ヌン族
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人口分布
由来
現在、ベトナムに居住するタイー族とヌン族は中国のチワン族と同様に、僚人から分化した民族である。なお、中国政府は1950年代にタイー族とヌン族をいずれもチワン族の一部として識別している[4]。
ベトナムにおいてタイー族とヌン族を区別する主な基準は、族称や自己認識のほかに、タイー族が先住または比較的早くに中国からベトナムに移住したのに対し、ヌン族はそれより遅い18世紀以降に移住した点だとしている。実際、近代的な国境が画定される前は、中越両国の民族の移動や交流は現代よりも盛んに行われていた。
なお、ヌン族は自らを「ブヌン」と称し、「ブ」は「人」を意味する。「ヌン」という名称は、10世紀中頃の生僚の指導者である儂智高に由来する可能性があり、または古代中国の広西南部におけるチワン族の姓の一つであるという説も存在している。
またヌン族には、ヌン・イン(Nùng Inh)、ヌン・ファン・スリン(Nùng Phàn Slình)、ヌン・アン(Nùng An)など多くの支系があり、その名称にはかつて居住していたとされる中国に由来する痕跡がしばしば見られる[5][6]。