ナタマメ
マメ目マメ科の植物
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歴史
生態
産地
利用

熱帯アジアやアフリカで食用や薬用に用いられており[3]、日本でも福神漬・健康茶・民間薬・メッセージ缶(種子にレーザーで文字を彫ったもの)などに利用される。食用としては、若い莢を食べることが多く、炒め物、煮物、漬物にすることが一般的である[3]。福神漬に用いられる[4]。薬効を目的にした場合は、豆を利用することが多い。完熟した豆は、主にお茶として用いられる[3]。
豆の栄養素は、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが豊富である[3]。ナタマメから作る茶の薬効としては、血行促進や免疫力の向上などのさまざまな効果があるほか、アレルギー性鼻炎、口臭の緩和によいといわれている[3]。昔から排膿(膿を出す)の妙薬といわれており、腎臓に良く、蓄膿症、歯周病や歯槽膿漏の改善、痔ろうなどにも効果がある。他の野菜の病害虫の防止用として周囲に植えられることもある。
コンカナバリンAはナタマメにしか存在しないレクチンであり、植物レクチンの代表例として知られる。生物工学の分野ではT細胞のマイトジェンなどとして広く使われている。
毒性
豆類全般にいえることだが、ナタマメにも毒がある。とくにタカナタマメ・タチナタマメには毒が多い。食用とするのはアカナタマメ(赤豆)・シロナタマメ(白豆)といわれる品種で、アカナタマメにはわずかな毒性があるが、焙煎加工されたものは副作用がない[3]。粗悪な健康茶などには注意が必要。また、メッセージ缶に用いられるものは食用に適さない品種が使われており、食べることはできない。サポニン・青酸配糖体・有毒性アミノ酸のコンカナバリンAやカナバニンなどの毒素が含まれている。
カナバニンは、アルギニンに類似した構造を持ち、アルギニンの機能を阻害しアンモニアが蓄積する有害作用があり、多くの昆虫がナタマメを避けるので虫害が少ない[5]。
種類

- タカナタマメ(Canavalia cathartica Thouars)
- 南西諸島、台湾、中国南部、インド、東南アジアに分布。
- 蔓性の多年草で大型。海岸近くに生育する。
- タチナタマメ/ジャック・ビーン(Canavalia ensiformis (L.) DC., Jack-bean)
- 立性の多年草で大型。
- アカナタマメ/ソード・ビーン (Canavalia gladiata, Sword Bean)
- シロナタマメ/ソード・ビーン (Canavalia gladiata (Jacq.) DC. f. alba (Makino) Ohashi, Sword Bean)
- ハマナタマメ (Canavalia lineata (Thunb.) DC.)
- 本州(千葉県山形県以西)/四国/九州、南西諸島/小笠原諸島に分布。
- 蔓性の多年草で小型。熱帯/亜熱帯の海岸近くに生育する。
- ナガミハマナタマメ/ベイ・ビーン(Canavalia rosea (Sw.) DC., Bay Bean)
- 九州以南、亜熱帯、熱帯に分布。
- 汎熱帯海流散布植物(熱帯域で海流により地球一周規模の分布)。

