ネコヤナギ
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ネコヤナギ(猫柳[8]、学名: Salix gracilistyla)は、ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木。山間部の渓流から町中の小川まで、広く川辺に自生する、ヤナギの1種である。
名称
分布・生育地
特徴
落葉広葉樹の低木[8]。樹高は1 - 3メートル (m) になる[8]。枝が立ち上がるものと、横に枝が伸びるものがあり[9]、樹形は立つものと這うものがある[13]。根元からも枝を出し、水に浸ったところからは根を下ろして株が増える。樹皮は暗灰色で、皮目が散在する[13]。一年枝は褐色や緑褐色で毛が多く、小枝は折れにくい[13]。
花期は3 - 4月[9]。雌雄異株で、早春に葉に先立って赤い鱗片を脱いで、雄株と雌株がそれぞれ雄花と雌花を咲かせる[8]。雄花序(ゆうかじょ)の長さは3 - 5センチメートル (cm) で紅色の葯から黄色い花粉を出し、花糸は2本合着して1本に見える[8]。雌花序(しかじょ)は長さ2 - 4 cmで雄花序よりも細い[8]。雄雌とも花穂に銀白色の絹毛があり、よく目立つ[9]。花穂は小さな花の集合体で、へら状の小さな苞に、雄花は雄蕊、雌花は雌蕊がついていて、双方とも基部に密腺がある[14]。苞の表面に発達した白い長毛がつく[14]。花粉の媒介者は、ヒメハナバチ類が主な送粉者とされる[15]。
葉は互生し、花後に展開して、長さ6 - 13 cmの細い長楕円形で先がとがり[9]、裏面は灰白色[8]、表面はつやがない。果期は5 - 6月[8]。初夏には白い綿毛に包まれた種子を飛ばす。幅広くなった葉柄が花芽を包んでおり、秋に落葉すると花芽が現れる[13]。
冬芽は互生し、革質で合わせ目のない赤褐色の芽鱗1枚に覆われており[10]、軟毛が密生する[13]。葉芽は小さく、円錐形で先がとがり、ふつう一年枝の上部(仮頂芽)と下部に伏生する[10]。花芽は葉芽より大きく、卵形で先がとがり、ふつう一年枝の中央付近につく[10]。葉痕はV字形で維管束痕は3個つく[13]。
ネコヤナギの樹液はカブトムシやクワガタムシ、カナブン、スズメバチの好物である。
