食肉目
哺乳綱に属する目のひとつ
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食肉目(しょくにくもく、Carnivora)は、哺乳綱に分類される目。イヌ科、ネコ科、クマ科などの肉食動物が多く属する。
日本の教科書などではネコ目(ネコもく)とも表記されるが[4]、これは1988年に文部省が作った『学術用語集動物学編』において“肉を食べる生物”を意味するCarnivoraを代表的種類に置き換えた呼び方であり、研究者にはあまり使われていない[5]。
特徴
分類
以下の現生する分類群は、Burgin et al. (2020) に従う[7]。和名は、特に注釈がない限り川田ら (2018) に従う[3]。
- イヌ型亜目 Caniformia
- クマ下目[8] Arctoidea
- Musteloidea小目(イタチ上科として、鰭脚類とともにイタチ小目〈イタチ様小目〉Mustelidaに分類する説もあり[9])
- Pinnipedia小目(鰭脚類)
- クマ小目[8] Ursida
- Canoidea下目(イヌ上科として、イヌ下目Cynoideaに分類する説もあり[10])
- クマ下目[8] Arctoidea
- ネコ型亜目 Feliformia
- Feloidea下目
- Nandinioidea下目
- Viverroidea下目
系統
絶滅科を含む系統樹は以下の通り[11][12][13][14]。
| 食肉目 |
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| Carnivora |
化石種で知られている原始的なグループとして、暁新世から始新世にかけて生息したビベラブス科Viverravidaeやミアキス科Miacidaeなどが挙げられるが、これらをクラウングループとしての本目から除いて食肉形類Carnivoramorphaとしてまとめる説もある[15]。2010年時点で知られている最古の化石記録は、中華人民共和国や北アメリカから報告されている古第三紀の前期暁新世(ダニアン期)のものである。ミアキス上科に分類される初期の食肉目は種数・個体数ともに少ないグループであったが、後期始新世にネコ型亜目とイヌ型亜目が出現し、多様化を遂げた[16]。それまでミアキス上科は森林で生息していたが、寒冷化による森林減少と草原拡大に伴い、後にイヌ型亜目に分類される種族が草原へ、森に残った種族がネコ型亜目として進化していった[17]。
