ファンシミン
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概要
アメリカで競走生活を送ったのち、1972年に日本の社台グループによって繁殖牝馬として導入され、社台ファーム早来で繋養された。産駒は最も活躍したものでも条件馬に留まり、競走馬としては大成することがなかったが、ファンシミンの死後になって牝駒のファンシーダイナ、シャダイマインなどが繁殖馬としてそれぞれ優秀な成績を残し、大きく牝系が広がった。ファンシミンは様々に分枝したファミリーツリーの根幹牝馬と認知され、その牝系は今日「ファンシミン系」と呼ばれ、スカーレットインク系等と共に社台伝統の名牝系のひとつとされている。系統の子孫からは、競走馬として重賞5勝を挙げて繁殖馬としても重賞馬2頭を出したダイナフェアリー、2年連続でJRA賞最優秀障害馬を受賞したブロードマインド、マイルGI 競走2勝を挙げたラインクラフト等、多くの名馬が出ている。近年ではルヴァンスレーヴ、チュウワウィザードがいる。
主要なファミリーライン
「f」は「filly(牝馬)」の略、「c」は「colt(牡馬)」の略。太字はGI級競走優勝馬。#は重賞競走優勝馬。
- ファンシミン 1967 f
- シャダイマイン 1973 f
- ダイナマイン# 1980 f(新潟記念)
- ダイナシュート# 1982 f(七夕賞、京成杯3歳ステークス、新潟3歳ステークス)
- マストビーラヴト 1993 f
- ラインクラフト 2002 f(ファンタジーステークス、フィリーズレビュー、桜花賞、NHKマイルカップ、阪神牝馬ステークス)
- Florentino# 2006 c(ジェファーソンカップステークス)
- アドマイヤロイヤル# 2007 c(プロキオンステークス)
- アドマイヤマックス 1999 c(東京スポーツ杯2歳ステークス、富士ステークス、高松宮記念)
- マストビーラヴト 1993 f
- サマーワイン 1990 f
- チャンスポート 1977 f
- イブキミスタリ 1983 f
- イブキラジョウモン# 1992 c(中日スポーツ賞4歳ステークス)
- イブキミスタリ 1983 f
- ファンシーダイナ 1978 f
- ダイナフェアリー# 1983 f(オールカマー、エプソムカップ、新潟記念、牝馬東京タイムズ杯、京成杯)
- ダイナファンキー 1984 f
- タヤスメドウ# 1995 c(新潟大賞典)
- ファンシーブライド 1987 f
- ハイネスポート 1982 f
- ダンスクィーン 1992 f
- トウケイヘイロー# 2009 c (ダービー卿チャレンジトロフィー、鳴尾記念、函館記念、札幌記念)
- ダンスクィーン 1992 f
- シャダイマイン 1973 f
この他、ダイイチリカーの仔に若葉ステークス優勝馬ダイイチダンヒル、1982年に出産した最後の牝駒・ハイネスポートの仔に地方競馬の東海菊花賞、兵庫クイーンカップなどの優勝馬クインオブクイン、ダイナシュートの仔ホーネットピアスの産駒に秋桜賞など地方重賞8勝のトーコーヴィーナスがいる。
血統表
| ファンシミン (Fancimine)の血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
| 父系 | ハイペリオン系 |
[§ 2] | ||
父 Determine 1951 芦毛 アメリカ |
父の父 Alibhai 1938栗毛 アメリカ |
Hyperion | Gainsborough | |
| Croacia | ||||
| Teresina | Tracery | |||
| Blue Tit | ||||
父の母 Koubis 1946芦毛 アメリカ |
Mahmoud | Blenheim | ||
| Mah Mahal | ||||
| Brown Biscuit | Sir Andrew | |||
| Swing On | ||||
母 Fanciful Miss 1954 鹿毛 アメリカ |
King Dorsett 1942 鹿毛 アメリカ |
Brown King | Nid d'Or | |
| Croacia | ||||
| Jewell Dorsett | Cohort | |||
| Michigan Girl | ||||
母の母 Hianne 1940 栗毛 アメリカ |
Jack High | John P.Grier | ||
| Priscilla | ||||
| Tatanne | St. James | |||
| Titanite | ||||
| 母系(F-No.) | (FN:9-f) | [§ 3] | ||
| 5代内の近親交配 | Whisk Broom5×5、Gainsborough 4・5(父内) | [§ 4] | ||
| 出典 | ||||
父 Determineは1954年のケンタッキーダービー優勝馬。主な産駒に1962年のケンタッキーダービーで父子制覇を果たしたDecidelyなど。母はステークス競走含む11勝を挙げている。その半姉Thelma Bergerはグレード制導入後G1競走に格付けされたベルデイムハンデキャップ優勝馬である。このThelma Bergerを4代母とする子孫に1991年のエクリプス賞年度代表馬ブラックタイアフェアーがいる。母Fanciful Missを4代母としてもつスーニなども近親にあたり、一族には多くの活躍馬がいる。
主な近親
- Thelma Berger - 伯母(ベルデイムハンデキャップなど重賞2勝)
- Fancy Naskra - 姪(ソロリティーステークス・米 G1)
- Roses Cantina - 姪(ジョン A. モリスハンデキャップ・米 G1、ヘンプステッドハンデキャップ・米 G1 など重賞4勝)
- Montreal Red-又甥(フューチュリティステークス・米 G1 など重賞3勝)