タラゴナ
スペインの都市
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歴史
ローマ帝国の時代にはタッラコ(タラコ、Tarraco)と呼ばれ、ヒスパニア・タッラコネンシス属州の州都であった。5世紀に西ゴート王国の支配下に入った。8世紀始めにウマイヤ朝に征服され、町が破壊されたため、カタルーニャ地方の中心はバルセロナに移った。1118年にバルセロナ伯ラモン・バランゲー3世に征服され、再びキリスト教世界へと入った。ラモン・バランゲー3世は町を再建し、大司教座を置いた。以降はアラゴン連合王国の一部となった。
1991年には公立大学のルビーラ・イ・ビルジーリ大学が開学した。
地理
タラゴナは地中海に面し、フランコリ川の河口左岸に位置する。面積、人口とも同地を中心とするコマルカで最大である。隣接する自治体は、北がクンスタンティー、アルス・パリャレーズス、アル・カッリャーとリエーラ・ダ・ガイアー、東がアルタフーリャ、西がビラ=セカとレウスで、南は地中海に面している。近隣の都市としては、約80 km東にバルセロナ、200 km北西にサラゴサが位置している。
交通
タラゴナには1856年9月16日に開業したタラゴナ駅が設置されている。さらに、2006年12月にはマドリードからサラゴサを経由する高速鉄道AVEがタラゴナまで開通した。ただし、AVEの駅(Camp de Tarragona)は、タラゴナ市から北に8 kmの別の自治体に位置する。マドリードからは1日3便、約3時間で結ばれる。バルセロナからの列車は1時間に2、3便あり、1時間から1時間半である。
人口
| タラゴナの人口推移 1900-2010 |
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| 出典:INE(スペイン国立統計局)1900年 - 1991年[2]、1996年 - [3] |
名所
タラゴナには古代ローマ時代の遺跡が数多く残されており、これらはユネスコによって世界遺産「タッラコの考古遺跡群」として登録されている。
- 円形劇場 - 1世紀に建造された。12世紀に建てられた教会が廃墟となって残っている。
- ラス・ファレーラス水道橋 - 市街から4 kmにあるローマ時代の水道橋。
- サント・アントーニの門
- バラーの凱旋門
その他にも以下の物がある。
- タラゴナ大聖堂 - 12世紀に建設が始まり、15世紀に完成した大聖堂である。ロマネスクからバロックへの様式の変遷を見せる。
- 地中海のバルコニー - 海を見下ろす遊歩道。
タラゴナの近くにはリゾート地のサロウがあり、同地にはヨーロッパで特に大きなテーマパークの1つに数えられるポルタベントゥーラがある。
毎年9月23日に行われるサンタ・テクラ祭は人間の塔を作ることで有名である。
世界遺産
水道橋、円形劇場などローマ時代の遺跡は、2000年にユネスコの世界遺産に登録され、2021年の第44回世界遺産委員会で名称変更された。
登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
- (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
