ダルク語
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ダルク語(ダルクご、英: Dharuk)またはダールク語(ダールクご)やダルーグ語(ダルーグご、英: Dharug)とはパマ・ニュンガン語族に属する消滅した言語である。現在のニューサウスウェールズ州のシドニーおよびその周辺に住むアボリジニーにより話されていた。
| ダルク語 Iyora | |
|---|---|
| 話される国 |
|
| 地域 | ニューサウスウェールズ州 シドニーなど |
| 消滅時期 | 不明 |
| 言語系統 |
パマ・ニュンガン語族
|
| 言語コード | |
| ISO 639-1 |
- |
| ISO 639-3 |
xdk |
名称について
語彙
文法
ダルク語の文法は、DawesやDixonらによって研究されてきたが、未だ確定されていない部分も大きい。以下に述べるのは、両者の記述をもとにした、Jeremy Steel (2005)による再構である。
代名詞
ダルク語には、独立代名詞(free pronouns)と人称接辞(bound pronouns)が存在する。人称接辞は、接尾辞として動詞の最後に接続する。人称接辞は、人称、数(単数・双数・複数)及び格を標示する。一人称は、包括形と除外形を区別する。主格の接辞と対格の接辞では、主格が先に接続する。否定文では、人称接辞は否定辞に接続する。
| 単数 | 双数 | 複数 | |
|---|---|---|---|
| 1人称 | -ngi | -ngun | |
| 2人称 | -ban | ||
| 3人称 | -ban | -ban(d) |
| 単数 | 双数 | 複数 | |
|---|---|---|---|
| 1人称 | -nga |
| 単数 | 双数(除外形) | 複数(除外形) | |
|---|---|---|---|
| 1人称 | ngayu | ngalu | ngyilu |
| 2人称 | ngyinu |
接辞-ban, -band
Dawesの記録に17例が見られる接辞-ban及び-bandの用法は、時制と人称をともに標示するうえ、標示される時制がまちまちであるという点で、複雑である。Jeremy(2005)は、この記録を、以下の理由から、疑わしいとする。
- Dawes自身が、疑わしいことを示すコロンをつけている。
- ダルク語を含め、オーストラリアの言語には、ゼロ標示による三人称が数多くみられる。
- -bandに見られる子音連続-ndは、ダルク語では許容されない。
- Dawesが断言する接辞は一人称単数、二人称単数、二人称双数・複数のみであり、双数と複数の区別には気づいていなかった。