、動物の体内ではグルコース(ブドウ糖)をアルデヒド基の還元によってソルビトールにした上で、再度別のヒドロキシ基を酸化し、ケトン基とすることでフルクトース(果糖)を生成する(ポリオール経路)。そのため、精子の活動時の栄養源として精液中のフルクトースを合成する精嚢内にその存在が確認されている。
ヒトの糖尿病性神経障害のひとつの原因が、ソルビトールが神経細胞に蓄積することであると考えられている。ソルビトールはグルコースからアルドース還元酵素により作られるので、その酵素の働きを抑える「アルドース還元酵素阻害薬」によりその生成の抑制が可能である。
また、糖尿病による高血糖状態が原因で生成されたソルビドールが、目の水晶体に蓄積することによって白内障の発症リスクを高めるとされる。
歯への影響
用途
甘味料
同じ重量の砂糖と比べてカロリーが75%程度と低いため、ダイエット食品や菓子などの低カロリー食品の甘味料として使用されている。しかし甘味度は砂糖と比べて60%程度しかないので、同じ甘さを得るためには砂糖よりも多く加える必要がある。また、水に溶解する際に吸熱反応を起こし、口の中でひんやりとした感触がすることから、飴やチューインガム、スナック菓子などに清涼剤として用いられる。
改良剤
蒲鉾などの魚肉練り製品に砂糖などと共に添加することで、水分を保持しやすく、冷凍しても変質しなくなるほか、成形後の製品の食感を保持する効果がある。このため、改良剤としても使用される[8]。また、黄金かまぼこと呼ばれる商品では、タンパク質が糖-アミノ反応(メイラード反応)を起こすことで金色に発色させる効果も利用されている。
医薬
化粧品・アメニティ
品質保持、凍結防止、透明性向上などの目的で、うがい薬や練り歯磨きにも添加されている。


