複素環式化合物
環の中に少なくとも2種類の異なる元素を含む環式化合物
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分類
複素環式化合物が有機化合物であっても無機化合物であっても、ほとんどは少なくとも1つの炭素原子を含んでいる。炭素でも水素でもない原子は、通常、炭素骨格に対してヘテロ原子と呼ばれる。しかし、ボラジン等の炭素原子を含まない化合物も複素環式化合物と呼ばれる。IUPACは、複素環式化合物の命名に、ハンチュ-ウィドマン命名法の利用を勧告している。
複素環式化合物は、その電子構造を基に分類することができる。飽和複素環式化合物は、非環式誘導体のように振る舞う。そのため、ピペリジンとテトラヒドロフランは、立体構造に改変の加わったアミンやエーテルとして扱われる。そのため、複素環化学は、主に不飽和の誘導体を対象にし、研究や応用の多くは、ひずみのない五員環や六員環に関するものである。これには、ピリジン、チオフェン、ピロール、フラン等がある。別の大きな分類は、ベンゼン環に融合した複素環である。ピリジン、チオフェン、ピロール、フランが融合すると、各々キノリン、ベンゾチオフェン、インドール、ベンゾフランとなる。2つのベンゼン環が融合したものは3つ目の大きな分類で、各々アクリジン、ジベンゾチオフェン、カルバゾール、ジベンゾフランとなる。不飽和環は、共役系に参加するヘテロ原子によって分類することができる。
三員環
四員環
五員環
六員環
1つのヘテロ原子を含む六員環
| ヘテロ原子 | 飽和 | 不飽和 | イオン |
|---|---|---|---|
| アンチモン | スチビニン[4] | ||
| ヒ素 | アルシナン | アルシニン | |
| ビスマス | ビスマベンゼン[5] | ||
| ホウ素 | ボリナン | ボラベンゼン | ボラタベンゼン アニオン |
| ゲルマニウム | ゲルミナン | ゲルミン | |
| 窒素 | ピペリジン(アジナンは使われない) | ピリジン(アジンは使われない) | ピリジニウム カチオン |
| 酸素 | テトラヒドロピラン | ピラン (2H-オキシンは使われない) | ピリリウム カチオン |
| リン | ホスフィナン | ホスホリン | |
| セレン | セレノピリリウム カチオン | ||
| ケイ素 | シリナン | シリン | |
| 硫黄 | チアン | チオピラン (2H-チインは使わない) | チオピリリウム カチオン |
| スズ | スタニナン | スタニン |
2つのヘテロ原子を含む六員環
3つのヘテロ原子を含む六員環
4つのヘテロ原子を含む六員環
| ヘテロ原子 | 飽和 | 不飽和 |
|---|---|---|
| 窒素 | テトラジン |
5つのヘテロ原子を含む六員環
| ヘテロ原子 | 飽和 | 不飽和 |
|---|---|---|
| 窒素 | ペンタジン |
6つの窒素原子を含む仮想上の化合物は、ヘキサジンと呼ばれる。
七員環
八員環
九員環
| ヘテロ原子 | 飽和 | 不飽和 |
|---|---|---|
| 窒素 | アゾナン | アゾニン |
| 酸素 | オキソナン | オキソニン |
| 硫黄 | チオナン | チオニン |
融合環
複素環化学の歴史
複素環化学の歴史は、有機化学の進展と合わせて1800年代に始まった。注目に値する主な進展には、以下のようなものがある[6]。
利用
イメージ
| - | 飽和 | 不飽和 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ヘテロ原子 | 窒素 | 酸素 | 硫黄 | 窒素 | 酸素 | 硫黄 | |
| 三員複素環式化合物 | |||||||
| 慣用名 | エチレンイミン | エチレンオキシド | エチレンスルフィド | - | アセチレンオキシド | アセチレンスルフィド | |
| 系統名 | アジリジン | オキシラン | チイラン | 1H-アジリン | 2H-アジリン | オキシレン | チイレン |
| 構造 | |||||||
| 四員複素環式化合物 | |||||||
| 慣用名 | アザシクロブタン | 1,3-プロピレンオキシド | トリメチレンスルフィド | - | オキセチウムイオン | チエチウムイオン | |
| 系統名 | アゼチジン | オキセタン | チエタン | アゼト | - | - | |
| 構造 | |||||||
| 五員複素環式化合物 | |||||||
| 慣用名 | ピロリジン | テトラヒドロフラン | テトラヒドロチオフェン | ピロール | フラン | チオフェン | |
| 系統名 | アゾリジン | オキソラン | チオラン | アゾール | オキソール | チオール | |
| 構造 | |||||||
| 六員複素環式化合物 | |||||||
| 慣用名 | ピペリジン | テトラヒドロピラン | テトラヒドロチオピラン | - | - | チアピラン | |
| 系統名 | アジナン | オキサン | チアン | ピリジン | ピリリウムイオン | チオピリリウムイオン | |
| 構造 | |||||||
| 七員複素環式化合物 | |||||||
| 慣用名 | ヘキサメチレンイミン | ヘキサメチレンオキシド | ヘキサメチレンスルフィド | アザトロピリデン | オキシシクロヘプタトリエン | チオトロピリデン | |
| 系統名 | アゼパン | オキセパン | チエパン | アゼピン | オキセピン | チエピン | |
| 構造 | |||||||
| 八員複素環式化合物 | |||||||
| 慣用名 | - | - | - | - | - | - | |
| 系統名 | アゾカン | オキソカン | チオカン | アゾシン | オキソシン | チオシン | |
| 構造 | |||||||
| 九員複素環式化合物 | |||||||
| 慣用名 | - | - | - | - | - | - | |
| 系統名 | アゾナン | オキソナン | チオナン | アゾニン | オキソニン | チオニン | |
| 構造 | |||||||















































